チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

東京フィルハーモニー交響楽団の前身、少年音楽隊・松坂屋シンフォニー

2016-05-30 22:28:04 | 日本の音楽家

以前、略称が同じ日本のオーケストラについての整理にも少し書きましたが、現在の東京フィルハーモニー交響楽団は楽団名をまるで出世魚のように変えていて、ややこしいです。

そのルーツは1911年(明治44年)に結成された「いとう呉服店少年音楽隊」にありました。いとう呉服店は現在の松坂屋。


↑1911年1月の音楽隊員募集新聞広告(新愛知新聞)。「12~14歳の男児12名を募集。市内在住者にして父兄監督の下に通習し得べきもの」とあります。

 


↑1911年発足当時のメンバー。海軍軍楽隊の沼楽長を招いて結成。

 

↑1917年(大正6年)5月12日 宙返り飛行の会場である名古屋築港埋立地で鳥人スミスとお母さん(画像左)のために演奏。

 


↑1932年(昭和7年)大阪中之島公会堂で松平里子独唱会にて交響楽団として演奏。【松平里子さんは1931年9月22日にミラノで亡くなったはずなのにヘンですね】

 


↑1933年(昭和8年)日比谷公会堂で演奏

 


↑名古屋新守座で佐藤美子(1903-1982)を迎えて演奏(交響楽団結成の頃。年代不詳)

 


↑1935年松坂屋シンフォニーの秋季大演奏会のチラシ。指揮は早川弥左衛門。
写真は左から斉田愛子(1910-1954)、藤原義江(1898-1976)、三上孝子(藤原義江の愛人で最期を看取った人だということです。いったい何人の愛人がいたんでしょうか?)

 


↑その秋季大演奏会のプラグラムの一部らしいです(ちょっと違うような?キナ臭い)。松平里子さんを看病した原信子さん(1893-1979)も歌っています。

(以上の画像は『松坂屋50年史』1960年より。)

情報を修正・追加していきます。



4 コメント

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東フィルの前世? (天地 潤)
2018-01-25 20:08:20
マンが雑誌を読んでおりましたら、松坂屋さんの少年音楽隊が現在の東フィルの前身だったと米印があり、えーっつ本当かな?と…本当だったのですねぇ、びっくりしました。
まさか戦争が始まる前からあったなんてね…勉強になりました。素敵なブログページをありがとうございます。
Re: 東フィルの前世? (チュエボー)
2018-01-25 21:39:05
天地 潤さま
コメントありがとうございました!

松坂屋の少年合唱隊が登場するマンガがあるんですね。知りませんでした。

天地 潤さま、これからもよろしくお願いいたします。
東京フィルハーモニー交響楽団  (iina)
2019-11-20 10:15:40
東京フィルハーモニー交響楽団の前身が少年音楽隊とは意外でした。
幕末にあったなら、あるいは土方歳三も参加したかもしれません。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/ee6e70252c02e0d9c76d557cb00184aa

東京フィルハーモニー交響楽団による宇宙をテーマにしたスベクタルな演奏でした。

Re: 東京フィルハーモニー交響楽団 (チュエボー)
2019-11-30 17:25:31
iinaさま、コメントありがとうございます!

土方歳三は音楽に興味があったのですね。
ブログも拝見します。

iinaさま、これからもこのブログをよろしくお願いいたします。

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