チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

ヴィオラ奏者ミヒャエル・マン来日(1953年)

2018-03-09 00:13:56 | 来日した演奏家

「アサヒカメラ」1954年3月号より1953年に来日し演奏会、講演会を催したミヒャエル・マン(Michael Mann, 1919-1977)です。

↑ 大竹省二氏撮影。思いっきり日本風な部屋ですね。大竹さんの家でしょうか?

彼はミュンヘン生まれのヴァイオリン、ヴィオラ奏者で、小説家トーマス・マン(Paul Thomas Mann, 1875-1955) の三男。

1942年から1947年にかけてはサンフランシスコ響のヴァイオリン奏者をつとめたそうです。1949年にはソロ・ヴィオラ奏者として登場しました。

当時マンはアメリカに住んでいて、インドへの音楽研究旅行の途中日本に立ち寄ったということですが音楽会の場所・曲目等が判明したら追記します。

ちなみにその後彼は神経障害のためプロ奏者の道を断念し、カリフォルニア大学のドイツ文学教授になりました。

↑ このLP(LPEM19126)またはCD(LEXC2002)にはマンが弾いたオネゲルとクルシェネクのヴィオラソナタが収録されています(1951、1952年録音。NMLで聴くことができます)。

父トーマスがマーラーと知り合いでマーラーを「ヴェニスに死す」の主人公のモデルとしたことと、息子ミヒャエルが弾いたクルシェネクがマーラーの次女アンナと一時結婚していたことは偶然の巡り合わせなんでしょうか。