チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

アーノルド・バックスの交響曲雑感

2013-07-28 19:24:49 | 何様クラシック

怒怒怒怒怒怒怒怒怒

ブログ開通最初の日に言いたいことをすべて書ききってガス抜き完了、早くもネタ切れですわ~!

ということで、関係ないけどイギリスの作曲家バックス(Arnold Bax, 1883-1953)の交響曲について書くんやね。

7曲も、しかも演奏時間も決して短くない立派な交響曲があるっていうから、折角だしやっぱ丁寧に1番から順番に聴いていきたいやん。

 

そしたらその純粋な気持ちに対してヒドすぎる仕打ち!1番の冒頭って今まで聴いたシンフォニーの中でもワースト3に入りかねない、聞く気が失せる、それはそれは醜い始まりかた!東洋の陳腐な王様が呼んでもないのに現れちゃった、ってなバッバ、バッバッバーンってどんな嫌がらせなんですの?

 

しょっぱな一分で1番を聴くのやめて以来、もうバックスなんか二度と聞かへんわーと思って作曲家の名前すらも忘れてしまいました。

ところが幸か不幸か最初の聴く気マンマンの準備の最中にiPodに交響曲全集入れちゃってたから、その後も何気なく、他に特に聴きたい曲がないときに、ABC順で早いこともあって好きでもないBAXの曲が流れることが時々あったんやね。

でも耳にするたびやっぱし、英国の作曲家って馴染めんわーって気持ちを上塗りするだけだったんです。

 

それが、ある夜、なんか聴きながら眠ろうと思って、またiPodで偶然バックスが再生されたとき、何十回目だったと思うけど突然、稲妻のようにバックスの交響曲の良さ、快感がわかって、結局7曲ぶっ通しで聴いてしまって翌朝寝不足になってしまったんです、ホンマ。

いままでモノクロームでどこを聴いても同じで薄っぺらくて退屈、って思っていたのは大きな間違いで、実は次から次へと雰囲気、音色を変え、同じシーンは決して長く続かないことに気付いたんです。風景が刻一刻と移り変わる散歩の楽しみ、もしくは人生そのもの?ガブリエル・フォーレが音楽はどの部分を切り取ってもヒラメキがないとダメ、みたいなことを言ったのを思い出しました。バッババッバッバーンだった1番の第一楽章の最後のほうも、今では田園的・天国的な美しさに気が遠くなってしまいます。

 

考えてみるに、バックス(交響曲以外のジャンルの作品きいたことないけど)って、特に日本人には良さを気付かれるまで聴く回数がめっちゃかかる作曲家なんでは?大半の人が良さに気がつかないまま聴くのをやめてしまいそう。

交響曲でいうと、( )回目でやっと馴染んできて、【 】回目で聴く歓び最大限、〈 〉回目でちょっと飽きてきたかなー感が出て来た、とすると

たとえば、

おもちゃの交響曲:(1)、【1】、〈2〉

モーツァルト40番、ベートーベン運命:(1)、【3】、〈20〉

ブラームス1番:(5)、【15】、〈50〉

マーラー2番:(2)、【10】、〈30〉

ブルックナー7番:(10)、【20】、〈70〉。。。とか勝手なこと書いてすんませんねー、根拠なしです。どうせ誰も見てないからいいか。昔の作曲家からしたらまさか飽きられるまで繰り返し聴かれるなんてこたー、想定外なんでしょうけどね。

 

それをバックスの交響曲にあてはめると、(100)、【100】、〈200〉って感じ?馴染むまで時間がかかった分、すぐには飽きそうもない。。。かも?

 

バックスの交響曲のなかでは今のところ、シベリウスに献呈され1934年にビーチャムにより初演された第5番が一番シリアスっぽく、ツンデレ度が高くて好きです。

初対面で愛想良く笑顔で擦り寄ってくる奴にロクなもんおらへんもん。


本当のびっくり交響曲作家

2013-07-25 19:20:09 | 何様クラシック

怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒

実演でマーラーの復活きいて原光のめっちゃ静かな終わりからアタッカで入るフィナーレ開始の音量の差に心底おどろいたわ!元祖ハイドンは言うまでもなく、悲愴第一楽章展開部開始の比じゃない。すごい苦痛が伴うんだけどこれも芸術?

でも、前のほうの席で演奏中おしゃべりしてたアホっぽいカップルも同時に驚かせて黙らせたから溜飲下げたわ。

それにしても、でかい音量になるってことを知ってて身構えた上でも、やっぱりナマだと楽器編成大きい分ダイナミックレンジが格段に広くて死にそうになったから、この曲を実演で人生ではじめて聴いたひとは驚きすぎて心臓マヒになっても不思議ないでーす。最初から最後まで巨大アンプ+スピーカーの爆音続きのコンサートとはわけが違う。

もし音楽が原因で死んだら誰が責任とんの?モーツァルトっぽいおしゃれなコンサート想定して行ったら逝ったとかシャレんならんわ。

主催者が免責されるには事前通知が必要ですね。「××分くらい経過したところで音量が非常に大きくなりますのでご注意ください」って。

マーラーってそういうの多いです。1番のフィナーレ開始、2番のそこ、4番の第3楽章「歌がそろそろ始まるよー」って眠っている人を起こす意図が明白な最後の盛り上がり、6番の最後の最後、そして10番。

作曲家自身心臓が悪かったんだから、こんなことしたら心臓弱い人がマズいってわかっていたはず。実際、過去何人かは犠牲になっているのでは?ドSですね。でもそれが魅力。


ブルックナー7番への不満

2013-07-24 22:20:27 | 何様クラシック

怒怒怒怒怒怒怒怒怒

素人だからこそブル7に感じてる不満を叫ぶわー

1、2楽章終わって交響曲終わっちゃった感。3、4楽章の予定調和的な明るい音楽に無駄な時間過ごし感。

映画みたいにめちゃ泣かされた涙を乾かすための時間にしては長すぎ。

3、4楽章は波乱なし、安心しまくりの蛇足に聞こえる。何百回聴いても。1、2と3、4は標高数十km以上の差がある。

8番みたいに最終楽章に重心置いたら7番は8番に匹敵できたのに!

作曲者は7番では前半作曲しただけで疲れちゃったんですかね。

あまりにも第1楽章と第2楽章がすごすぎた悲劇。3楽章4楽章緊張感なさすぎ。

演奏会的、営業的には7番は大成功だったらしいけど。後世のリスナーのことも考えてほしかったわ。

改善策?としてはスケルツォを第二楽章にもっていって、第2楽章を第3楽章に移動、さらに最終楽章をもっと悲しみ哀しみをまとって長く深くして泣かせてもらいたい。人生って必然的にめちゃ悲しいことに遭遇しなきゃいけないんだけど金とか権力とかの欲望に負けず真面目にやってりゃ天国行ける的な。

演奏時間的には1楽章、2楽章、そして3、4楽章を同楽章とみなせば三楽章シンフォニーとしてバランス取れてるけど悲しいけど最後が内容的薄々。

第4楽章好きだけどね。でも日本人好みの涙のドラマないわ。すんなり行き過ぎ。苦労しなさすぎ。

全曲見渡したときは6番のほうがよっぽどバランスとれてるわ。フィナーレの泣かせ力、6番は7番に負けとらんやろ?

7番ほどシューベルト未完成みたく2楽章で終わってもらってたらよかったと思う交響曲って他にないわ。。。とかなんやかんや言っても7番が一番人間的で好きだったりします


防衛省より文化省

2013-07-21 22:20:48 | 何様クラシック

怒怒怒怒怒怒怒怒怒

NHKでもよく「ポップス系シンガー○○がフル・オーケストラをバックに歌う!」って企画やってるけど、あれってクラシックファンからしたらクラシックがPOPSに隷属してるみたいで不愉快!

伴奏オーケストラにしても、あの人たち、プロのオケのメンバーとかなわけでしょ?生活のためとはいえこんな低俗なアルバイトしたくないわって本心が画面上隠しきれていないです。

もちろんボクにもポップスで好きな曲はいっぱいあって、たった数分で交響曲一曲と同じかそれ以上の感動をくれる曲(今思いついたのはGod Only Knows)があるのは不本意ながら認めるけど、大部分のポップスって純粋に音楽として見た場合は童謡と大して変わらないレベルだし、500年前から進化していないんですよ。松屋で流れてるの聴くとよくわかる。ピュアにカネ儲けのための音楽ですよ。

そもそも、心から音楽が好きで、すごいお金と時間を費やして努力を惜しまず音大出た人々を、国が、見て見ぬフリしてカネに困らせないでほしい。

せっかく文明開化以来、いろんな方々の御尽力でやっと日本に根付いた(と思われる)クラシック音楽とその愛好者を政府は軽視すんなっつーの。どこが先進国?

戦争ぶっぱじめるための防衛省つくるヒマがあったんだから次は平和のために文化庁も文化省に格上げしてもっとたくさん補助金出してくださいよ~だ