ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「修学院離宮」のそば「禅華院」へ、草取りとお掃除の「NPO法人 京都観光文化を考える会 都草」の美化活動で

2019-05-31 | 京都

「さぁ~今日はがんばるぞ~」と、ミモロは張り切って出かけます。向かったのは、修学院離宮のそばにある「禅華院」です。
 
この日、ミモロは、ここに美化活動にやってきました。1年で何回か参加する「NPO法人 京都観光文化を考える会 都草」の活動です。

「禅華院」は、臨済宗大徳寺派のお寺で、寛永年間に大徳寺第百七十世の清巌禅師によって再建されました。その昔は、比叡山三千坊のひとつで、その当時は天台宗だったそう。

文政9年に、修学院離宮の建物を拝領。現在の本堂は、昭和4年、昭和天皇のご即位の大典の建物の一部を下賜されたものだそう。

そしてお庭は、小堀遠州作と伝えられます。


「みなさん、こんにちは~。ミモロ、どこお掃除したらいいですか?」と、都草のメンバーさんに伺います。
「ミモロちゃんは、お庭の草取りしてください~」と。「は~い」
ミモロは、ゴミ袋をもってお庭に。

苔の中に生えた小さな草を摘みます。「これ摘んでいいのかな~」苔には、楓などの芽も出ていますが、それも摘みます。「小堀遠州作のお庭のお手入れ・・・うれしいなぁ~」

「ふ~あっちのお掃除しよう~」ミモロは、ゴミ袋を引きずりながら、別の場所に移動。そこでは落ち葉を拾います。

箒で履いて、袋の中へ。
「結構落ち葉あるね~」

さらに奥に行くと、「わ~落ち葉いっぱい~」
ここには大きな葉っぱが落ちています。

一生懸命、箒ではいて集めた落ち葉の山。「ふ~もうダメ~」


「ひとりじゃ運べない~」と、メンバーさんに来てもらい、大きな袋に落ち葉を入れてもらいました。



作業すること1時間。「そろそろ上がってください~。お疲れ様でした~」とご住職の隅田さん。

ミモロのお友達です。いつもお寺の庭の手入れは、隅田さんひとりでやっていて、なかなか手が回らないと聞いたミモロは、神社仏閣などの美化活動をする「都草」の方にご相談。それで今回、伺うことになったのです。

作業が終わると、本堂でまず般若心経を唱えます。

本堂に響き渡る隅田さんの声。「隅田さんの読経はじめて聞いた~いい声~」とミモロ。

続いて、メンバーさんたちとお寺の中を拝見。実は「禅華院」は、非公開のお寺。拝見するには予約が必要です。
ご本尊は、釈迦如来、そばには地蔵菩薩と観音菩薩が…この配置は、とても珍しいもので、天台宗にその例があることから、以前は、天台宗の寺院だったと想像できるそう。

江戸時代にここを開いた清巌禅師は、多くの文化人とも親交があり、茶道の千宗旦をはじめ、小堀遠州などもここに訪れたといわれます。

「このお寺のことはあまり知りませんでした~」と、京都検定1級をもつメンバーさんも感激。
お寺のお話を伺ったあとは、お抹茶をいただきました。
 
ミモロもお手伝いして、お抹茶を点てました。

「本日は、本当にありがとうございました~」と隅田住職。「こちらこそ~伺えてよかったです」と都草のメンバーさん。
きれいになったお寺のお庭、「お寺や神社を観光で訪れるのもいいけど、ご奉仕するのって気持ちいいんだよね~」とミモロ。


*「解脱山 禅華院」京都市左京区修学院烏丸町20  電話075‐781‐2609 参拝希望は事前に電話を


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[京都1200年 伝統から革新へ~亀田和明展~」大阪リーガロイヤルギャラリーで6月2日まで開催

2019-05-30 | アート

ミモロは、大阪の地下鉄と京阪電車を乗り継いで「中之島駅」へ。[貸し切りみたい~」
「あれ~いい香りがする。クンクン」
京阪電車の「中之島駅」のホームに降り立つと、なんとも爽やかな香りがします。「杉の木の香りだ~。こういう駅初めて~」と。
ホームの壁面には、杉の板が貼られ、そこから心癒す香りが・・・・「通勤する人、リラックスできていいねぇ~」と。
香りのする駅って、なんとも新しいコンセプトです。

さて、ミモロはそこから駅に直結している「リーガロイヤルホテル」の1階のギャラリーへ。
 
ここでは、6月2日まで京都のお友達、亀田和明さんの個展が開催されています。
「いらっしゃい~ミモロちゃん、来てくれたんだ~」と亀田さん。「うん、楽しみにしてました~」
 
亀田さんは、京都で100年続く、「京都亀田富染工場」の現在、会長さん。大正3年創業の会社では京友禅の染めを行うだけでなく、その高度な染めの技術は、さらにアロハシャツなどファッション生地の製作も。さらに伝統の柄を現代のファッションに取り入れたモダンでカッコイイ製品の「パゴン」というブランドも立ち上げています。

亀田さんは、大阪芸術大学でテキスタイルの染めなどを学んだ後、家業の三代目となったのは、30歳のときだそう。

伝統の技や文様などを、現代アートにした作品づくり・・・その情熱は、2016年に息子さんに4代目を引き継いだ後、まさに全開。
「JAPAN MODERN ART]というブランドを作り、友禅の染めの技法と金箔などを自由な感性で組み合わせた作品づくりに没頭なさっています。
 
「すごい迫力ある~」とミモロはその作品に感激。

ヨーロッパのファッションブランドも、この作品と亀田さんの独自の手法に注目しているのだそう。

「わ~これ、風神と雷神だ~」


「僕だけの独自の手法があるんですよ~」と亀田さん。「これで作品見てください~」と。
「どれどれ~」
その望遠鏡のようなもので作品を見ると~「あれ~」とミモロはビックリ。
暗い中で、青く輝いて見えます。「すごい~」と目を丸くするミモロでした。

代々受け継がれた伝統の技。それに現代の技術をプラスし、斬新なアートに・・・。
 
伝統の技があればこそ、その確かな技術と感性が、素晴らしい作品を生み出すのです。

「感激しちゃいました~」とミモロ。「お茶飲んでいってね~」と、ホテルのティーサロンへ。
「わ、ここでもオリジナルのクッキーだ~」

個展のテーマそのままに「伝統と革新」と感じた魅力的な作品展です。

*作品展の情報は、「パゴン」のホームページからどうぞ


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大阪、新今宮駅前に2022年に開業する「星野リゾート」のホテル。プレス発表会と起工式

2019-05-29 | 宿・ホテル

5阿月28日の午前中、ミモロは大阪の「あべのハルカス」の会議室にいました。
「記者として頑張らないと~」
この日は、「星野リゾート」の定例プレス発表会。全国をはじめ、海外にも展開する「星野リゾート」の活動報告などが行われました。
特に、大阪の新今宮駅まえに2022年に開業する大型ホテル「星野リゾート OMO7 大阪新今宮」に関する報告には、関西のマスコミが注目。代表の星野さんからの説明に皆熱心に聞き入ります。

 
ディープな大阪の町のひとつの新今宮エリア。そこに建設される都市型ホテルは、一般的な宿泊だけを目的にする従来のホテルとは異なり、地域の魅力を楽しめる「旅のテンションを上げる」という「星野リゾート」らしい新たなスタイルです。

「都市型のホテルは、宿泊だけの機能を備えたものが多いんですが、それでは旅のテンションが下がってしまいます。大阪という個性豊かなな土地は、外国人観光客をはじめ、国内の観光客にとっても、とても魅力的なんです」と星野代表。

「星野リゾート」のさまざまな種類のホテルの中で、OMOというブランドは、地域との結びつきが特に強く、町そのものを楽しめるおもてなしが行われるもの。すでに北海道旭川、東京の大塚にも同じブランドのホテルがあり、高い稼働率を誇ります。

観光客は、観光名所をめぐる旅だけではなく、その地域の人々との触れ合いや地域の独自性に魅力を感じる傾向は高まり、ホテルなど宿泊施設が、拠点となり、その地域の魅力が楽しめる・・・そんな旅のスタイルが今やトレンドになりつつあります。

「そんなホテルができることで、地域全体も変わってゆきます」と星野代表。

「今や関西は、宿泊施設の供給過多が懸念されていますが、僕はそれは気にしていません」ときっぱり。
つまり魅力的な宿泊施設であれば、問題ないということでしょう。ホテルのスタッフだけでなく、地域の人たちとの出会いが、旅を豊かに、そして思い出深いものにするのです。

「新今宮って来たことなかったけど、近くに天王寺動物園や通天閣もあるんだ~」とミモロも、町歩きに興味を抱きます。

発表会の最後は、記者さんたちと星野代表の囲み取材。「う~近寄れない~」その熱気に押されるミモロです。
「これ記念品だって~」
来場者には、「星野リゾート ロテルド比叡」から、滋賀県の「日吉大社」の御朱印が贈られました。
ここでは、「禊三昧」というプログラムがあって、日ごろ溜まった穢れを祓う体験ができるのです。

さて、午後は、会場を移し「「新今宮新規開業施設 起工式」が行われました。
 
駅のホームから目の前に、広い建設予定の土地が見渡せます。

「ここで起工式するんだって~」神事の用意がされたテント。そこには、新しいホテルに関わる多くの人が集い、建設工事の無事を祈願します。
 
粛々と進行する神事。
 
どんなに近代的になろうとも、土地の神さまに感謝する心は、今も変わらぬ日本の習わし。

滞りなく納められた起工式の最後は、関係者の記念撮影。

「きゃ~面白いメガネかけてる~」これは、このホテルのブランドOMOをイメージしたもの。全員が掛けて「はい、ポーズ」

「ミモロちゃんも来てくださったんですね~。新しいホテル、どうぞ楽しみにしてくださいね~」と星野代表。


今年の春「星野リゾート」には、288名が入社。年間では430名を予定しているそう。「人材こそ、宝です」という星野代表。
若い人材は、現場でさまざまな体験を通じ、自ら考え、行動できるホテルマンへと成長してゆきます。「若い人たちのアイディアややる気を引きだす」それが星野代表の腕。さまざまな人に素敵な思い出をもたらす旅を、次々に提案しています。

「この場所にホテルできるんだ~楽しみだね~」と更地の建設予定の場所。

「駅の前だし、他の場所に行くのもすごく便利なところなんだ~」と、新今宮のイメージが変わる日ももうすぐ・・・。

*「星野リゾート」に関する情報はホームページで



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ミモロの振り袖お披露目 6月8日~16日、小さいけどスゴすぎる職人さんたちの本気の技

2019-05-28 | イベント

お待たせしました~「お知らせ遅くなってごめんなさい~」とミモロ。本当に遅くなってすみません。

昨年よりミモロが取り組む「ミモロ振袖プロジェクト」。
京都の伝統工芸のすぐれた技をもつ、作家さん、職人さんたちのご協力で、ついに世界でひとつだけのミモロの振り袖と訪問着が完成しました。

「すごいんだよ~」とミモロ本人も感激する振袖と訪問着です。

実際に見ていただけるよう、作品を展示します。
近くで、その技の凄さをご覧ください。

小さいけど、人間の着物と変わらぬ豪華さ。



ご協力いただいた伝統工芸の皆様
企画およびデザイン、染め  友禅作家   黒田庄七郎
金箔            金箔師    上仲昭浩(京もの伝統工芸士)
京繍      貴了庵   長艸純恵(ご指導)
八掛染め    染色作家    気谷麻由子
仕立て      ミニ着物作家      赤塚靖枝
日本髪飾り   つまみ細工作家(おはりばこ) 北井秀昌・とき子
帯地      金襴 西陣岡本織物
唐紙      京からかみ 丸二  

本当にすごい方々ばかり。本当に感謝です。

思い起こせば、昨年の秋。友禅作家の黒田先生の「ミモロちゃん、振袖作りましょ!」との言葉からはじまり、
ミモロは、本友禅の制作工程を身近で見てきました。もちろん参加もしました。
      
そこには、ミモロが驚く技がいっぱい。
「スゴイ~」と目を丸くする場面に出会いました。
 
知っているようで、実際にやってみないとわからない伝統の技。職人さんたちのスゴサを実感したミモロです。


ミモロがスゴイと思ったことこそ、伝統工芸のポイントでもあります。
それをお伝えするのが、今回の「ミモロの振り袖プロジェクト」の目的です。

「日本髪のカツラもあるんだよ~」と、こんなにミモロが似合うと思わなかった日本髪。

つまみ細工の小さな髪飾りも展示します。

ぜひ、皆さまのご来場をお待ちしています。「会場には、できるだけいるようにするの~だってみんなに会いたいもの~」とミモロもお待ちしています。     


「ミモロ伝統工芸を纏う」
~京の職人たちによる本気のミニ振袖づくり!展~
開催期日:2019年6月8日(土)から6月16日(日)
     11:00~18:00 会期中無休
入場無料
会場:「京空間mayuko」 京都市下京区醒ヶ井仏光寺上ル要法寺町445 
電話:075-351-0326 http://kyo-kukan-mayuko.net/


会場は、趣ある京町家です。振袖と日本髪姿のミモロも時々登場します。
「いっしょに写真撮影しませんか?待ってま~す」

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京都三条の「大将軍神社」の神幸祭。都の入口で邪霊の侵入を防ぐ神社。

2019-05-27 | 祭事・神事・風習

東山三条に出かけていたミモロ。「あ、ここ、今日、お祭りなんで~」と立ち止まったのは、「大将軍神社」です。
 
「東三条社」とも称され、ご祭神は、素戔嗚尊。平安時代の関白、藤原兼家を相殿に祀ります。
なんでも、平安京造営の折、大内裏鎮護のため、都の四方に大将軍神社を配置。そのひとつと言われます。

三条通は、江戸から京に入る東海道。三条大橋のそばのこのエリアは、都への入口にあたります。

また、平安時代は、なんとここに「鵺(ぬえ)の森」というこんもりした森があったとか。

そしてそのそばには、藤原兼家の東山三条殿というお屋敷があったそう。「兼家って、道長のパパでしょ?」とミモロ。
そう、そして奥さんの一人は、「蜻蛉日記」の作者の藤原道綱の母です。
「ここは、そういう場所だって知らなかった~」とミモロ。

さてこの日、地元の人を中心に、神輿の担ぎ手が集まり、子供神輿と大きな神輿で氏子町を巡行します。
 
「京都の子供神輿って、ホントに立派だよね~」といつも思うミモロ。小さな神輿にも手を抜かない職人の技が光ります。

本殿の前で神事の後に、神輿は、差し上げが行われます。
 

子供神輿を先頭に氏子町へ。
 

境内には、朱色の建物の「荒熊稲荷社」があります。
実は、この建物は、2年前に台風でそばの木が屋根を直撃して、倒壊。昨年再建されました。
でも、なんとこの神社、翌年の夏、台風21号で、拝殿がつぶれてしまいました。2年続いての災難。地域の人たちは、「自分たちを守るために、犠牲になってくださった」と噂していました。

度重なる台風の被害、そのため、境内にある大きなイチョウなど大木の枝が切られ、境内は明るくなったものの、「なんか寂しい~」というミモロ。それは毎年、樹齢800年と言われた大イチョウは、秋になると黄金色に紅葉し、落ち葉が境内を黄金色の絨毯で包んでいたのです。「すごくキレイで、毎年、楽しみにしてたのに~」と。

京都にある神社仏閣は、長い歴史の中で、さまざまな自然災害に遭遇。最近は、防火設備が整っているのですが、昔はよく火事で焼失していたそう。「神社やお寺も、なかなか守られないんだね~でも、きっと人々の代わりに災いを受けてくださっているのかも…」とミモロも思います。

氏子町の広さは、三条通南から、四条通北側、東大路西側から花見小路東側と、それほど広くありません。
神社が多い京都、その氏子町の区分は、本当に複雑で、規模もさまざま。この神社の氏子町は、「祇園八坂神社」「粟田神社」「下御霊神社」「満足神社」などに接し、その境界線を決して神輿は超えません。

担ぎ手の半被には、キュウリと巴の神紋が。これは素戔嗚尊を祀る「八坂神社」「粟田神社」の神紋と同じです。
「神紋見ると、どの神さまをお祀りしているグループかわかるね~」とさすがいろいろな祭をみているミモロです。


今週末で春の祭りも幕。それからは夏祭になります。
「なんか春祭じゃないよね~あまりに暑いから夏祭って感じ~」と見物するミモロも汗が…。

月になると、そろそろ「祇園祭」の準備があちこちで。
「もうすぐ1年、半分終わっちゃう~」となんとなく気持ちが焦るミモロでした。

*「大将軍神社」京都市東山区長光町640 三条大橋東3丁目下ル 終日参拝可能

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