チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

40年前の名曲ランキング(FM東京「名曲ベスト30」1975)

2014-01-30 23:48:38 | 名曲選

1975年にFM東京(現TOKYO FM)で「名曲ベスト30」という企画があったそうです。
リスナーが一番名曲だと思う曲を一曲だけハガキに書いて出すというやり方だったようですが、約40年前の「名曲」は今と違うのか?

(得票数の多い順)
1.ヴィヴァルディ 四季
2.ベートーヴェン 田園
3.ドヴォルザーク 新世界
4. ベートーヴェン 第九
5. ベートーヴェン 運命
6. モーツァルト 交響曲第40番
7. ベートーヴェン 英雄
8. チャイコフスキー 悲愴
9. ムソルグスキー 展覧会の絵
10.モーツァルト ジュピター
11.チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
12.ベートーヴェン 交響曲第7番
13.シューベルト 未完成
14.R.シュトラウス ツァラトゥストラ
15.ベートーヴェン 皇帝
16.ホルスト 惑星
17.ブルックナー ロマンティック
18.ブラームス 交響曲第1番
19.ベルリオーズ 幻想交響曲
20.バッハ ブランデンブルク協奏曲第5番
21.メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲
22.J.シュトラウス 美しく青きドナウ
23.ストラヴィンスキー 春の祭典
24.シューベルト ザ・グレート
25.ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
26.マーラー 大地の歌
27.ロドリーゴ アランフェス協奏曲
28.チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
29.ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲
30.ドヴォルザーク 交響曲第8番

正直、飽き飽きするラインナップ。。。ブラームス、ブルックナー、マーラーが各一曲のみとは。。シベリウス、ショスタコーヴィチに至ってはゼロだし。きっと40年前はベートーヴェンを中心に同じ曲を繰り返し、丁寧に聴いていたんでしょうね。それでも惑星、春の祭典がランクインしているのは意外です。
今はネットとかでいろいろ聴けて、いい時代ですね!

 

ちなみに、同時期行われた「演奏家ベスト30」の結果もついでにメモっておきます。

1.ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan, 1908-1989)
2.カール・ベーム(Karl Böhm, 1894-1981)
3.レナード・バーンスタイン (Leonard Bernstein, 1918-1990)
4.ブルーノ・ワルター(Bruno Walter, 1876-1962)
5.ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Wilhelm Furtwängler, 1886-1954)
6.イ・ムジチ合奏団(I Musici, 1952結成)
7.小澤征爾(1935- )
8.ジョージ・セル(George Szell, 1897-1970)
9.スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Teofilovich Richter, 1915-1997)
10.ダヴィッド・オイストラフ(David Fiodorovich Oistrakh, 1908-1974)
11.カール・リヒター(Karl Richter, 1926-1981)
12.ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy, 1899-1985)
13.マウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini, 1942- )
14.ズービン・メータ(Zubin Mehta, 1936- )
15.エフゲニー・ムラヴィンスキー(Evgeny Aleksandrovich Mravinsky, 1903-1988)
16.ウラディミール・ホロヴィッツ(Vladimir Samoilovich Horowitz, 1903-1989)
17.ヴィルヘルム・バックハウス(Wilhelm Backhaus, 1884-1969)
18.アルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein, 1887-1982)
19.ウラディーミル・アシュケナージ(Vladimir Davidovich Ashkenazy, 1937- )
20.アイザック・スターン(Isaac Stern, 1920-2001)
21.ゲオルク・ショルティ(Sir Georg Solti, KBE, 1912-1997)
22.ヴァーツラフ・ノイマン(Václav Neumann, 1920-1995)
23.エルネスト・アンセルメ(Ernest Alexandre Ansermet, 1883-1969)
24.ネヴィル・マリナー/アカデミー室内(Sir Neville Marriner, 1924- )
25.クリストフ・エッシェンバッハ(Christoph Eschenbach, 1940- )
26.アレクシス・ワイセンベルク(Alexis Weissenberg, 1929-2012)
27.ヘルムート・ヴァルヒャ(Helmut Walcha, 1907-1991)
28.ジャン=フランソワ・パイヤール/パイヤール室内(Jean-François Paillard, 1928-2013)
29.ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez, 1925- )
30.パブロ・カザルス(Pablo Casals, 1876-1973)


ショスタコーヴィチ 交響曲第12番初演 Shostakovich: Symphony No.12 World premiere

2014-01-28 18:48:50 | メモ

怒られながらも物置からキッタない音楽雑誌が少しずつ出土してるんですが「本の虫」(ダニ?)だらけで、なんとなく体が痒い~

『音楽の友』昭和37年3月号にショスタコーヴィチ交響曲第12番の初演時の写真が載っていました。

記事としては、「スターリンは間違っていた」と題して
 『ソ連最高の作曲家ドミトリ・ショスタコーヴィッチは、昨年十月、交響曲十一番につづいて、新作第十二番を発表した。これは一九一七年の革命をテーマにして、レーニンの思い出に捧げられている。エフゲニー・ムラヴィンスキーのタクトにより、レニングラード・フィルハーモニーの演奏で初演されたが、圧倒的な成功をおさめた。
 新年には、ながいあいだ闇に葬られていた交響曲第四番が日の目をみて、これも絶賛をあびた。これは、一九三六年、ショスタコーヴィッチのオペラ「ムツェンスクのマクベス夫人」とバレエ「清い流れ」が、スターリンの「社会主義レアリズム」を守らなかったと弾がいされたとき、リハーサル中に批判されたため、演奏が中止された交響曲である。
 このところ、ショスタコーヴィッチは、新作第十二番と第四番の復活がともに好評で、非常についている。最近、第十二番がレニングラードで初演されたときの写真が入手できたので、読者のみなさまにご紹介しよう。』(原文のまま)

。。。この頃、ショスタコーヴィチはツイてたんですね。このときのライブをもっと真剣に聴いて開運じゃ~!(Venezia CDVE04405)

ちなみにこの時の録音は日本ではラジオ関東の独占で1962年1月29日に初放送されたそうです。聴かれた方いらっしゃいますかー?

(2月にABC交響楽団によって日本初演されることになっていたが予定の指揮者が帰国してしまい中止されたため貴重な放送になった)

1961年10月1日 レニングラード・フィルハーモニー大ホール。

1. モーツァルト 交響曲第39番

2. ショスタコーヴィチ 交響曲第12番世界初演

3. ワーグナー タンホイザー序曲

 

蛸村、仲いいですね!

(追記)12番はやはり失敗作だったんですかね?

『作曲家 人と作品 ショスタコーヴィチ』千葉潤 著、音楽之友社、142ページによると

「ショスタコーヴィチは、折に触れてレーニンに捧げる作品計画を発表してきたが、これまではたんなる口約束以上のものではなかった。それが、彼が共産党員に選ばれた年にようやく実現をみたことで、鳴り物入りで宣伝され、周囲の期待はおおいに高まった。ところが蓋を開けてみると、音楽にはまるで創造的な覇気が感じられず、描写的な部分ばかりが突出した、見苦しい失敗作だった。けっきょく、この作品はレーニン賞の候補に挙げられることもなく、すぐに演奏レパートリーから消えていった。」

 

(さらに追記)とても失敗作だとは思えない。(↓なんかすごい。。けど明らかに初演時の録音ではありませんよね)

 


斎藤秀雄、小澤征爾を語る

2014-01-25 23:58:17 | 日記

いま日経新聞『私の履歴書』で連載中の小澤征爾、今日(1月25日)は「斎藤先生逝く」でしたね。

「先生が僕らに教え込んだのは音楽をやる気持ちそのものだ。作曲家の意図を一音一音の中からつかみだし、現実の音にする。そのために命だって賭ける。音楽家にとって最後、一番大事なことを生涯かけて教えたのだ。」

反対に斎藤秀雄(1902-1974)が小澤征爾のことを書いたものを探したら、『音楽現代』(芸術現代社)の1974年4月号に「斎藤秀雄 指揮と小沢を語る」というインタビュー記事がありました。一部抜粋します。

-指揮については一対一で指導なさったと聞いていますが、その様子をお話しください。

斎藤 あの頃はみんな個人教授だったわけですよ。そして初めはピアノを使ってやるわけです。ピアニストが弾いてくれて、その横で指揮をするんです。それである程度まで上達すると今度は実際にオーケストラを使って練習するんです。そこで指導することといったら、まあやっぱり足りないところを注意するぐらいですね。良い面というのはほおっておいても自然に伸びていくからね。

-その頃から小沢さんの個性とか才能とかの片鱗は現れていたんでしょうか?

斎藤 最初からはわからないですね。大体が教育する段階ではわかんないもんなんです。そうだなあ、小沢は他の奴より有能にやったことは事実ですよ。だけど、音楽というのは習ったものを自分のものにして、それから自分のものを出す時に、消化率がどのくらい良いかということが問題ですよね。(中略)相撲取りやレスラーだって同じものを食べているんだけども......消化力が違うわけですよね。それが今度音楽家の場合を考えてみると、音楽的なセンスと結び付いてそれが発達するわけでしょう。だから小沢は、卒業してからの進歩の度合というのが凄いですね。

-小沢さんがボストンの常任になった時はどんな感想を持たれましたか。

斎藤 それはなんかジャーナリズムが騒いでいるようだけれども、そんなことはこれから始終起こり得ることで、ボストンだってクーセヴィツキーがロシア人でしょう。ストコフスキーだってロシア人、ミュンシュだってドイツ系フランス人、米国系なんてのもあまりいないし、イギリスなんてのもサージェントぐらいなものでしょう。だから日本人の小沢が常任になったってちっともおかしくはないですよ。当然なことですよ。初めてだったから騒ぐのだなと思うだけの話ですよ。

-今もし小沢さんに助言することがあるとすれば何でしょうか。

斎藤 なんといってもあれ位になると助言なんかいらないんじゃないかな。彼は自分で今まで切り拓いてきたし、これからも自分で切り拓いていくだけなんだから。実力は凄いですね。まあ人間的にも随分成長したし、かつてのN響事件の時はまだ青臭かったし、思い上がっているようなところも感じられたが、近頃それが全然感じられないし、だからあまり言うことはないですよ。


... インタビューが実際いつ行われたかは明記されていませんが、出版時期からすると亡くなる直前でしょうか。

人間の器の大きさを感じさせます。やっぱり「先生」ですね!


グラズノフ交響曲第4番

2014-01-14 21:34:21 | 日記

たくさんある交響曲の中でも第1楽章冒頭の美しさが際だつベスト2は、自分としてはシベリウス6番とグラズノフ4番だと勝手に思っちょります。

グラズノフの4番はイングリッシュホルンのソロがシェエラザー度高いしその後もデリカシーとナイーブさの極み!ほんま泣かせてくれますわ。

ただ、シベリウス6番ではフィナーレにさらなる泣かせ場が用意されてるっつーのに、グラズノフ4番の終楽章ときたら、いろんな方が指摘しているように結局はセンチメンタ~レ気分ぶち壊しのドンチャン騒ぎ。

グラズノフは第6交響曲にしてもどうして悲愴交響曲のまましっとり終われへんのかなー?
そうすりゃ日本でももっと人気出てたと思うのに。。スペシャリスト尾高忠明さんにそのへん質問してみたいっす。

でも考えようによっちゃグラズノフはわざとらしいことの出来ない、正直で照れくさがりの人だったのかもしれませんね。結局は好きで繰り返し聴いちゃってるし。人間的には一番信用できます!?

ところでグラズノフって室内楽ではどうなんだろう?弦楽四重奏曲第5番と弦楽五重奏曲は以前から聴いてて、第1交響曲みたくノスタルジー王国に連れてってくれてイイなーって思ってたんですが、他はいまいち聴いてなかったのでCD買いました。やっぱ交響曲と同じドンチャン傾向なのか?じっくりつきあっていきたいです。



ユトレヒト弦楽四重奏団のCD,めちゃ誠実で丁寧な演奏、音質も良いですね(人気あるのか3&5番は売れ切れで入荷待ち。くっそー)。
それにしても晩年の6番と7番は眠くなりますが。。やさしいじーちゃんの話をきいてるみたいでホッとできます。

(シマダマサオさんの『ロシア室内楽倶楽部』すごく参考にさせていただいています~)


ピプコフ【Pipkov】の交響曲(ショスタコーヴィチ推薦)

2014-01-08 22:31:03 | 日記

ショスタコーヴィチが1974年に訪米し、テレビ記者会見で「交響曲は死んでいない。滅びたと言うのは無能な作曲家の弁解だ」と述べた際に、その当時近辺の優れた交響曲作家の名前を3人挙げたそうなんです。
その3人というのはプロコフィエフ、ブリテン、そしてピプコフ。
。。ピプコフって誰?

リュボミール・ピプコフ(Lyubomir Panayotov Pipkov, 1904-1974)はブルガリアの作曲家で交響曲は4曲残したそうです。ブルガリアの作曲家って正直だれも知らないけど、ショスタコーヴィチに「推薦」されたってことがすごい。



第1番(1939-40)4楽章 27分
第2番(1955)34分
第3番(1965)3楽章、20分(室内オーケストラのための)
第4番(1970)2楽章、22分(弦楽オーケストラのための)

さっそく1番、3番、4番をYouTubeで一回ずつ聴いてみました。

。。。んー?ショスタコーヴィチに比べたら低刺激性?

1番はどっしりとした真面目で根性ある作風で特に心優しい第3楽章には心ひかれたし
3番はピアノとヴィブラフォンの活躍が楽しく、4番は晩年の作品らしく厳しく、透明。
繰り返し聞けば本当の良さがわかる感じがしないでもないかなー?。なにしろタコ推奨。

もしかしたらネットではほとんど情報が得られなかった第2番こそがショスタコーヴィチおすすめの1曲なのかも?