まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

NHK朝の報道でヨーロッパ放射線リスク委員会が紹介されていました

2011年07月02日 | ニュース・関心事
壷阪市民カメラマンが私の6月28日静岡市のお茶の放射能汚染についての質問の詳細をYOUTUBE動画や議事録を公表してくれています。ヨウ素が検出されていることについて下水道施設課に連絡取っているところです。

今日の朝のNHK報道でしきいち値はないとする立場と現在の低レベル線量は大丈夫だとする立場の双方をゲストとして迎え議論をしていました。暫定基準値が17シーベルトとなっている問題についても指摘されていました。

この中でチェルノブイリ原発事故後の低レベル放射能汚染物質の内部被ばくとしての人体への影響はこれまでの研究の600倍もあるというヨーロッパ放射線リスク委員会(ECRR)研究成果が紹介されました。

国際放射線防護委員会(ICRP)との比較が問題になりますが、こうしたことが少しずつ国民の中に浸透し始めています。静岡市がこうした問題意識を持っているが表現していないのか、持っていないのか。

その意味では26日の松風会主催のチェルノブイリ救援・中部理事の河田昌東さんの講演会は時期を得たものでした。7月9日に8月8日~10日福島原発震災支援ツアー第4弾がアイセル21で開催されます。ご参加ください。

※※ 壷阪さんのメールより

●静岡茶500ベクレル越え問題靜岡市議会論戦 6月28日
 放射性ヨウ素は城北浄化センター、12.2ベクレル/kg検出
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 暫定規制値500ベクレルを超えた問題で6月28日靜岡市議会で、論戦が行われた。

私は、この問題に対し、靜岡市が、「お茶の安全キャンペーン」だけでなく、靜岡市が地域の放射線調査を詳細に行い、 「放射線規制値を超えたものは二度と出荷しない」という安心宣言を出すような 努力を期待しているところです。

以下Youtube動画は、その論戦の全部と一部入れ替えしたものです。

◎松谷清静岡市議会議員の質問2011年6月28日  31分10秒
http://www.youtube.com/watch?v=2F5fAka6HC0



◎松谷清議員 静岡茶で根本的対策を訴える 2011年6月28日靜岡市議会  15分6秒

http://www.youtube.com/watch?v=bgMU9FMpUIk




大事な部分は以下です。
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●松谷清静岡市議
 今回の静岡市の藁科地区の製茶に679ベクレル、
庵原地区981が検出されたホットスポットの現出の原因についてどのように分析されているか。

●環境局長 
まず藁科地区のホットスポットの現出の原因についてですが、藁科地区の茶葉につきましては飲用には全く問題がないレベルであり、ホットスポットが現出したとは考えておりません。

●松谷清静岡市議
 大気、遊泳地域の調査状況、結果はどのようになっているか。

●環境局長
  大気、遊泳地域の結果についてでございます。現在大気につきましては、 静岡県の調査では靜岡市の測定結果は過去の変動幅を超過した値は観測されておりませんので、健康への心配をする必要はないレベルと考えております。遊泳区域につきましても6月23日に国が発表しました全国135箇所の調査結果では、福島県内の1箇所を除きすべて放射性物質は検出されず、特に問題はないとされています。


●松谷清静岡市議
 また、水道、下水汚泥の調査結果はどのようになっているのか。
表流水を水源とした浄水場の汚泥の放射能測定をなぜ実施しないのか。
下水道汚泥を処理する職員の防護対策、汚泥の焼却による、放射能汚染の拡散は問題ないのか、伺います。

●上下水道局長
 上下水道事業の放射線調査結果等に関するご質問にお答えします。
まず下水道事業でございますが、下水汚泥につきましては、対象となる焼却灰と脱水汚泥を5月27日に採取し放射能測定を実施いたしました。

測定結果としましては、放射性セシュウムが中島浄化センターの焼却灰から1kgあたり631ベクレル、城北、清水北部、南部浄化センターの脱水汚泥でそれぞれ、16.2、96.2、34.7ベクレル 検出されております。

 又放射性ヨウ素は城北浄化センターにおいてのみ1kgあたり12.2ベクレル検出されております。

つぎに現場で作業する職員の防御対策につきましては、6月16日付けで原子力災害対策本部から示された放射性物質が検出された上下水処理等副しさん物等、当面の取扱に関する考え方の中で、電離放射線障害防止規則の第2条第2項に基づき 対応することとされており、今回の測定値を評価したところ同規則に定める放射性物質には該当せず、 特段の対応は必要ないものと判断しております。

 又汚泥の焼却に問題はないかのかとのご質問でございますが、下水汚泥の焼却に関しましては集塵フィルターを設置しており、特別な対応は必要ないものと考えております。 次に水道水の放射性調査結果と浄水過程での発生汚泥に関する質問でございますが、水道水につきましては4月から5月までの2ヶ月間、計8回、表流水を水源とする 浄水場を含む市内5箇所で放射能測定を行い、いずれも検出されませんでした。更に静岡県におきましては靜岡市を含めた県内各所において測定を実施しておりますが、放射性物質が検出されていないことを確認しております。

このため、浄水発生土?の放射能測定をしておりませんが、万全を期すため今後同発生土? についても測定を含め適切に対応して参りたいと考えております。
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<追記> 

松谷議員は、
・・「静岡市のお茶は飲んでも大丈夫」キャンペーンの先頭に立たれています。
私は非常に違和感を覚えます。「風評被害」といいますが、 本当は危険ではないんでしょうか。・・・ と訴えながら、質問をし続けました。
そして、最後に

「・・何か消極的姿勢というのは、副市長に何か原因があるのかなと、
先ほどから聞いていると。 国の代弁者として妨害しているんではないかと疑いたくもなりますけれども・・」
と訴えました。

正直に「安全・安心」の意味について、論評をしたわけですが、この最後の発言について、議会運営委員長より自主的削除を申入れられたとのことです。

自主的削除ですから、松谷議員本人が総合的に決定することですので とやかくいうべきではないと思いますが、「静岡市のお茶は飲んでも大丈夫」キャンペーン に疑問、異を唱えるものは、人にあらず という雰囲気を感じます。

しかし、これは、「井の中の蛙の愚かさ」としか言えないと思います。
本当に静岡茶を守りたいと思うのなら、「規制値以下のお茶は二度と出荷しない。だから安心して欲しい!」と 規制、調査を平行して実施しながら、靜岡市が高らかに叫ぶしかない。

「規制値が間違っているから、安全!」では、世界には通用しない と思います。早く、常識に気がつくべきだと思います。