中さん

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日記(9.7)

2021-09-07 09:38:56 | 日常
9月7日(火曜日) 晴れ
今日は久々の晴れ間がでる。
ただ、風は涼しい。
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北海道新聞のコラムを見ると・・
地名が語る災害史というのが「あった。
全国各地の愛宕山には必ずと言っていいほど急な崖や崩落の跡がある。
「アタゴ」は騒ぎ暴れるを意味する古語「アタ」の転訛で、
災害を繰り返す山ゆえ畏怖され、愛宕神社として祭られたのではないか。

 そう分析したのが、元建設省災害検査官の小川豊さんだった。
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▼平安期の辞書「和名抄」に残る地名と現在の地形の特徴の関係に気づいた
 小川さんは地名と災害史の研究のパイオニアだ。
 約20年勤めた建設省を1983年に退官し「危険地帯がわかる地名」を出版。
 2007年に亡くなるまで歴史の発掘にいそしんだ。
▼小川さんは、昔の人が後世の安全の一助にと願っただろう地名の変更で
 歴史の記憶も消えてしまうことを気にかけていた。
 「地名と土地はセットで判断しなければ」
  遺作「あぶない地名」(三一書房)にある。
▼胆振東部地震で液状化被害が出た札幌市清田区里塚や北広島市大曲にも土地の歴史があった。
 札幌中心部から三里にある塚付近を流れる三里川。
 深い谷で道が大きく迂回(うかい)した大曲。
 川や谷を埋めた土地であることを地名は伝えていた。
▼宅地造成ブームで美しい地名に変わった場所も多い。
 自然を克服できると考える過信の表れとの指摘は無視できない。
危険地名は代表的なもので800を超える。
 今夏土石流被害があった熱海も「アタ」が含まれた。

 胆振東部地震からきょうで3年。
 先人が残した思いにも向き合いたい。9.6
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少し調べた。
収益物件を購入する前段階で重要となるエリア選び。
不動産投資を成功させるためには欠かせないリサーチだ。
そして忘れてはいけないのが、自然災害リスクはどれだけあるのか。
津波、地震、水害、土砂崩れ、火山、雪害、さまざまな種類の自然災害がある。
「国土交通省ハザードマップポータルサイト」などで、
 ある程度の確認は取れるが、もっと迅速に知る方法はないのだろうか。
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地名は自然災害のリスクを知るための重要な手がかり
ひとつの指針として「過去の災害を手軽に知る方法が地名です」と語るのが、
 『地名は災害を警告する』の著者であり、
 地理空間情報専門誌『GIS NEXT』の副編集長として活躍する遠藤宏之さんだ。
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 災害の歴史を調べると同じ場所で繰り返し発生しているケースが多く、
 その災害や、土地が持つ特性についてのメッセージを、
 私たちの祖先は地名として残してきたという。
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「分かりやすい例が若者の街、渋谷です。
 『渋』という漢字には『滞る』や『行き詰まる』といった意味があり、
 『谷』は文字通り渓谷を表します。
 つまり『渋谷』という名前の由来は『行き詰った谷』なのです。
 実際に渋谷川の谷底に位置しており、雨水の貯留施設が整備される前までは、
 豪雨の際に駅前が水浸しになることも、しばしばありました」
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津波の被害を警告する「津波地名」をはじめ、
地すべり、土砂崩れの危険性を表す「崩壊地名」、
河川の氾濫や水没に関する「水害地名」などが多い一方、
地震の直接的な被害についての地名はほとんど残っていないという。

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 地震災害は広域に渡るものであり、そのメカニズムが知り得なかった過去の時代には、
 特定の場所のリスクを示す地名になりえなかったようだ。
 東日本大震災で実際に被災地となった津波痕跡地名
 では、2011年の東日本大震災で被災地となった地域はどうだったのか、
「東北地方に多い『カマ』の付く地名は、古語の『噛マ』に通じます。
 この言葉は、津波によって湾曲型に侵食された地形を表しているのです。
実際に『塩竈』や『釜石』をはじめ、『釜谷』『相の釜』『長谷釜』『北釜』『花釜』『原釜』『釜舟渡』『高屋釜』『釜ノ上』『釜前』『釜田』『鎌田』『本窯』など、被災地にはたくさんの『カマ』が付く地名がありました。
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 東北以外では、全国的に有名な津波地名の例に『鎌倉』があります。
 1923年の関東大震災には、6から8メートルの大波が鎌倉を襲いました。
 また『スカ』は洪水などにより砂礫が堆積した地形や、水流により侵食された地形を意味し、
 こちらも沿岸部においては津波に由来する地名の場合が多いですね。
 東日本大震災で津波の被害を受けた地域には『須賀』『前須賀』『須賀町』『長須賀』『須賀松』『須賀畑』『須賀内』などがあります。
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その他に古語で水を意味する『アカ』『アケ』『アク』や、えぐれた土地を意味する『クラ』『クレ』が付く沿岸部の地名は要注意です」
「クラ」が付く津波地名のなかには、現在「桜」が使用されている場合もあるそうだ。
つまり、法律上の正式な命名をする際、元々の土地の読み方に良い意味の漢字を当てはめた場合があるということ。災害地名を調べるにあたり、重要なのは漢字ではなく「読み方」なのである。
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崩壊地名と水害地名、そしてイメージ地名にも注意!
さらに読み方だけでなく、市区町村の合併などで古くからの地名が失われてしまっている場合も多い。新興住宅地に多い「◯◯ヶ丘」「◯◯台」といった地名も、イメージを良くするために、従来の地名が上書きされている可能性が高いそうだ。遠藤さんは、これらを「イメージ地名」と定義している。
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「東日本大震災を原因とする地すべりで被害を受けた場所に
『青山』『緑ヶ丘』『松が丘』『若葉町』『双葉ケ丘』『桜ヶ丘』『旭が丘』『南光台』『あさひ台』『桜台』などがあり、これらは典型的なイメージ地名です。

『◯◯ヶ丘』『◯◯台』だけでなく、緑ヶ丘のように『緑』がつく地名も造成地の場合が多く、
 谷埋め盛土が原因となり、災害時に地すべりや液状化が起こる可能性があります。
 また『青山』もイメージ地名でしょう。かつては長町字根岸と呼ばれており、
『根岸』とは山際の崖地を示す地名でした。そして長町の『長(ナガ)』も『薙(ナギ)』が転じて付いたと 推測できます。『ナギ』は山が崩れ平らになりつつある状態を表す崩壊地名です。
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その他、崩壊地名はアではじまるものの一部だけでも『アカ』『アキ』『アサ』『アバ』『アマ』『アユ』など数多く存在します。こうした読み方が入る地名の場合は、周囲に崖や急傾斜地がないか確認するべきでしょう」
崩壊地名だけでも膨大な数があるが、水害地名はそれ以上だという。
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「そもそもモンスーン気候の日本は梅雨や台風など、まとまった雨が降りやすい条件下にあります。
 さらに日本の河川は水源から河口までの距離が短く、標高差もあるため、
 雨が降れば河川の流量が増加し、氾濫するのは自然の摂理です。
 問題は、その氾濫が起こりやすい場所に人が住み着いたことにあります。
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例えば『アイ』が付く地名は川の合流地点を示す場合があり、
豪雨の際に水が集まる危険性が高いです。
他にも、河川沿いの砂地を表す『イナ』、泥の多い湿地帯を意味する『ウキ』、水が溜まりやすい窪地『クボ』などなど、数え上げればきりがありません」
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自然災害から身を守るために「古い地図や航空写真を利用していただきたい」と、
アドバイスする遠藤さん。古地図から先人が名付けた災害地名を読み解き、
それに該当する危険な地形でないか
、航空写真などで確認する必要があるということだ。
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ただし、渋谷の事例のように整備が進んだことで災害の危険度が下がっているエリアもある。
重要なのは地名から先人達が名づけた理由を探り、現状はどうなっているのかを考えること。
物件購入前には、しっかりチェックしておきたいところだ。
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コメント
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