厚生労働省が発表した人口動態統計によると、2009年の肺がん死亡者数は、6万7583人(男性:4万9035人、女性:1万8548人)でした。
一方、国立がん研究センターのホームページを見ると、肺がん死亡者のうち、男性の70%、女性の20%は喫煙が原因だと推定されるそうです。
これを基に計算すると、喫煙が原因の肺がん死亡者数は、約3万8千人となります。
つまり、世の中にタバコというものが存在しなければ、肺がん死亡者数は3万人以下になる計算ですから、国がタバコを規制しようとするのも無理はありません。
ところで、昨年2月には、タバコを吸わない男性では、イソフラボンの摂取量が多い人が肺がんになるリスクは、摂取量が少ない人の半分以下だという厚生労働省研究班の発表がありました。
イソフラボンとは、フラボノイド(植物の黄色い色素)系のポリフェノールで、大豆やその加工食品(豆腐、納豆、味噌、きな粉、豆乳など)に多く含まれています。
したがって、男性の場合、禁煙して伝統的な日本食を食べることによって、肺がんになるリスクをかなり抑えることができそうです。
ただし、厚生労働省は、サプリメントなどでイソフラボンを過剰に摂取しないよう警告しています。
イソフラボンは食品から摂取するのが安全なようですので、ご注意ください。
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