弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

義理と赤字を 秤にかけりゃ どっちが重たい? 将棋界

2006年08月01日 21時00分35秒 | 未分類
将棋「名人戦」移管問題から。
今日の日本将棋連盟の臨時棋士総会で、毎日新聞社の単独主催案が90対101で否決された。
直前には羽生王将と森内名人が相次いで毎日支持を表明していたが。
これで、朝日新聞社との交渉に入るそうだ。

取材結果を 反映せずに 「先に結論 ありき」記事

2006年08月01日 20時43分23秒 | 未分類
最近は、具体的事件に関係しなければ、裁判官が記者等の申入れを受けて取材に応じる例が多くなった。
しかし、私も感じた事があるし、身近なところでも次のような感想を聞く事がある。
「記事は最初から結論と内容を決めていて、それに沿わない取材結果は無視して書いているのではないか」
これは、裁判官の判決に対して時折される批判と相通じるものだから、私たちも自戒しなければならない。
しかし、記事に反映しないのならば、次は時間を割いてまで応じたくなくなるのも当然では。

ネットワークは 是々非々だから 昨日の敵でも 今日の友

2006年08月01日 20時04分36秒 | 未分類
岡口裁判官のホームページの「矢口元最高裁長官死去」の記事に対し、気になる匿名のコメントがあったので、つい反論したくなった。

「矢口氏と裁判官ネットワークの人たちの談笑などもありました。お互い恥ずかしくないのかと思いましたが。やめてなお影響力を保持したい人と、そんな人でも利用したい人々。」

 それは、おそらく矢口氏の講演の機会だったのだろうが、私の任官前の事だと思うので知らない。
 しかし、私も含め「裁判官ネットワークの人たち」は、真面目に司法改革を追求しているのであって、誰かを「利用」しようとしているわけではない。この種のコメントからは、日本社会でこういう任意団体がどう見られているか分かって興味深いけれども。
 たとえ、過去に不幸ないきさつがあったとしても、発言の内容が支持できるものなら、賛意を示すのが当然であると私も思う。
 それは、裁判官が、特定の代理人や弁護人が人間的に嫌いだからといって、その主張に耳を傾けないわけにはいかないのと同様である。



判事は検事の 言いなりだよと 記事は弁護の 言いなりに

2006年08月01日 18時24分42秒 | 未分類
今日発売の「月刊現代」の連載「司法変質」第3回のタイトルは「刑事裁判という虚構(フィクション)捜査当局の“筋書き”を追認するだけなら、裁判所の存在意義はどこにあるのか」。
一読した感想は、刑事裁判に対する「裁判批判」は難しいという事。
幾つかの事件について弁護人からの取材のみを材料に論旨が組み立てられているため、冷静に考えるとそちらにかなり分が悪いと思われる件まで裁判官が一方的に非難される形になっている。
かと言って、裁判官は担当事件の取材には応じられないし。

うちは官製 談合などに 参加しないと 実刑に

2006年08月01日 17時51分11秒 | 未分類
7月31日の東京地裁判決から。
(今日の毎日朝刊から抜粋)
防衛施設庁談合:生沢元審議官に実刑 前審議官らも有罪--東京地裁判決
 青柳勤裁判長は「天下り先確保のため違法な官製談合を維持した姿勢は国家公務員の使命、職責を忘れ、国民の負託を踏みにじったあるまじき犯行」と指弾した。
 また、生沢被告について「長官に次ぐ要職として、官製談合防止法の施行(03年1月)を機に、長年続いた官製談合と決別する義務があり、その決断をなし得る立場だったにもかかわらず、あえて発覚しにくい巧妙な方法に変更するなど犯情ははなはだ悪い」と言及。「刑の執行を猶予することは官製談合防止法を成立させた民意を著しく軽視するもので相当ではない」と判断した。


麦わら帽子や 田んぼは消えた それでも蛙は 踏みそうに

2006年08月01日 17時39分56秒 | 未分類
7月17日の朝刊で結果発表された毎日新聞「日本のスイッチ」の中に、驚くべき結果があった。

雨の日、道ばたでカエルを踏みそうになったこと
 あります 48%  それはない 52%

若い都会人の比率が高いとみられる4万人以上の回答者の半数近くが「あります」と答えたのだ。
翌18日朝刊の編集局コラム「発信箱」でも「カエルを踏みそう」と題して取り上げられていた。
私は「それはない」に投票したが、気付かずに踏まないよう、これからは足下に注意して道ばたを歩こうと思う。

子ども時代と おんなじ判事 宿題抱えて 夏休み

2006年08月01日 02時30分19秒 | 未分類
私は今日から「夏休み」。
東京地裁民事部では、夏期休廷期間は各部で決められるが、私のいる部も含めて中期(8月1日から20日まで)にする部が多い。
裁判官はなぜそんなに長く「夏休み」を取れるのかというと、これは「計画年休」が慣例化したもの。本来の夏期休暇は3日間に過ぎないが、これに11~12日間の有休を足せば、土日の6日間と合わせて20~21日間の連続休暇となる。
もっとも、多くの裁判官は、内4~5日は宅調にし、自宅で懸案の判決起案をする。
考えてみると、子ども時代の「夏休み」と同じ感じか。

すべて判事は 良心的に 独り悩んで 裁判す

2006年08月01日 01時42分43秒 | 未分類
これは、憲法76条3項「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」をどどいつにしたもの。

日本裁判官ネットワークのホームページ
http://www.j-j-n.com/
が8月1日付けで更新されました。ぜひ御覧下さい。
連載「弁護士任官どどいつ」は14回目。
ブログ
http://blog.goo.ne.jp/gootest32
に単発のどどいつを毎日載せているので、HPではまとまった意見をどどいつで綴る趣向にしています。
今回は7月例会での「裁判官の良心」を巡る議論のまとめです。