ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「丹波の祇園祭」といわれる、華やかな山鉾が町を巡行する「亀岡祭」へ

2018-10-31 | 祭事・神事・風習

10月は、京都各所で秋の大祭が行われました。今年、ミモロが初めて訪れたのは、京都駅からJR山陰本線で約20分「JR亀岡駅」で行われる「亀岡祭」です。
亀岡は、丹波エリア統治のために明智光秀によって築城された「亀山城」を中心に発展した城下町です。
「亀岡祭」は、その地域を守護する「鍬山神社」の祭礼として藩主の保護のもと町衆の祭りとして行われてきた歴史ある祭りなのです。
「わ~来たよ~」
この祭りは、「丹波の祇園祭」といわれ、京都の三大祭の「祇園祭」同様、山鉾が町を巡行する華やかな祭りです。
 
現在、氏子町を巡行する山鉾は全部で11基。車輪があり綱で引く「曳山(ひきやま)」と台車を補助に担ぐスタイルのものがあります。

「なんか夏の祇園祭みたいですね~」と祭りを取り仕切る方々にお話を伺うミモロです。
 
「亀岡祭」は、この地域の氏神さまの「鍬山神社秋季大祭」で、神社は、ご祭神、大己貴神(おおなむちのかみ)を祀り、和同2年(709)に創祀されました。そこに住む人々に崇敬された神社は、戦国時代には荒廃したものの、江戸時代になり、神輿などを京都に発注するなど、祭りの形態が整ってゆきます。山鉾が登場するのは、寛延2年(1749)以降で、そのころから次々に建造されてゆきました。

天保年間(1830年以降)には、風流な曳山が作られるようになり、さらに華やかなものへ。
山鉾の建造は、町衆の熱意が注ぎこまれたもの。質素倹約を定め、町をあげて山鉾建造に情熱を注いだ町衆の祭りなのです。

さらに亀岡出身で京都で財を築いた人たちも、多額の資金などを寄進。前懸などさまざま懸装品の寄贈を行い、祭りの発展に尽力します。京都の「祇園祭」を盛り立てる「誉田屋」もこの祭りに関わっているのです。

「わ~京都の祇園祭みたい~」と感激するミモロ。 
山鉾の大きさは小さいのですが、「祇園囃子」が町に響く様子は同じ。
「あ、音頭取りさんだ~」豪華な装飾に彩られた山鉾の姿、音頭取りさんの動きも同じです。
 

本祭が行われた10月25日は、氏子町の会所から次々に山鉾が「くじ改め」を行う「旅籠町」へと集まってきます。


「亀岡祭山鉾連合会」によって行われる祭りには、地域の子どもたちも多数参加します。そのため、この日、地域の小中学校はお休みになります。
 
「高砂山」は翁すがたの子どもたちが先導。

「京都の祇園祭より女性が活躍してるね~」とミモロ。

そう、囃子方も音頭取りも女の子が活躍しているところが、京都の「祇園祭」とは異なる点。
そこに亀岡の町衆全員で、盛り上げてきた祭りの姿が見られます。

「そう、みんなで盛り立ててるんですよ~」と、亀岡市観光課野伊藤さん。
この日も交通整理に奮闘中。まさに市をあげての祭りです。

「わ~いよいよくじ改めが始まるね~」とミモロは、沿道で山鉾を待ちます。


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第70回正倉院展。11月12日まで「奈良国立博物館」で開催。華麗な工芸品の見事さ

2018-10-30 | 博物館・美術館

秋の恒例の展覧会といえば、「奈良国立博物館」で開催される「正倉院展」。今年で70回を迎える人気の展覧会です。
 
実は、ミモロは、今回、初めて「正倉院展」を訪れたのです。「前から行ってみたかったの~やっと実現した!」とワクワクしながら奈良へと向かいました。

27日の開催に先立ちミモロの訪れた26日は、開会式などが行われました。


今年70回という節目を迎える「正倉院展」では、56件の宝物が出品され、そのうち10件は初登場の宝物です。
聖武天皇ゆかりの品々は、いずれも見事なものばかり。
螺鈿が施された八角形の箱は、唐からの将来品といわれます。また、図録の隣りのページの四角い箱は、なんと沈香木という貴重な材料を使い、周囲には、さまざまな工芸技巧が施されています。
「すごいよね~この技術・・・そして美しさ~。天平時代だよ~昔の職人さんの美意識の高さと技術ってすごすぎる~」とただただ感激するミモロです。

厄除けの糸巻きには、美しい彩色が残っています。「これに糸巻いてたんだって~唐の時代の端午の節句の習俗で、厄除けに5色の糸を腕に結んだんだって~」と図録の解説を読みながら・・・。

「その当時のものを保管しようとした光明皇后ってすごい人だよね~。そしてその宝物を今までずっと大切に守ってきた人たちもすごいね~」とミモロ。

毎回「正倉院展」の入場には、長時間待たなくてはならないほどのの人気ぶり。「その理由わかった~」とミモロ。
そう、それだけ素晴らしい宝物なのです。70回も人々を惹きつけるほどの展覧会がほかにあるでしょうか?

「また来年も並んでもみたくなっちゃった~」とすっかりミモロも正倉院の宝物に魅了されたよう。


久しぶりに訪れた奈良。ミモロは、トコトコお散歩します。
修学旅行生で賑わう興福寺。現在、天平の文化空間の再構築を目指し、整備事業が進んでいます。
 

さらに歩いて・・・「春日大社」へも参拝。
 

もちろん奈良ですから、途中、鹿との触れ合いも…「鹿さん、こんにちは~」
「餌もってなくてごめんね」
餌をくれそうにないミモロに鹿は、あまり関心を示しませんでした。

「ふ~なんか疲れちゃった~」と大きな木の中でひと休み。


「奈良って、ひとつひとつのお寺や神社が大きいから見るの大変。なんかすごく歩いた気がする…フ~。奈良に来るときは、絶対スニーカーでね」とミモロ。


「なんか奈良ってスケール大きいね~。天平時代って、いろいろな国の人が暮らしていたインターナショナルな町だったんでしょ?」ミモロの想像が膨らむ奈良なのです。

*「正倉院展」の詳しい情報は「奈良国立博物館」のホームページで

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「2019ミモロの京都暮らしカレンダー」登場
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お待たせしました「2019ミモロの京都暮らしカレンダー」限定100部で登場

2018-10-29 | お気に入りの品

「おまたせしました~。やっとできました!」とミモロが、嬉しそうにお伝えするのは、毎年評判ミモロオリジナルカレンダーの「2019ミモロの京都暮らしカレンダー」です。

今年も限定100部だけの製作です。

夏のまだ暑い時期から始まったカレンダー製作作業。まずは、膨大な写真の中からカレンダーに相応しい写真選びが行われました。
「どれにしようかな~これもいいなぁ~」と、毎日毎日パソコンの前で、撮影した写真からカレンダー候補を探します。
「う~たくさんあるから大変」 
カレンダーですから、12か月の12枚の写真を選ぶのですが、毎日アップしているブログの写真を見るだけでかなり大変。

1年間を見るだけで1週間以上かかりました。「あの時、あそこに行ったんだ~」と思い出し懐かしそうなミモロ。いっそう時間がかかります。

それぞれの月の候補写真を数枚ずつに絞り込み、全体のバランスを検討します。
候補写真は、プリントアウトして、貼って全体を把握。
「わ~こんなに使いたい写真あるのに~」と、候補から外れた写真を前に残念そうなミモロ。
「日めくりカレンダー作れそうだよ~」と。

さらに候補写真を絞り込み、12枚を選びだします。
そして、それぞれの写真の撮影にご協力いただいたところに、カレンダーに使わせていただく許可をお願いします。「はい、どうぞミモロちゃん、使ってください~カレンダーになるなんて嬉しいです」とのお返事をいただき、ホッとするミモロです。

それから、東京のデザイナーさんに、許可取りを終えた写真のデータを送り、写真の明るさや色具合、カレンダーの日付のレイアウトなどを依頼します。
「あのね~今年は、こんな感じでどうですか?」とミモロ。
「わ~今年の写真、なかなかいいんじゃない?ミモロちゃんがとても生き生きしてますね。なんか表情もいろいろあるし~。じゃ、今年は写真大きく使いましょうね」とデザイナーさん。

「この写真、横位置のありませんか?」など、最終デザインが仕上がるまで、数回のやり取りが行われます。

そして、ついに印刷屋さんに依頼し、カレンダーが完成しました。


「2019 ミモロの京都暮らしカレンダー」をご紹介します。
表紙は、京都の京北の美山のかやぶきの里でののびやかな写真です。


1月は、「吉田神社」の初詣。晴れ着姿のミモロが新年を祝います。


2月は、「壬生寺」の節分。厄除けのほうらく という京都らしい景色を前に、鬼のお面をつけたミモロがキュート。


3月は、「川島テキスタイルスクール」での織物体験。真剣なまなざしのミモロは、ほぼ実物大の大きさ。


4月は、「亀岡の菜の花畑」です。ミモロが菜の花を抱え、春の訪れをもたらします。


5月以降は、またご紹介します。待ちきれない方は、ミモロショップを覗いてください。

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ミモロカレンダーは、限定100部 1冊1200円(税込み)です。


印刷屋さんから届いたカレンダーを前に、ミモロの作業は続きます。
なにししてるの?
みんなのお手元に届くカレンダーを、1冊ずつ丁寧に袋にセットしています。「だって、みんなに喜んでもらいたいから、心を込めてセットしてるの~」と。毎日、毎日、丁寧に袋詰め。その作業もミモロには、楽しいようです。


どうぞミモロをおそばに・・・「ミモロ福招きネコだもんね!」と、どうぞよろしく~

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亀岡の「夢コスモス園」は今年は10月31日まで。27日からコスモスの無料摘み取りもスタート

2018-10-28 | 自然

「早く行かないと、お花みられなくなっちゃうよ~」と10月に入ってから心配していたミモロは、
やっと「亀岡の夢のコスモス園」を訪れる機会に恵まれました。
 
ここは、関西最大級というコスモス園で、20種類約800万本のコスモスが約40ヘクタールの敷地に咲き乱れます。

JR亀岡駅からバスで「運動公園前」に向かいます。あんまりバスの本数多くないから、急ぐ人やグループなら、割引タクシーで1000円もおすすめ。

「あ、かめ丸くんだ~こんにちは~」ミモロとは春「菜の花畑」の時にお友達になった亀岡のキャラクターです。


平日の入園料は500円。午前9時~午後4時までが受付期間です。

「うわ~一面のコスモス畑~こんなにいっぱいのコスモス見たことない!」と目の前に広がるピンクや黄色の畑に感動。

「よかった~間に合って~」と広々した景色を見渡すミモロに、コスモス畑を渡る秋の爽やかな風が吹き抜けます。


園内を歩きまわりながら楽しむコスモスの花。またここでは、人気ものをイメージした案山子も評判。
春にはまだいなかったのですが、今年コスモス園に登場したのは、「チコちゃん(5歳)とキョエちゃん」
 
訪れる人の撮影スポットになっていました。ミモロも土曜日の朝、必ず見るNHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」
「チコちゃんって、面白いよね~」とミモロもファンなのでした。「よかった、ここで会えて~」と嬉しそう。

秋の花畑は、コスモスだけではなく、他のお花も…。
 
「これ尻尾になるね~」と尻尾のないミモロは、お花で尻尾にして遊びます。


園内には、フラワーショップもあって、コスモスの花束なども売られています。
 

さらに地元の味などが楽しめるイートインスペースもあり、ランチタイムにはピッタリ。
 
「お釜炊きの松茸ご飯なんかもあるんだ~」

ほかに、地元農家の新鮮な野菜なども並んでいます。
 

いよいよ10月31日で今年の開園は終了。そして10月27日から31日まで、なんとコスモスの無料摘み取りができるのです。
「え~好きなだけコスモス摘んでいいの?」と驚くミモロ。訪れたのは25日でまだ無料摘み取りはやっていませんでした。残念…
次の春は、菜の花畑になる敷地で、それまでしばらくお休みです。



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28日まで「ギャラリーH2O]で開催。グラフィックデザイナーささきまなびさんの個展

2018-10-27 | アート

「あ、ここだよ~」三条通から富小路通を少し上がったところにある「ギャラリーH2O]。いつも個性的な作品展が行われるギャラリーでミモロも何度か伺ったことがあります。
ここで、28日(日曜)まで12;00~19:00(最終日17:00)まで、グラフィックデザイナーとして幅広く活躍するささきまなびさんの「筆と裏具とグラフィック。」という個展が行われています。
 
路地を奥に進んだところにあるギャラリー。

「ミモロちゃん、いらっしゃいませ~。よくおいでくださいました」と、ささきまなびさん。
ミモロのお友達です。

さっそくギャラリーの中へ。壁に並ぶ作品を鑑賞します。

グラフィックデザイナーであるささきさんの作品は、古典絵画などのモチーフをモダンに洗練したデザインにしています。「空間の取り方が絶妙だよね~カッコイイ!」とミモロ。
  
長方形の作品は、まるで掛け軸のようですが、その構図はなんとも斬新。

モノトーンの世界には、静寂と共に一切無駄のない研ぎ澄まされた空気が漂っています。
「カエルだ~こんにちは~」とミモロ。「なあに?」ナイショ話をするミモロとカエル。
「フムフム~」
作品の中に入りたいミモロでした。失礼しました・・・

ささきさんは、「裏具」というオリジナルの便せんや一筆箋、ちょぼ袋などを扱うお店のデザイナー兼アートディレクターをなさっています。
ギャラリーにも、さまざまな品が置かれていました。
 
いずれも、素敵なデザイン。「欲しくなっちゃう~」とミモロ。

メールやSNS,LINEなどのコミュニケーションのツールが普及する現代。「でも、ちょっとでも手書きの言葉で気持ちを伝えたら、きっともっと心が伝わると思うんです」というささきさん。

「そう、このごろあんまり文字書いてないかも~」と反省するミモロ。文字が下手でも、直筆の言葉は、グッと印象的なものに・・・。

さて、ギャラリーには、和室もあって、そこにも作品が並びます。
「拝見しよう~」
ミモロ、そんなに踏ん張って拝見しないの…女の子でしょ!
「あ、失礼・・・つい夢中になっちゃった~」
思わず夢中になったよう・・・。

ファブリックにデザインした作品も素敵です、「いいなぁ~」と見つめるミモロ。
 

実は、ささきなまびさんにとって、今回が初の個展だそう。

すでにさまざまなデザインが、多くの人に評価され、その活躍の場を広げていらっしゃいます。
「なんか素敵な世界だね~」とミモロ。

さてミモロが訪れた日は、レセプションも行われました。「ミモロちゃん、どうぞ遠慮なく食べてね~ワインもありますよ」
「え~そんな~じゃ、少しね~」とミモロ。
でもお皿には、いろいろなお料理が…。「美味しいね~」と、しっかりご馳走になったミモロでした。


*「ささきまなび展」は、10月28日日曜まで、「ギャラリーH2O]で。京都市中京区富小路三条上る福長町109 075‐213‐3783


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