チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

指揮者・クライバー親子の写真

2015-06-29 21:02:03 | メモ

偉大な指揮者エーリヒとカルロスのクライバー親子!

父:エーリヒ・クライバー(Erich Kleiber, 1890年8月5日 - 1956年1月27日)
子:カルロス・クライバー(Carlos Kleiber, 1930年7月3日 - 2004年7月13日)

カルロスはエーリヒが39歳のときの子なんですね。

『レコード音楽』昭和7年(1932年)12月号にエーリヒ・クライバーが砂場で子供をひざの上に乗せている写真がありました。女の子みたいだけど、顔はカルロス!?



エーリヒとカルロス親子が一緒に写っている画像は不鮮明なものを除いてネットでは見つからなかったのですが、カルロスにはヴェロニカ(Veronica)というお姉さんがいました。

1932年12月号の雑誌の発行時の直前に撮られたとしてもカルロスは2歳と5ヶ月。。この子はもう少し大きく見えるからやはりヴェロニカだと考えたほうがいいですよね?

エーリヒが亡くなったときカルロスはもう25歳。
一緒に写っている写真の1枚や2枚はすぐ見つかってもいいのに。

くやしいのでさっき『カルロス・クライバー…無への足跡』というブルーレイをアマゾンで衝動買いしてしまいました。

 

(追記)

Helena Matheopoulos著”Maestro”(1982年)に2枚の写真がありました。

↑ エーリヒとカルロス親子。おもちゃの太鼓を喜んでたたいていますね!

 

↑ パルテノン神殿の前のカルロスと姉・ヴェロニカ。1937年、両親との旅行中に撮影されたものだそうです。

 


シゲティ&ビーチャム、メンデルスゾーンの協奏曲録音風景(1933年)

2015-06-28 23:49:06 | メモ

『レコード音楽』昭和9年(1934年)4月号にシゲティとビーチャムがメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を録音する風景が載っていました。



↑ ヨーゼフ・シゲティ(Joseph Szigeti, 1892-1973)、トーマス・ビーチャム(Thomas Beecham, 1879-1961)、ロンドン・フィル。セント・ジョンズ・ウッド(St John's Wood)のコロムビア・スタジオにて。



1933年の録音ですから、だいたいシゲティ41歳、ビーチャム54歳ということになります。

NMLでは見つからなかったのでYouTubeで探したらuchukyoku1という方がアップしてくださっていました(編集うめ~)。ヴァイオリンがなんとも誠実な、ゆったりと落ち着く音色ですね。



今日はこの録音を上の画像をガン見しながら聴いて眠ることにします。(そうすると当時の現場にいる夢を見られます!?)


ビクターレコード新譜案内よりクライスラーとバルビローリ(1937年)

2015-06-27 22:53:37 | メモ

昭和12年(1937年)6月のビクターレコードの新譜案内の表紙はフリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler, 1875-1962)です。


この月の注目盤はクライスラーによるブラームスの協奏曲なんですね。

↑ この新盤を持たぬ人は音楽の発言権を失う。



クライスラーが「新鋭の指揮者」ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli, 1899-1970)と一緒に写っている画像がありました。



↑ このカタログが出た頃はクライスラーが62歳、バルビローリは38歳です。



この録音はYouTubeで聴けます。



カデンツァはクライスラー自身の作、なかなかいいですね!

ついでですが、当時のビクターが抱える主なアーティストです。


1. ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy, 1899-1985)
2. セルゲイ・クーセヴィツキー(Serge Koussevitzky, 1874-1951)
3. ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(London Philharmonic Orchestra)
4. アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini, 1867-1957)
5. アルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein, 1887-1982)
6. ジョン・ハント(John Hunt)←詳細わからず

 


↑ 裏表紙には東京銀座・山野楽器店と印刷されています。


武満徹「ノヴェンバー・ステップス」初演(ニューヨーク、1967年)

2015-06-26 22:57:19 | 日本の音楽家

1967年秋にニューヨーク・フィルは創立125周年を迎え、これを記念して世界中の作曲家たちに作品を委嘱し、次々に演奏したそうです。

その作曲家たちとは、ソ連のシチェドリン、ドイツのシュトックハウゼン、アメリカのコープランドウィリアム・シューマン、そして武満徹

↑ 小澤さん少年っぽ!

 

↑ 琵琶の鶴田錦史と尺八の横山勝也(右)

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武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」は小澤征爾の指揮で11月9日から四日間演奏され、好評を得た。

ノヴェンバー・ステップスというのは、曲が十一段から構成されるのと、この演奏会が11月に行われるのにひっかけて付けられたもの。

↑ ちなみに楽器の配置も指揮者を含め11の群に分かれています(Youtubeより)。

武満徹はこの演奏に立ち会うために渡米したが、出発に先立って「尺八と琵琶をこの曲で使用したのは邦楽と西洋の伝統的オーケストラが一緒にやるうえで、その調和よりも相違点をはっきり出そうと試みた」と語っていた。

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。。。刀を振り回す怖いサムライに追っかけられる悪夢にときどきうなされる自分には「ノヴェンバー・ステップス」を夜聞くなんてとんでもないことなんですが、最近は残念ながら世間の注目度が下がってきている感じもする武満作品の透明な世界をもっとまじめに聴いてみようと思います。

↑ ノヴェンバー・ステップス演奏時の写真ではないようです。

(写真と記事は「音楽の友」1968年1月号より)


軌道にのったステレオ放送(1960年)

2015-06-25 19:40:33 | オーディオ

以前、ステレオ放送黎明期という記事で、昔はAMラジオ2台を左右に並べてステレオ放送を受信していたことを書いたのですが、現場の写真が『電波技術』1960年1月号に掲載されていました。

「1960年は空前のステレオ・ブームといわれているが、その中心をなすのがステレオ放送である。現在東京ではNHK、文化・ニッポン両放送局と二つのステレオ放送が行われているが、テストケースの段階から本格放送へと、ようやく軌道に乗り始めたステレオ放送の舞台裏を紹介しよう。」

↑ ノイマンSM-2ステレオ・マイク(中央の細長いマイク)を使って放送中のNHK第1スタジオ


→オーケストラは岩淵龍太郎さんがいらっしゃるのでN響だと思います。
アナウンスもステレオ。2本のマイクは25センチ離しているそうです。

 

↑ 放送のテーマ・ミュージックを流しているんでしょうか?

 

↑ ミキサー・ルーム。手前がステレオ用ミキシング・コントロール。

 


↑ ニッポン放送と文化放送、仲がよかったんですね。

 

。。。実際のステレオ放送の音はどんな感じだったんでしょうか?