青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

黎明期のサラウンドシステム 

2021-04-15 | こんな「モノ」ありました!

昔、1980年代に「サラウンド」システムが息吹きました。

テレビのスピーカーは玩具みたいなものなので、音が悪い。そこでステレオのスピーカーを左右2つ使うと、とてもクリアな音になります。TVを普通に見る時でも、会話や歌も聴きやすくなります。更にリアスピーカーを2つ繋いで合計4つのスピーカーで前後から音を出す。臨場感抜群で部屋が映画館のように!・・これが当時のサラウンド!というものでした。

当時愛読していた「ビデオ・コレクション」という月刊誌で紹介されていたのが、この「サラウンドアンプ」。通常のアンプに接続すると、ホームシアターが完成するというモノ。テクニクスが発売したもので、わずか24,800円。これに小さなリア用スピーカーをつなぐだけ。使っていないスピーカーが余っていたので、それを使用することで完成!

親友Iが先に買ったのか、いろいろと勉強して教えてくれたのか、「これ、いいぞ。映画が絶対に楽しくなる。君向きだよ」との一言で、入ったばかりのバイト代でお買い上げ!

当時それで楽しんだのが、スターウォーズやレイダース・失われたアーク等の映画。確かにソフトがHiFiステレオのものはそこそこに楽しめたのですが、モノラル音源も疑似ステレオに!という宣伝部分は、ほとんど効果を感じることが出来ずに不満。しかし、慣れとは怖いもので、元々それほど優れた効果が無かったこともあり、「なんだかな~」という気分になりました。

しばらくするとLD(レーザーディスク)の時代になり、さらに進化したサラウンドシステムが登場したので、このシステムは上手に人に譲りました。(笑)そのお金に少し資金を加え、ヤマハのAVアンプの、もっと本格的なサラウンドシステムを買ったのですが・・・前の譲ったものとあまり変わらない。10万出してこれか?というのが正直な感想でした。

すると、その後これがサラウンド決定版「ドルビー・プロ・ロジック」とか、4.1chとか怒涛の如く高額商品が登場。友人やお金持ちの知人が、それを買って楽しんでいるのを見せてもらうと、僕が経験していたのとは確かにモノが違いました!LDの「ロボコップ」とか「森高千里」が流行していた時です。みんな20万以上は注ぎ込んでいました。しかし、映画館のようなホームシアターと呼ぶには、まだまだという感じを受けたのは事実です。

これで僕のサラウンドへの関心は一気に冷めて、その後何十年もの間は映画鑑賞の為のサラウンドシステムには手を出さずに、純粋に音楽を楽しむステレオシステムにだけ、興味は移りました。いわゆるピュア・オーディオに関心は100%向きました。