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カール・オルフ来日、「カトゥーリ・カルミナ」日本初演(小澤征爾、1962年)

2020-11-01 14:13:00 | 来日した作曲家

このブログの「来日した有名なクラシックの作曲家」にも書いたように、カール・オルフ(Carl Orff, 1895-1982)は1962年に来日し、9月27日(木)東京文化会館大ホールにて小澤征爾が指揮する東京混声合唱団により「カトゥーリ・カルミナ」が日本初演されました。

自分はこれまでどんな形で日本初演したのかイマイチわからなかったんですが『藝術新潮』11月号に写真と説明が掲載されていました。

↑ 若き小澤氏とオルフ氏。画像右で背中を向けている人はテノールの金谷良三氏(1946‐2020、10月3日にお亡くなりになりました)

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(記事)

カール・オルフといえば、同じ年に生まれたヒンデミットと並んで、ドイツ作曲界で元老格の存在だが、九月中旬にNHKの招きで来日しながら、「教育音楽」にウェイトがかけられ、わずかに東京ドイツ文化研究所で自作の宗教劇を朗読し、それが放送されただけで、折角の機会にあれほどポピュラーなオペラひとつ上演されなかったのは、彼の地位から判断して残念というよりなさけない。そのなかで、機を見るのに敏な小澤征爾が「東京混声合唱団」の定期演奏会をまかされているのをつかんで、オルフを練習に立ち会わせ、合唱のほかにピアノ奏者四人、打楽器奏者十人を要する「カトゥーリ・カルミナ」を日本初演(ただし、放送されたことはある)したのは、さすがに抜け目がないというほかない。仕上がりは作曲者特有のプリミティヴなヴァイタリティーに乏しいきらいはあったが、よくまとまった好演であった。

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当時は「あれほどポピュラーなオペラ」があったのですね。。今ではダントツで「カルミナ・ブラーナ」、ひいてはそれに「カトゥーリ」と「アフロディーテ」を加えた三部作がポピュラーですかね。

確かにオルフという大物作曲家がせっかく来日したのに朗読だけではもったいなかった〜

この日の公演の曲目、出演者については東京文化会館アーカイブに詳しいです。東京混声合唱弾!



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