「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

熊本県御船町  ・  恐竜の化石がある 「 御船町 」 へ ・・・

2012-07-07 21:46:25 |  滝 ・ 名所 ・ 神社仏閣
































嘉島町下六嘉にある 「 浮島さん 」 から、御船町へと向った。
時間の都合で、天然プールや足手荒神さんなどは行かなかったが、
熊本に住んでいた頃はよく訪れた場所である。
この嘉島町には “ 知る人ぞ知る ” 場所がある。

六嘉の天然プールは、1960年のローマオリンピックの水泳で銅メダルに輝いた
田中聡子さんが子どものころ練習をした場所でもある。


そして次に向った御船町には、恐竜博物館があり、
町のあちこちで恐竜の造形物に出会う。

平成2年(1990年)、ひとつの恐竜化石が御船町で発見されたのを契機に、
町内で恐竜化石がまとまって発見されるようになり、
平成7年からは熊本県の 「 熊本県重要化石分布確認調査事業 」 として、
3年間をかけて調査が行われた。
結果、新たにたくさんの恐竜化石が発見され、
日本の恐竜化石としては第1級の資料とされる。
現在も調査が継続されており、今後の調査研究に全国から期待が寄せられている。
 化石発掘の発端となったのが、天君ダム近くの崖から発見された肉食恐竜の骨の化石である。
今から約9000万年前の白亜紀の地層、御船層群から産出し、
これまでにティラノサウルス類、テリジノサウルス類、ハドロサウルス類などの恐竜や翼竜、
ワニ類、カメ類、魚類、ほ乳類の化石も多数発見されている。
アロサウルスの全身骨格レプリカは、全長11メートル。
博物館内に展示されている。




沖縄県嘉手納町 ・ 読谷村 沖縄の文化財 「 榮 橋 ( さかえばし ) 」

2012-07-07 21:05:01 | 沖縄の文化財





























昨日紹介した嘉手納高校のグランドからわずか100mほど行った場所に榮橋がある。
嘉手納高校は嘉手納町だが、比謝川を挟んだ向こう側は読谷村になっているため、
榮橋は読谷村字牧原になる。


栄橋は読谷村の牧原と嘉手納町の屋良を結んだ橋で、
別名二重橋とも言われている。
読谷村と嘉手納町の間を流れる比謝川の上流にあり、
嘉手納高校のグランドからわずか100mほどに残るコンクリート構造物の残骸である。

この橋は、読谷村牧原久得にある台南製糖株式会社 ( 沖縄製糖株式会社 ) から
嘉手納町の工場にサトウキビを搬入する為に、
1930年 ( 昭和5年 ) 頃に建造されたもので、
コンクリート路板の中央にはサトウキビ運搬の為のトロッコ用の鉄軌道(レール)があり、
馬に引かせていたといわれている。
当時このアーチ橋は沖縄一美しい橋と言われ、付近は遠足や散策の場所だったそうである。
開通式には牧原の津覇さん一家、親子三代(実令・実義・実啓)が渡り初めをしたという。

戦争中は、この近辺に旧日本軍の駐屯地があったために、
1945年3月末、米軍の比謝川集結を見て、
南部に撤退する際に、米軍の進路を絶つ手段として爆破したそうである。