この旅行で
やってみたかったことの
ひとつは
「千と千尋の神隠し」の舞台と言われている
九分(←正しい文字を使うと文字化けする。ニンベンに分)に行くこと。
でした。
九フンを見て
「これって台湾にあるんだ」
と旅行に出るきっかけになった。
あの
千尋と家族が迷い込んだ提灯の街ですね。
お父さんとお母さんがブタになってしまった、あの街です。
あのシーンはあたしのなかで
ベストに残るくらいの恐怖シーンです。
大人になってから見たのに、
子どもの気持ちになった。
小さい頃
あんな夢を熱が出ると見ていた。
それはそうと。
九分。
は、台北から北に
台湾から市バスに乗るか
鉄道を使ってバスに乗るかで1時間半くらい。
鉄道は週末ということで
混み具合が心配なのと、時刻表がよく分かんない。
台湾版Suicaのような
悠遊CARDの割引もきくしバスをチョイス。
しかーし。
問題は乗ってから気がついた。
電光掲示板にアナウンスが出ないし、
音声のアナウンスもない。
地元の人が
仕事に行くのか、気軽に乗っては降りていく。
バスのなか→
降りるタイミングが全然分からない。
一時間たったころから
そっわそわ外を見ていたけど、
山道をのぼり、
お土産屋さんがたくさんあって、
一気にひとが降りる場所で
運転手さんにきいたら
正解でした。
あー良かった。
で、入口と言われるアーケードらへんで
小雨だった雨が本降りに。
朝だけど夜みたいな暗さ。
さらに歩いていくと
どしゃぶり&豪風に。
傘の意味もなく、足元からなにからびっちょびちょ。
行こうとおもっていた
ラピュタをモチーフにした「天空之城」というカフェ
(どこまでもジブリにこだわりが見える私のプラン)
どこですか?
と
観光客でにぎわうカフェの店員さんに聞くと
そこは姉妹店だったらしく
「11時からです」
とのご返答。
時計をみると10時過ぎ。
ぐーー。
しょうがないので
そこのカフェに入る。
ここ、有名店なんですけど、
お茶がウソみたいに高いの(2000円くらい?)。
しかし
カードが使える。
と分かったとたん、
ちょっと奮発して、
一番高いやつを頼んでしまった。
お茶は本気で美味しかった。
こんな美味しいお茶。
いつでもどこでも飲みたいくらい。
お茶、あんまり飲まない私も嫌いな娘も
ガバガバ飲みました(お茶屋さんに不向きなふたり)
店員さんいわく
「ハッセンナナヒャクメートル!」(高さは適当です。忘れた)
「ハッセンナナヒャクメートル、ゼンゼンチガウ」
「オイシ、ハッセン…」
とやたらと高地推しで
このお茶を勧めていました。
高地のお茶。
茶器も素敵。
その後、
有名な階段を下りる。
ここで旅情に浸る。
というのが、わたしのプランだった。
だけど…。
急な階段から上に向かって突風が吹きあがり、
バケツをひっくり返したような豪雨が襲いかかり、
…
旅情どころじゃないっ。
日本の観光客のみなさまともお会いしたのですが、
みんなレインコートで防備するも、
風で煽られ全然意味ない。
むしろ
危ない。
娘とわたしは
「わーわー」
「はやくっ、いまっ、風がやんだっ」
「ちょっと、ママ遅いぃ!!」
「気をつけて!よそ見しないで!!」
と大声で叫びながら、
大急ぎで
カメラスポットで写真をとり、
120%の集中力で階段を下りて、
帰りのバスに飛び乗ったのでした。
…なんだったんでしょうね。
でも、
これが撮れた。
絵になるわあ。
って今なら思えるけど、
嵐吹きさぶ中、撮っているからこれ。