基礎工事が終わって、次の外工までしばらく暇なので、
先延ばしにしていた草刈りをした。
以前の草刈りと比べて面積が狭いので少しは良いが、
それでも、やっぱり草刈りは疲れる。
そんな疲れたカラダに救いの手を差し伸べてくれたのが、
バケツをひっくり返したようなゲリラ雨だった。
それで作業を中断して様子を見た後3時で切り上げた。
今日の草刈り現場は湿地帯だったので 「 ガマの穂 」 がたくさん生息していた。
刈り取ってしまう前に写真を撮ったが、この後ドシャ降りになったのである。
蒲 ( ガマ ) の穂の葉は高さ1~2mで、水中の泥の中に地下茎をのばす。
夏に茎を伸ばし、円柱形の穂をつける。
穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりでありソーセージに似た形状である。
穂の上半分は細く、雄花が集まり、開花時には黄色い葯が一面に出る。
風媒花である。
雄花も雌花も花びらなどはなく、ごく単純な構造になっている。
雌花は結実後は、綿クズのような冠毛を持つ微小な果実になる。
この果実は風によって飛散し、
水面に落ちると速やかに種子が実から放出されて水底に沈み、そこで発芽する。
また、強い衝撃によって、種が飛び散ることもある。
メイガ科のニカメイガ(Chilo suppressalis Walker)、
ヤガ科のオオチャバネヨトウ(Nonagria puengeleri)などの幼虫の食草である。
魚類などの産卵場所や避難場所として利用され、栄養塩類の除去などの水質浄化に役立っている。
利用方法として花粉には、イソラムネチン、α-ティファステローム、β-シトステロール、
ブドウ糖などの成分が含まれる。
花粉は生薬としては「蒲黄」(ほおう)と呼ばれる。
内服すると利尿作用、通経作用があるとされる。
雌花の熟したものは綿状(毛の密生した棒様のブラシ状)になり、これを穂綿と呼ぶ。
日本神話の因幡の白兎の説話では、
毛をむしり取られた兎に対して大国主は蒲黄を体につけるように助言している。
しかし、唱歌の「大黒さま」の中ではそれが「がまのほわた」となっており、
両者は混同されていたことがわかる
( もっとも、摘みたての 「 がまのほ 」 に触ると大量の黄色い花粉がつく ) 。
蒲の穂を乾燥させて、蚊取り線香の代用として使われる事もある。