まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

NHKスペシャル・東京裁判を観る

2007年08月14日 | その他
 猛暑続く毎日、気分転換にと石部海岸に水泳に行ってきました。あまりに久しぶりなので水泳パンツもどこに行ったやらで、マラソンのパンツで泳いでしまいました。客はほとんどいなくて寂しい夏の光景でしたが、楽しめました。
 
 夕方、映画『猿の惑星』のシリーズ4・5を観て、NHKスペシャル「東京裁判」を観ました。インドのパール判事を中心にしたドキュメントで、パール判事に同調したオランダのレーニング判事の二人の少数意見を軸にした内容でした。

 オランダ・ハーグにある国際刑事裁判所がこの東京裁判での「人道の罪」を基点にしている事実に、日本の侵略戦争の罪が持つ国際的意義を教えられました。東京裁判、戦勝国の勝手な裁判という主張への反論として十分に実証に値します。

『蝦夷地の征服 1590-1800 日本の領土拡張に見る生態学と文化』書評

2007年08月14日 | その他
 毎日新聞日曜日の書評コーナーでブレッド・ウオーカー著『蝦夷地の征服 1590-1800 日本の領土拡張に見る生態学と文化』(北海道大学出版会)が山内昌之さんによって取り上げられています。

 徳川幕藩体制、松前藩とアイヌについては、アジア侵略に向かった日本の歴史の中で沖縄と並んで注目すべき分野です。このアイヌがアメリカの西部開拓ーインディアンとの比較で論じられていることは周知のことです。

 この「蝦夷地を人種や文化の接触する「フロンティア領域」、とくに状況や歴史の背景が異なる民族グループの間で文化と政治の相互作用を作り上げた「中間地」として理解しようとする」ウオーカーの分析に刺激されるものがあります。

 アイヌの歴史を語る人々にとって、1669年のシャクシャイン反乱は民族独立抗争として美化しています。これを「日本人相手の交易用動物の捕獲をめぐるアイヌ首長領域間の争いが松前藩や幕府を巻き込んだ」とする分析に「なるほど」。

 書物が5460円とちょっと手が出ない価格ですが、読んでみたくなる書評です。