Netflixの話題です。
来週には解約予定。
私はロマンチックコメディを中心におススメされるアカウントなのですが、
2本ほど、ほんとにおもろいんか?と思いつつ見て、
あとから、アメリカで人気絶頂のコメディアンヌが主演だと聞いて、
ほっほー、と思いました。
コメディアン出身から芸風重視しつつラブコメ映画に進出しているパターン。
男性ではなんとなく当たり前な感じがしていましたが、女優さんでもその傾向が顕著なのですね。
一本目 『いつかはマイベイビー』
キャストが全員アジア系。
アジアン映画で、セレブとなった主人公が幼馴染の元カレとよりを戻す話です。
主役は、アリ・ウォン。
ベトナム系アメリカ人でスタンドアップコメディ出身。
この間ニューズウィーク日本版見ていたら、本の出版のインタビューに出ていました。
きわきわの下ネタで、おなじみ、だそうです。
この映画のいいところは、音楽がいい(マライアキャリー好き)とキアヌ・リーヴス。
それから、男女逆転の役割が新しいこと。
女性は出世していてドンドン地位を上げるけど、男性は自分のコミュニティから出たくない。
描かれ方が自然で、コメディに重要な「今」感があった。
あとは、うーん、ロマンチックコメディとしては、私のツボは押されなかった。
なんかかゆいところに手が届いてない気がした。
感想を検索すると、わりと高評価なんですけど。私の好みなんだろうな。
主役の二人が何で苦しみ、何でお互いをそんなに好きなのか、説明不足な気がしたし、
ギャグのセンスとか一カ所でも大笑いできたら票を入れられるけど、キアヌが強すぎるし。
相手役の韓国系アメリカ人ランドール・パークは素敵、と思ったら、次の映画にも出ていた。
二本目 『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』
エイミー・シューマー主演。
これ、ロマンチックコメディとしてのツボは引き続き押されはしなかった。
だが、そんなの吹き飛んだ。
めちゃくちゃや。
主役のゴシップ雑誌記者エイミーのクズっぷりが半端ない。
セックス、ドラッグ、酒が趣味。
子どもとスポーツが嫌いで基本的に人を見下している。
白人以外のコミュニティの友達はいない。
一応、お父さんがクズでその影響を受けていることが描かれているけど、
私の大好きなジャック・ブラックがやりそうな役だ。
だらしがなくて、あけすけで口が悪くて、家族の中で唯一良心のある妹の陰口をお父さんと言ってるし、
恋人との大事な話の時に大麻吸って、頭がぼうっとしているるから「帰っていい?」とかいうし。
でも、こんな攻めている映画にひきつけられている自分がいる。しかも最後、ほろりとしてしまった。
そんなクズ人間が愛を知る話です。
エイミーの人間力にやられた、のかもしれません。
この人のことがすごく好きだ。
コメディ映画って、その文化に寄り添っているから、基本的に日本にいたら笑えないんですけど、
笑かそうという姿勢とかはどの国も共通していて、そういうの感じると、笑いが大好きな私は心をつかまれてしまいます。
知れて良かった。
日本版だったら、海原姉妹とかね。パワフルで笑いをドンッとねじ込めるくらいのパッションと面白さとチャーミングさを持つような人にやってほしい。
ぜひ見てほしい、とも言えないんですけど。
女性のオナニーで大爆笑できる人は大丈夫だと思います。
線引き、そこ? 私の中の線引きは常にそこ。
あと二作品見て、日本も負けてらんない、って思いました。
どちらも主役のコメディアンヌが脚本に名を連ねていました。
差別ネタをすると日本では大問題になりそうですけど、そういう人を演じることによって、
そこの切り口を提示しているクレバーさにはまだまだ追いつけない、と思いました。
私は日本にいるので、日本の文化のこの常識の中で、女性で笑って元気になりたい。