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仙台市で販売された野生キノコから基準値超の放射性セシウム(宮城14/09/23)
宮城・仙台市の百貨店で販売された野生のキノコから、基準値を超える放射性セシウムが検出された。
店は自主回収をし、県は22日付で、仙台市に対し、出荷の自粛を要請した。
自主回収されたのは、仙台三越の食品売り場で、9月14日から16日までに販売された野生のキノコ「サクラシメジ」。
県によると、17日、厚生労働省による抜き打ち検査で、1kgあたり100ベクレル(Bq)を超える放射性セシウムが検出されたという。
これを受け、県は、仙台市で採れた野生キノコを検査したところ、「コウタケ」と「ウラベニホテイシメジ」の2種類のキノコから、基準値を上回る放射性セシウムが検出された。
このため、県は22日、仙台市に対し、市でとれた全ての野生キノコの出荷を自粛するよう要請した。
仙台市産の野生キノコが、県の出荷自粛を受けるのは初めて。
県では、流通前、農林産物のサンプリング調査を実施しているが、あくまで抽出調査のため、店頭に出回っている食品の中には、基準値を超えるものがあるおそれもあると、専門家は指摘する。
東北大学の石井慶造教授は「(とれたものを)丸ごと測って、それをそのまま消費者に供給する。そのような検査方法が一番、消費者にとって、安心が得られると思う」と話した。
石井教授は、震災から3年半がたち、消費者の放射性セシウムへの関心の低下も懸念している。
石井教授は「(消費者は)いまだ高いセシウムが出る可能性のある野菜や山菜は、注視していかなければいけない」と話した。 (9/23 21:13) 仙台放送