先日、偶然「日本がんコンベンション」のスタッフをしている人と話をする機会があり、10月22日・23日に開催される講演会に来るよう誘われました。
「日本がんコンベンション」とは、「がんコントロール協会」が主宰する講演会で、がんの代替療法について、今回は13人の専門家の先生が講演をされるそうです。
この「がんコントロール協会」は、1994年に「アメリカがんコントロール協会」の日本支部として設立されたそうで、本家の「アメリカがんコントロール協会」は1973年に設立されたそうです。
また、「アメリカがんコントロール協会」が設立されるきっかけは、セシル・ホフマンという女性が乳がんで余命宣告を受けた後、代替療法(レートリル療法)で奇跡的に回復したことだそうです。
なお、レートリルとは、杏仁(きょうにん:アンズの種子)から抽出した成分のことで、レートリルは別名アミグダリンともよばれているそうです。
セシル・ホフマンは、1963年に「がん患者と援助者の国際協会」を設立し、がんで苦しむ人々を助ける活動を始めたそうで、この活動がロサンゼルスに広まって、そこで中心になって活動していた人たちが「アメリカがんコントロール協会」を設立したそうです。
前置きが長くなりましたが、アメリカで1990年頃からがん死亡率が減少に転じたのは、こういった活動と無縁ではないかもしれません。
また、今回の講演には、メキシコのティファナで、実際に代替療法でがん患者を治療している先生も来られるそうで、IPT療法(インシュリン強化療法)という最新の治療法について説明があるようです。
IPT療法とは、がん細胞がブドウ糖を通常の細胞よりも多く吸収する性質を利用して、インシュリンを投与して一時的に低血糖状態にした後、アミグダリンを加えたブドウ糖液を静脈注射し、アミグダリンを選択的にがん細胞に取り込ませる治療法だそうです。
アミグダリンは、有毒なシアン化合物を含みますが、通常の細胞にはシアン化合物を無毒化する酵素があるのに対して、がん細胞にはそういった酵素がないため、がん細胞だけを選択的に殺すことができるのだそうです。
その他にも、食事療法などについて興味深いお話が聞けると思いますので、ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
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