小学4年生の青斗、夏休み中。引っ込み思案な仲良しの女の子=鈴は、両親の離婚のためもうすぐ引っ越してしまう。だから、今からの時間を彼女にとって最高の夏休みとする事に全力を注ぐことに決めたんだった。その皮きりの日、祠のそばで行き倒れた若い女性を発見する・・・もそもそっと起きてきた彼女は、美大生でおばあちゃんの想い出の町の絵を描きにここへやってきたと言う・・・何より鈴が興味を示したので、この夏休みに素敵なちょっと大人な仲間が加わった・・・そして・・・って感じですか。
ミステリィ的な驚きも配しながら、少年と少女の思いやりと勇気的な物を前面に押し出した「イイハナシ系」の小説です。それが、鼻に付く感じじゃ無く・・・なんとなく自分にははまって・・・俺がすっかりおっさんだからか????いや、素敵ですね。「これ良いよっ!!」って誰かに勧めることはまずないけど・・・ひとまず自分はかなり好きです・・・
非常に面白かったです。