県内各党、支援の構図ほぼ固まる 共産は熊坂氏 知事選
任期満了に伴う10月9日告示、同26日投票の知事選で、県内各党の支援の構図がほぼ固まった。共産党県委員会、県労連などで組織する「みんなで新しい県政をつくる会」は23日、幹事会を開き、脱原発を明確に打ち出す元岩手県宮古市長の新人熊坂義裕氏(62)の支援を決めた。既に新党改革が熊坂氏支援を表明しており、共産が知事選で他党と相乗りするのは昭和51年以来、38年ぶりとなる。
これまでに民主、社民両党県連、公明党県本部が前副知事の新人内堀雅雄氏(50)の支援を決め、自民党県連も近く総務会で正式決定する。告示まで約2週間に迫る中、各党の戦いの構図がようやく固まり、選挙戦に向けた動きが本格化する。
「みんなで新しい県政をつくる会」の幹事会では、県政継続の観点から内堀氏を推す意見もあったが、中央政界で原発再稼働を推進する自民との共闘は困難と判断した。当初は独自候補擁立を模索したが、実現しなかった。同会は24日に県庁で記者会見を開き、熊坂氏支援を正式発表する。
維新の党は21日に結党したばかりで、10月に発足する県総支部で対応を決める見通しだ。