最近、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大がニュースで大きく報じられ、心配している人も多いと思いますので、病状の重症化に関して少し情報を整理しておきましょう。
まず、日本医事新報社・Web医事新報には、「COVID-19重症患者の多くが敗血症に陥っていると推定」(松嶋麻子:著、2020年5月16日発行)という記事が掲載されています。
これによると、重症患者の多くが敗血症に陥っていると推定されるそうです。敗血症とは、血液中で細菌が繁殖している異常事態ですから、免疫力や血液・血管に問題を抱えている人は要注意ということのようです。
また、同じWeb医事新報には、「新型コロナ肺炎の死亡に播種性血管内凝固症候群(DIC)が関与している?」(鄭忠和:著、2020年5月9日発行)という記事も掲載されています。
これは、簡単に言うと、敗血症になると全身の血管内皮に微小な血栓(血が固まったもの)が形成され、この血栓によって毛細血管が詰まって呼吸困難や多臓器不全を引き起こして死に至るのだそうで、これで新型コロナ肺炎の急激な重症化や突然死が説明できるそうです。
これらに関連して、
⑮新型コロナウイルス対策:冬季の感染拡大をどう乗り切るか
本格的な冬の到来を前に、新型コロナウイルス感染が拡大しています。呼吸器疾患が冬季に流行することは誰もが予測していたことですが、それまでに有効...
youtube#video
というYoutube動画では、臨床医が、生活習慣を見直して血管内皮をきれいにするよう努めることが大切であると訴えています。
私が子どもの頃は、「大きな内因、小さな外因」ということを教えられ、病気の予防には内因(体質的な問題)を解消することが重要なんだと子ども心に理解していました。
しかし、今回のコロナ騒動では、ウイルス(外因)に対する恐怖を煽るような報道ばかりが目につき、体質改善はなおざりにされているように感じます。
以前、本ブログの「新型コロナウイルスについて」でご紹介したように、新型コロナウイルスに関しては、この先何年も流行する事態を想定する必要があります。今からでも遅くないので、このブログをお読みの皆さんには、ぜひ体質改善に注意を払っていただきたいと思います。
次に、この動画で紹介されている「重症化しやすい人の特徴」を、引用元である厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症の"いま"についての10の知識」から転載しましたのでご覧ください。
これによると、重症化しやすいのは、高齢者と、慢性閉塞性肺疾患・慢性腎臓病・糖尿病・高血圧・心血管疾患・肥満のいずれかに該当する人だそうです。
なお、慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫とよばれてきた病気の総称で、習慣的な喫煙が主な原因だそうです。
したがって、年齢的な要因を別にすれば、生活習慣が原因と思われる要因が大半なので、生活習慣の改善によって重症化を防ぐことは十分可能だと思われます。
本ブログでは、「がんは体質による病気である」ということをお伝えし、体質改善の方法を数多く掲載してきましたので、これらの記事を参考にしていただければ幸いです。
また、慢性腎臓病に関しては「腎臓炎」という記事を、糖尿病・高血圧に関しては「高血圧と糖尿病」という記事を、新型コロナ肺炎が疑われる場合の対策に関しては「新型肺炎対策について」という記事をそれぞれ書いていますので、よかったらこちらもご覧ください。
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