ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

日本の伝統工芸を紹介する「WANOBI 和の美」展。上賀茂神社の手づくり市へ

2022-09-30 | イベント

秋空が清々しい気分にさせる9月25日。ミモロは、久しぶりに「上賀茂神社」へ出かけました。

ここでは、毎月第4日曜日に「上賀茂手づくり市」が開催されます。好転に恵まれたこの日は、大勢の人々が、楽しみに訪れていました。

まずは、参拝…とミモロが、鳥居に向かおうとすると、そこに神馬としてのお役目を担う白い馬が、その日のおつとめを終えて、厩舎に戻るところに遭遇しました。

この馬は、2020年から神馬になった「神山号7世」で、なんでも桜花賞を制したダンスインザムードの子供なのだそう。
「え~そんな足の速いママの子供なら、賀茂競馬(かもくらべうま)の時、すごいんじゃないの?」と想像するミモロです。
今年、5月に再開された「賀茂競馬」の様子は、残念ながら不明ですが…。

毎日、厩舎から神社に出勤する「神山号」。生きた神馬がいる神社は、全国でも数社ほどなのだそう。
その日のお務めを終え、鳥居のところでご挨拶。

「あ、オシッコしてる~」とミモロが声を。突然、鳥居の正面で勢いよく放尿。「きっと我慢してたんだね~」と同情しきり。
係の人は、馴れたもの…さっと砂を上からかけて、何事もなかったように、その場を離れた神馬でした。

さて、鳥居過ぎて、参拝へ向かいます。


社務所では、秋限定のお守りが授与されています。


無事に参拝を終えたミモロは、「あと3か月だね~」と、門のそばにいる干支のトラにご挨拶。

気づけば、今年もあと3か月…コロナ禍で過ごした時間が、長かったのか短かったのか…それぞれ異なる思いがあるのでは?

まだ、夏の暑さも残るこの日…境内の小川では、水遊びする子供たちの姿が…


境内をトコトコ歩き、「あ、ここで展示会してる」と足を止めます。

3連休に「庁屋(ちょうのや)」という重要文化財の建物で開催されたのは、関西の神戸に拠点を置く「一般社団法人 WANOBI 和の美」の展示会です。

この団体は、関西在住の伝統工芸の作家9名をホームページなどで国内外に紹介。各所で展示会やワークショップを開催しています。京友禅や京繍、茶筅、陶芸、漆器、和紙など…
  
会場には、和紙の茶室も設えられていました。

「日本の素晴らしい伝統工芸を世界中の人にもっと知ってほしくて…」と代表の三宮さん。

英語で、海外への日本文化の紹介などを積極的になさっています。

「手づくり市行かないと、終わっちゃう…」とすでに16時近く…慌てて移動するミモロです。

さまざまな品のテントが並ぶ中…訪れたのは、昔から顔なじみの手編みバッグや小物のお店。
「わ~かわいい…アクセサリーの種類増えてる~」と、興味津々のミモロ。

「ミモロちゃん、お久しぶりです」とお店の方。初めてお目にかかった時は、まだ小学生だったお嬢様は、すっかりママを超す背の高さに…おばあ様と三代でものづくりを楽しんでいらっしゃいます。

「お店は、ここだけ…」だから、ここに来ないと会えません。


京都各所で開催される手づくり市は、今や京都の観光スポットのひとつ。コロナ禍で来場者数は、激減し、出店を控えるところも増えていた手づくり市ですが、今後は、観光客が増えることが期待されます。

「さぁ、お家にもどろう~」と、賀茂川沿いを進みます。「なんかのどかな日だね~」川では、鴨や鷺がのんびり…。


「お腹空いちゃったから、急いでね~」と自転車のバスケットにつかまるミモロ。

下鴨の家までは、まだまだ長い道のりが…


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京都東山の「粟田神社」。夜の境内に響く「剣鉾」の鈴の音。祭りを控え、熱が入る差し上げの練習

2022-09-29 | 祭事・神事・風習

「京都のお祭りに登場する剣鉾…すごく豪華で素晴らしいでしょ!」と、ミモロがそばで…。

これは「剣鉾」という祭具のひとつ。神輿渡御の前を進み、氏子町を清めるのがお役目です。

夜、20時近くに「粟田神社」に到着したミモロ。

石段の上の境内から、カ~ン、カ~ンという涼やかな鈴(リン)の音が風にのって聞こえています。
「やってるんだ~」と、石段を勢いよく上がります。

そこでは、「粟田神社剣鉾奉賛会」や吉田神社、八大神社、大豊神社、岩倉神社など、京都の東側で剣鉾を奉納する神社の差し手の皆さんが集まって、剣鉾差し上げの練習をなさっているのです。


平安時代の創建と伝わる「粟田神社」。ご祭神は、スサノオノミコト(牛頭天王)と大己貴命(オオナムチノミコト)です。
現在の「八坂神社」(感神院祇園社)とのゆかりが深く、旧社名が「感神院新宮」ということからも伺えます。室町時代の動乱の折は、祇園会に変わり、祇園祭を行ったとも。

さて、ミモロが京都に暮らし始めて、初めてその存在を知った「剣鉾」。以来、その音色と差し上げる姿に魅了され、よく追っかけをしていました。

見事な錺細工による「剣鉾」は、穢れを祓う祭具。「粟田神社」には、江戸時代の「剣鉾」も…。

竿の側面にも、素晴らしい細工…まさに錺職人たちの技が…。

「お祭りの神輿も剣鉾も、京都のものは、みんな素晴らしい・・・芸術品だよね~」とミモロ。

毎年行われる祭りのために、奉賛会の人たちは、剣鉾に関するさまざまなことを、受け継いで行くのです。

「綱のかけ方も決まりがあるんだって~」と、そばで真剣に見るミモロ。


先端部分には、鋭い剣が…。

ピカピカの表面は鏡のよう…ミモロの顔も映ります。

ミモロ、触っちゃだめよ!「うん、もちろんわかってるよ!何年、京都のお祭り見てると思うの!」とミモロ。これは失礼…。
祭りの祭具には、決して触ってはいけません。また、紐などを跨ぐこともNG行為です。

ところで、金色の錺のデザインは、それぞれ異なり、差し上げの人の装束も変わります。もともと各氏子町が保有していたという祭具で、「粟田祭」の期間中、町会所が設けられ、そこで昔の剣鉾などをお祀りして、見学することができます。

なんで鈴がなるかというと…金色の錺から紐で下げた鈴を、差し竿の上部の金具に充てて、音を出すのです。
「差し手の技術によって、音違うんだよね~」と、すでに何年もその音を聞いているミモロ。「あ、上手になってる~」とか「う~ちょっと響きがないね~」と、しっかり聞き分けています。

だから、差し手の人たちは練習が大切。この日も拝殿の周りを、腰を安定させながら、ステップを踏むトレーニングが行われていました。

「体幹が大切なんだって~。グラグラすると、全然、鈴、鳴らないんだよね」
高さ6mほどの剣鉾、その重さは30キロ以上とも…それを腰に付けた差し上げ帯に受けて、真っすぐ立たせるだけでも、なかなか技術が必要。
そのためのトレーニングは必須です。「イチニ~イチニ~」と、ミモロも…


「以前に比べらた、随分、若い人が参加してくれるようになりました」と笑顔で見守る奉賛会の廉屋さん。

そう、ミモロが初めて剣鉾の練習を見学した10年前に比べ、参加人数は倍増。剣鉾の差し上げも、いろいろな神社で復活したり、盛んになったりと、その存在を高めています。京都でも、東山エリア以外でも、剣鉾を奉納する神社は多く、滋賀県などでも行われているそう。「それぞれの地域で差し上げの仕方に違いがあるんですよ」と廉屋さん。
「剣鉾」の存在が多くの人に知られるようになり、各地で復活。さらに「熱田神宮」などでも奉納するということにも発展しているそう。「本当に、うれしいことですね」と。「廉屋さんは、剣鉾差し上げないんですか?」と、以前、巧みな技で見事な音色を響かせていた差し手の廉屋さんです。「う~もう若い人に譲りました…」と、誇らしげな表情に、ちょっと寂しさも感じたミモロです。

「剣鉾」の復活に尽力なさった大西先生が亡くなって、その活動は、次世代へとしっかりと受け継がれています。
ミモロも、お世話になった大西先生。剣鉾に縛り付けられ、差し上げられた日を懐かしく思い出すミモロでした。


「これからも、どうぞ差し手になりたい人は、遠慮なくいらしてください~」と廉屋さん。
練習日は、10月の「粟田神社」のお祭りまで、集中しています。気軽に見学に…。


観光で京都旅をなさっている方も、ぜひ、夜見学に来ませんか?「感激するよ~」とミモロ。

この日も、夜9時まで、境内に響く鈴の音。

10月8日から10日まで連日続く祭事は、見ごたえのあるもの。
また、15日は、例大祭で、神事のほか、式包丁の奉納、さらに抹茶の接待も行われます。

「毎日、通わなくちゃ~」と、3年ぶりの本来の姿に近い「粟田祭」です。

*「粟田神社」の詳しい情報はホームページで


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当日受付で参観できる京都御苑内の「京都仙洞御所」。青空と緑のコントラストが美しい景色に

2022-09-28 | 歴史・史跡

「わ~キレイな青空…秋だね~」とミモロが感激した景色は、京都の中心部「京都仙洞御所」でのこと。


「京都御苑」の東側に位置する「京都仙洞御所」は、皇位を退かれた天皇の御所。寛永7年(1630)に後水尾上皇の御所として造営されました。そのそばには、同時期に、徳川家から嫁ぎ皇后となった東福門院(和子)さまの女院御所も建てられたのです。

「ここのお庭、素敵なんだ~」と、四季折々、時間を見つけては見学に出かけるミモロです。この日も午後2時過ぎに前を通りかかったミモロ「あの~参観できますか?」と「京都仙洞御所」の入口にある受付用の仮設テントにいくと…
「はい、まだ大丈夫です。15:30からなら参観できますよ」と言われ、申し込むことに。

当日の参観申し込みは、通常11時。この日は、午後まで枠が埋まっていなかったよう。
でも、集合時間に行くと、
 
「もう、いっぱいになってる~よかった~申し込めて…」と。

当日申し込みの枠は、多くはありませんが、タイミングが良ければ、参観可能に。申し込んでから、他のところに出かけたり、ランチをして戻ってくるのが、ミモロスタイル。

参観は、参加者が全員そろって、ガイドさんの後に続き、参観コースを巡ります。

見学できるコースがあるのは、「仙洞御所」と英照皇太后(明治天皇の皇后)のお住まいだった「大宮御所」を併せた約10万㎡の広大な敷地内です。
見学には、1時間ほどかかります。

「さぁ、出発しましょう。みなさん、遅れないように…最後尾には、警備の方がいますから、その指示に従ってください~」と。
「は~い」

すごく詳しい案内を聞きながら、みんなでコースを巡ります。

「京都仙洞御所」は、何度も火災に遭い、創建当時の建物は焼失しています。

大正期に内部を洋風に改装した「大宮御所」。「京都迎賓館」ができるまで、京都にいらした皇族の方々が滞在なさっていました。
「あれ?なんか木が細くなってる~」とミモロ。以前あった紅梅が枯れて、新たな苗が植わっています。

「京都仙洞御所」参観は、お庭の美しさを見るのがポイント。

回遊式庭園の変化に富んだ景色を、ゆっくり見てゆきます。春は桜、初夏は藤、秋は紅葉が訪れる人を魅了する場所。

「あんまりゆっくりしていると、遅れちゃう…」と、すぐ後ろに警備の方の姿を見て、慌てて前に進むミモロです。

「あ、彼岸花だ~」

つい足を止めたくなる景色に出会うミモロです。

庭園の南に位置する茶亭の「酔花亭」は、書院をもつ建物。

池を一望する場所にあります。

州浜が続く、まるで海岸にいる心地にさせる景色…岸には、桜並木が続き、春の艶やかさには、感激したものです。
でも…
「あれ?桜の木が、少なくなってる~それに、州浜の石が黒っぽい…前はもっと白かったのに~」と、10年ほど前に初めて訪れて感激して以来、ここに来るのを楽しみにしていたミモロ。久しぶりに訪れたら、なんか景色が変わっています。

なんでもここ何年かで、桜が枯れてしまったそう。新たな苗を植えるかは、未定と。つまり、以前の桜並木はなくなってしまったのです。「う~残念…でも、初めて来る人は、こういうもんだって思うから、それなりに感激するね~」とあくまで冷静なミモロ。

広大な庭園の維持は、それは大変。専任の職員の方は2名ほどで、管理は、毎年、入札で請け負う業者を決めるそう。
参観料金は無料。「ここを維持する費用って、宮内庁が払うのかな?」とミモロ。「こういうところに税金使って欲しいかも…」と、税金を払ってないネコのミモロでした。

約1時間かけて廻った参観コースの最後は、明治17年(1884)に近衞家から献上された茶室「又新亭」です。

現在、修繕中でした。


「やっぱり仙洞御所の自然っていいよね~」というミモロ。

「秋の紅葉になったら、また来たいなぁ~」

そのころは、当日申し込みもすぐに満員になってしまうかも…
「そう、外国人観光客すごく増えたね~バスとか混んできたし~」と、コロナが落ち着き、ドッと外国人観光客が訪れはじめた京都です。

のんびり観光ができるのも、あとわずかかも…。静かな京都とも、いよいよお別れですね。


*「京都仙洞御所」の参観の詳しい情報はホームページからどうぞ

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光と色彩のアーティスト 衣笠泰介さんとバッグやアクセサリーの「Cha Cha rhy]とのコラボ企画イベント

2022-09-27 | イベント

「衣笠泰介さんの作品って、どれもすごくハッピーオーラにあふれてるね~」と。

ミモロが、京都に暮らし始めてから、すぐにお目にかかった衣笠泰介さん。

2歳から絵を描き始め、その独特な色彩感覚と感受性で生み出す、鮮やかな色彩とまばゆい光に包まれた作品は、年を追うごとに、国内外から高く評価されています。

この日、ミモロが訪れた「ギャラリーミラクル」は、そんな衣笠泰介さんのベース。

そこで、26日まで、京都のファッション雑貨ショップの「cha cha rhy」とのコラボ作品イベントが開催されていました。


「わ~いろんな作品があるね~」と、ギャラリー内にあふれるハッピーオーラに、ミモロの顔にも笑みが浮かびます。

「Cha Cha rhy]の代表でデザイナーでもある田中博子さん。

「今回は、泰介さんといっしょに、バッグを作ったんです」と。

泰介さんの作品をトートバッグに…。持つだけで、なんか気分がアップするバッグです。


長年、お付き合いのあるバッグやアクセサリーの職人さんによる品々は、いずれもしっかりとしたもので、長く愛用できる品。

「なんか、みんなカラフルだから、ウキウキしちゃうね~」とミモロ。

ギャラリー内に注ぐ陽光が、いっそう品々にパワーをもたらしているようです。


田中さんがデザインした作品のひとつが、スカーフネックレス。

スカーフを結んでいるように見えますが、実は、ネックレスのように簡単に装着できる優れもの。

一見、複雑なたたみ方のように見えますが、すでにセットされているので、ゆるんだりすることもありません。
後ろのチェーンの素材は、眼鏡フレームと同素材で、鯖江の眼鏡メーカーさんに注文したのだそう。
他にも、金属などもあります。

「もっとスカーフのおしゃれを楽しみたいって方、多いですよね~でも、上手に結べない…って、諦めてしまうんですね~」と田中さん。
「すごくよくわかる…憧れちゃいます」とミモロ。そこで、さっそく付けてみることに…

「お洋服の感じ変わるよね~」とミモロ。まぁちょっとミモロには、大きくて服が隠れてしまってますが…。

ともかく、シャツやセーターの表情が変わるスカーフネックレス。旅行にも、持っていきたい品です。

*「cha cha rhy(チャチャリィ)」の詳しい情報はホームページで、オンラインショップも利用できます

また、衣笠泰介さんは、来月、大阪の百貨店でのイベントに参加。その情報は、また後日…

「ミモロも描いて欲しいなぁ~」憧れているミモロです。
*「ギャラリーミラクル」に関する詳しい情報はホームページで

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8月8日にオープンしたレースミュージアム「LOOP(ループ)」。17世紀のヨーロッパのレースなどを展示

2022-09-26 | 博物館・美術館

「あれ?こんなところにミュージアムがあるんだ~」と、西陣の千両ヶ辻伝統文化祭に行っていたミモロが足を止めました。

それは、「レースミュージアムLOOP]です。


西陣織会館から、元誓願寺通を西に進んで大宮通の交差点を超えたところにある「リリーレース・インターナショナル」というレース生地の会社の2階に8月8日にオープンしたレースに特化したミュージアムです。


「あの~見学していいですか?」とミモロ。「はい、どうぞ~ご説明しますね~」と、2階にご案内くださったのは、この会社の社長の西村さんです。


「わ~いろんなレースがある~きれい~」と、ミモロ。陽光が注ぐ2階には、美しいレースが、額に入って展示されています。


ここには、17世紀から近代までのイタリア、ベルギー、フランスなどのアンティークレースが多数所蔵され、展示へ。


そもそもレースというのは、穴が開いていて、透けているもの。つまり漁業に使われるネットなど、水を切る作業道具として、古代遺跡からも発掘される人類と共に歩んだ品のひとつです。「この段階だと、アミって感じなんだって~」

そんなレースが、装飾品となり、芸術性を高めたのが、16世紀以降のヨーロッパ。
レースの手法には、糸巻に巻いた糸を織ってゆくボビンレースと、布に針で糸を刺し、布の糸を抜いて作るニードルレースという2種類の技法も確立されます。いずれも極めて細かい作業で、女性の職人たちが、幼いころから技を習得し、受け継いで行きました。

超絶技巧など、芸術性の高いレースは、ヨーロッパの王侯貴族の心を捉え、服飾品として大いに発展。

「本当にすごい技術だよね~」と、展示品を見つめながら、ため息を漏らすミモロです。


さて、ここに所蔵されているアンティークレースは、創業者であるお父様から事業を受け継いだ西村さんが、世界中の産地を訪れ収集なさったものだとか。

創業者のお父様が、レースの仕事を戦後始められ、戦後のファッションブームと共に、レースの需要は拡大してゆきます。
「はじめは、下着用のレースなどを作っていたんですよ」と。製造したレースは、その当時は、主に輸出向けで、カナダやオーストラリア、香港などに送られ、その後、国内の下着メーカーなどへも供給。

創業当初は、幅の狭いレースリボンなどが中心だった製造も、次々に機械を投入。洋服用の幅広ろのレース布地を製造することで、より多くのニーズに対応できる体制に発展。国内外のファッションブランドに収めることに…。

「レース生地の製造も、安価な中国製などが台頭し、厳しい状況ですが、独自の製品開発に力を注ぎ、常に時代のニーズおよび先取りができるように心がけています」と熱く語る西村さん。

窓辺には、独自の染色と技で製造されたレース生地が、陽光を優しく透かします。


「レースって、なんか特別感あるよね~」とミモロ。「ほら、花嫁さん…」とレースを被ります。


女性を美しく見せるレース…その憧れは、時代を超えて、世界中の女性たちに受け継がれているのでは…。


時代の変化と共に、レースの使われ方も変わるもの。
「今、和服にレース生地を使うのが、若い女性たちに人気なんですよ」と。

以前は、レースの肩掛けなどは、見たことがありますが、今や、着物全体がレース生地で…。
「なんか新鮮な感じするね~」とミモロ。和服離れが進む現代、その時代の空気感にマッチした和服のニーズも高まっているのです。

人類が受け継ぐアンティークレースの素晴らしい技法の展示を鑑賞した後、ミモロは、奥のスペースに・・・
そこには、レース生地のサンプルがいっぱい…

「どうぞ、触ってください~」と言われ、ミモロも気になるレースにタッチ…。


さまざまなデザインや素材で生まれたレース生地…それは想像以上に幅広い世界です。

「一般のお客様にも、レース生地をご購入いただけるんですよ」と西村さん。
「え~そうなの?まるで産地直売みたい…」とミモロ。

「わ~何作ろうかな?お洋服だけじゃなくて、バッグやクッションカバーなんかもいいなぁ~」と、想像が膨らみます。

ともかく製造メーカーなので、その種類の豊富さは驚くばかり。

「あの~西村さんが着てるTシャツもレースですか?」とミモロ。「はい、これは特殊プリントなんですよ。依頼により1枚からも作れます。プリントですからお洗濯も安心です」と。


「へぇ、レース生地の世界も深いね~」と、感心しきりのミモロです。

京都旅で、また訪れたい場所が…ぜひ、北野天満宮などに行く途中に、西陣エリアへ。
「今度、お友達といっしょに来ます!」とミモロ。「はい、お待ちしてますよ」と。

*「レースミュージアムLOOP]京都市上京区元誓願寺通大宮西入る ☎075-441-0366 開館時間 9:30~17:00 水曜休館 入館料500円 (なお、入館チケットは、レース生地など購入の割引券になります)

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