小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



国土地理院が地殻変動を観測する目的で日本全国にGEONETと呼ばれるGPSの観測網を構築している。観測点にはGPSの電子基準点が設置されておりその数は全国で約1200ヶ所。この小田原市には久野にある公園の敷地内に設置されている。先日そのGPSの電子基準点を見に出かけた。 GEONETのGPS電子基準点が設置されているのは小田原市久野の久野兎河原公園。久野川沿いを通って兎河原橋へ。久野兎河原公園は兎河原橋近くの久野川左岸側の住宅地にある。兎河原橋から50mほどの住宅地の中にある兎河原公園に到着。公園内では多くの子供が遊んでいた。公園内に入ると中央に金属製のポールが設置されているのが見えた。ポールに近づくと下部のボックスに電子基準点と印字されていた。精密な観測を行う設備なのでフェンスの中にあるのかと思ったが、なんの囲いもない場所に設置されている。 GPS電子基準点は5mほどのポール上部にGPSの受信アンテナが取り付けられている。電子基準点に設置されているGPS受信設備はおおまかに3種類あり、この久野兎河原公園は94型と呼ばれるタイプのもの。金属ポールの下部には受信機や通信装置が格納されており金属製のボックスになっている。ボックス前の地面には国土地理院の刻印のある金属製の付属標が埋設されている。電子基準点の横にはステンレス製の説明板が設置されている。上空2万キロを飛行している人工衛星からの信号を受信して、衛星と電子基準点との距離を測定したものを茨城県つくば市の中央局に転送。地震や火山噴火予知の資料として使われているとのこと。この国土地理院の電子基準点は小田原市久野の他に周辺だと箱根と湯河原と大井町と二宮町に設置されている。機会があれば近隣の電子基準点も見てみたい。

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