『現代強健法の真髄』(大津復活:著、大同館書店:1918年刊)という本をご紹介しています。今回は最終回です。
◆その他の健康法
この本には、これまでご紹介した健康法以外にも様々な健康法が紹介されていますが、全部をご紹介するのはあまり意味がないので、最後に気になったものをいくつかご紹介したいと思います。
1.川合式強健法
川合春充(かわいはるみち)氏が創始した健康法で、武術の気合を取り入れた、5分間で終わる体操と、様々な筋肉鍛練法や呼吸法があります。文字だけの説明なので、詳細は割愛しますが、誰でも手軽に実行できる健康法として、かなり流行したようです。
川合氏はその後、肥田家の養子となり、『聖中心道肥田式強健術 天真療法』(肥田春充:著、心身強健聖中心道研究会:1936年刊)という本を出版しています。ご興味のある方は、国立国会図書館デジタルコレクションでご覧ください。この健康法は、想像以上に奥が深いようです。
2.断食強健法
1週間程度の短期断食や、1か月以上の長期断食が紹介されています。様々な事例が非常に詳しく紹介されているので、とても参考になります。ただし、初心者が自分の判断で断食を実行するのは非常に危険なので、ご注意願います。
3.天然生活法
ドイツ人のアドルフ・ユスト氏は、自身の病気を治すために多くの医師を訪ね、様々な薬を飲んだが効果がなく、最後に悟るところがあって、天然的な簡易生活を始めたところ、見る間に病気が治り、間もなく頑健無比の体となったことから、ドイツ北部の山中に療養所を建て、病人を救済したそうです。
4.自然療法
ドイツ人のプライエス・ニイツ氏は、農夫でありながら病気を治す天才で、運動と、山中の新鮮な空気と、谷川の水と、黒パンと、野菜と牛乳とで多くの病人を治療したそうです。彼は世界的に有名になり、世界中の富豪や貴族が彼のところで治療を受けたそうです。
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かなり長い連載となりましたが、いかがだったでしょうか? 健康になる鍵は、実は身近なところにあるようですね。
なお、あまりにも多くの健康法をご紹介したので、どれを選んでいいのか迷っている方もおられるかもしれませんが、その場合は、最も簡単な二木(ふたき)式腹式呼吸法から始めてみてはいかがでしょうか。
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