NHK
原発水漏れ原因は配管の腐食
06月10日 19時44分
去年11月、伊方原子力発電所2号機で配管から放射性物質を含んだ水が漏れたトラブルについて、四国電力は配管が腐食して穴が開いたことが原因だとする調査結果を公表しました。
四国電力は10日、去年11月とことし2月に伊方原発で起きた2つのトラブルの原因について調査結果を公表しました。
このうち、去年11月、2号機の補助建屋にある低レベルの放射性廃液をアスファルトと混ぜて固めて処理する装置のステンレス製の配管から放射性物質を含む水が漏れたトラブルについては、廃液に含まれる金属などの不純物や塩化物イオンによって配管が腐食して穴が開いたことが原因と見られるとしています。
この配管は昭和57年から1度も交換されておらず、四国電力は合わせて10か所で同様の配管を取り替えるとともに、今後は、配管に不純物が残らないよう、廃液を流したあとはそのつど洗浄することにしたということです。
またことし2月に伊方原発3号機にある海水から真水を作っている装置の配管から塩酸およそ14リットルが漏れたトラブルについては、塩酸が金属製の配管と反応して直径2ミリほどの穴が開いていました。
配管の内側は、塩酸と反応しないようにポリエチレン製の膜で覆われていますが、膜に空気が入り込んで破れやすくなるという不具合があり、この場所では実際に破れていたということです。
この膜については、平成5年に別の配管で同様の不具合が見つかり、取り替えられていましたが、この配管の膜は見落とされていたということです。
四国電力は、今後は、配管の膜に異常が起きていないかファイバースコープを使って定期的に検査をすることにしたということです。
原発水漏れ原因は配管の腐食
06月10日 19時44分
去年11月、伊方原子力発電所2号機で配管から放射性物質を含んだ水が漏れたトラブルについて、四国電力は配管が腐食して穴が開いたことが原因だとする調査結果を公表しました。
四国電力は10日、去年11月とことし2月に伊方原発で起きた2つのトラブルの原因について調査結果を公表しました。
このうち、去年11月、2号機の補助建屋にある低レベルの放射性廃液をアスファルトと混ぜて固めて処理する装置のステンレス製の配管から放射性物質を含む水が漏れたトラブルについては、廃液に含まれる金属などの不純物や塩化物イオンによって配管が腐食して穴が開いたことが原因と見られるとしています。
この配管は昭和57年から1度も交換されておらず、四国電力は合わせて10か所で同様の配管を取り替えるとともに、今後は、配管に不純物が残らないよう、廃液を流したあとはそのつど洗浄することにしたということです。
またことし2月に伊方原発3号機にある海水から真水を作っている装置の配管から塩酸およそ14リットルが漏れたトラブルについては、塩酸が金属製の配管と反応して直径2ミリほどの穴が開いていました。
配管の内側は、塩酸と反応しないようにポリエチレン製の膜で覆われていますが、膜に空気が入り込んで破れやすくなるという不具合があり、この場所では実際に破れていたということです。
この膜については、平成5年に別の配管で同様の不具合が見つかり、取り替えられていましたが、この配管の膜は見落とされていたということです。
四国電力は、今後は、配管の膜に異常が起きていないかファイバースコープを使って定期的に検査をすることにしたということです。