ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ある外科医

2018-07-01 | アメリカ事情

https://consultqd.clevelandclinic.org/



緊急手術のために外科医はすぐに病院に来た。彼は服を着替えて手術室に直接行った。手術室の前の廊下を男の子の父親が行ったり来たりしながら、外科医の彼を待っているのを見た。


外科医を見るや否や、父親は叫んだ。「何故先生はもっと早くここへ来てくれなかったのですか?私の息子の命が危険にさらされていることが、お分かりになりませんか? 医師としての責任感をお持ちではないのですか? 」


外科医は微笑んで言った: 「申し訳ありません、私は病院内にいなかったのです。これでも、できるだけ早く来ました...どうぞ落ち着いてください、そうすれば私も手術を行えますから。」


「落ち着けですって?! あなたの息子が今この手術室にいたとしたら、先生は落ち着いてなどいられるのですか? あなたの息子が今死ぬとなったら、あなたは、何をしますか?」父は怒って言った。


医師は再び微笑んで答えた: 「私は聖書の中で言われたことを言うでしょう。『私たちは塵から取られ、塵に戻っていく、神の御名が崇められますように。』(創世記3:19)医師は寿命を引き延ばすことはできません。あなたの息子さんのために行かせてください、私たちは神の恵みによって最善を尽くします。」


「心に憂いのない時に助言を与えるのはとても簡単ですよ」と、父親は文句をつぶやいた。


手術は数時間かかったが、外科医は、朗らかに手術室から退出し、父親に言った:「神に感謝しましょう!あなたの息子さんは救われました! 」


そして、外科医は、父親の返事を待つことなく、その場を走り去った。 「質問がおありでしたら、看護師にお聞きください。」


「何故彼はあんなに横柄なんです? 私が息子の術後状態について尋ねるための数分も待つことができなかったなんて!」 医師が病院を退出してから数分後に看護師に、父親はそうコメントした。


看護師は答えた:「先生の息子さんは昨日交通事故で亡くなりました。私たちがあなたの息子さんの手術のために彼を呼んだ時、埋葬式の途中だったのです。」と答えた。

著者不明
ストーリー提出者:ジェクトファー・アレラノ


どのような状況でも落ち着いていれば、仕事上のことでも、あるいは人生についてでも、人は最善の意思決定をすることができるものである。...時には、あなたの卓越した仕事を医師に感謝することも必要かもしれない。


http://www.smashedbananas.com/

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