マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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十二月十二日のお札

2012年01月24日 08時40分27秒 | 民俗あれこれ(護符編)
一週間ほど前に電話で聞き取りをしたN家を尋ねた。

「ここに貼っているのです」と示された玄関。

逆さにした「十二月十二日」の文字が見える。

30枚も書いたというお札は泥棒除けの札。

伏見稲荷大社から授かったカラフルな幣(志るしの杉)やしゃもじまでもある玄関口だ。

しゃもじには「大社」の名があるが社名はテープで見えない。

「外しても構わない」と仰るがそういうわけにはいかない。

そのままであるのが当家にとっての祓えなのだからと断った。

「十二月十二日」のお札は「ここにもある」と案内されたリビング。

その部屋の窓に貼られていた。

Nさんは近所のNおばあさんに教えてもらったという。

そのことも確かめなければならないので訪問した。

息子さんのK氏の話によればだ。

親父さんが朝倉台に移転した青果店から教えてもらったという。

親父さんが10年前に亡くなってからお札貼りは止めてしまったという。

ここで泥棒除けの伝播調査が途絶えてしまった。

(H23.12.18 EOS40D撮影)