まつや清の日記 マツキヨ通信

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浜岡原発の安全性めぐる有識者会議が必要と牧之原市長

2011年04月20日 | ニュース・関心事
今日は、4月5日、6日の福島県いわき市への瓦礫撤去ボランティア活動、小名浜支所長面談、20-30キロ圏内放射能測定調査の報告を、ガイガーカウンターを健康保健センターからお借りした件含め牧之原西原市長に面談。

市長は、歯切れよく津波対策が出来るまで3,4,5号炉の停止を求める立場を表明してきていますが、今日もその姿勢は変わらない、とのことでした。更に静岡県防災・原子力学術会議にも傍聴参加していたとのことです。

そして、学術会議のメンバーである静岡文化芸術大学理事(前静岡大学学長)の興直孝さんらと浜岡原発の安全性をめぐる有識者会議を組織してそこでとことん議論する必要があるのではないか、との提言。

近く南相馬に視察に出かけるとのことでした。私達の要望書は下記の通りですが、市長の思いを是非とも中部電力に公式に申し入れしていただきたい旨を伝えました。西原市長は終始、原発震災への危機感を表明していました。

大石議員とその後、吉田町、菊川市、掛川市、藤枝市を訪問し、それぞれの秘書課に要請文書を手渡してきました。それそれ町長、市長は不在でしたが20-30キロ圏内の自治体への対話は継続すべきと思いました。

※※
牧之原西原しげき市長様
2011年4月20日

虹と緑しずおかフォーラム
静岡市議会議員  松谷 清
牧之原市議会議員 大石和央


国・県及び中部電力に対し浜岡原発の運転停止を申入れることを求める要望書

東日本大地震による福島第一原発事故は、放射能汚染の終息が見えない未曾有の災害となっています。去る4月5日から私たちは、被災地であるいわき市で災害ボランティア活動と被災調査をするとともに、福島第一原発から20㎞~30㎞圏の放射線測定も行なってきました。これにより改めて災害の深刻さを確認したところです。

 静岡県においては東海大地震が予想され、まさに同様の大惨事になることが考えられます。まずは実態や原因を把握し、対応することが求められます。特に福島第一原発事故は、そもそも情報公開が不十分であり、その第一義的要因が「津波」とされていることは問題です。事故状況の公式発表が部分的である中でも、公開情報をつなぎ合わせていくと、大地震により最初に原子炉が損傷したことが窺えます。その一つの根拠は、燃料棒の溶融に関して、原子力安全委員会の委員長は18日の会見で、「圧力容器の底に穴があき、溶けた燃料が格納容器内に流れ込んでいる可能性がある」というものです。原子炉圧力容器が地震で損傷したことを認めた発言です。

 また、被災地では度重なる大きな余震が続いています。福島原発に詳しい人たちは、敷地内にある正断層型の活断層が動くことも懸念しています。まさに浜岡原発敷地内にも断層があり、地震学者等は東海大地震によって誘発される可能性を指摘しています。もとから直下型地震に対して、浜岡原発は制御棒の挿入不能で安全に停止できないのではないかと危惧されています。

 以上のように、福島第一原発事故は、もはや耐震安全性や原発の安全設計が破綻したことを示しています。つきましては、現在の惨禍を繰り返さないために、

国・県及び中部電力に対して、東海大地震が過ぎ去るまで浜岡原発の運転停止を要請するよう要望致します。