ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ラッキー

2019-04-07 | アメリカ事情

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英国や合衆国やカナダなどの英語圏にいらしたり、お住まいの方はラッキー・ペニーという言葉を耳になさったことがおありだろう。

 

ポケットの中に思いがけなくスペアチェンジ(少額の小銭)やドル札を見つけることはいつでも勝利のように感じるが、ペニー(1セント)ほどの小さな価値の何かを見つけることでさえ案外満足のいくものである。予想だにせず、歩道でペニーを見つける時、私は頭の中でおなじみの言い方が響く。“Find a penny, pick it up. All day long you’ll have good luck.” (ペニーを見つけたら、お拾いなさい。一日中幸運ですから。)

 

人々はもともと宗教的信念のためにペニーが幸運をもたらすと考えていたそうである。古代文明から続く民間伝承は、銅のような金属は、悪から人々を守ることを目的とした神からの贈り物であるそうだ。魅力的なチャーム・ブレスレットや金属製の馬蹄形のチャームも、こうした言い伝えの一種である。四つ葉のクローバーがそうであるように、これらもまた「ラッキー」と言われている。

 

ペニーに幸運をもたらす力がある、と言われるもう一つの理由は、コインに表裏があることで、善と悪の戦いと同じような意味にとられているからだそうである。表を上にしたペニーを見つければ、あなたに運があるということを意味し、裏を上にしているのを見つけることはその反対を意味するそうである。これにはある方法があって、不運を避けるために、そのペニーを裏返して、表を上にそのまま道路に残して、次に見つける人に幸運をもたらすようにする、というのだ。

 

理由はどうであれ、ペニーは多くの「ラッキー伝統」の一部であるのは間違いない。 1987年に流通を停止したアイルランドの半ペニーは、希少コインを集める人にとっては、見つければ特にラッキーであろう。花嫁が結婚式に身に着ければ、幸せな結婚生活を送れるとして、“Something old, something new, something borrowed, something blue, and a penny in the shoe.”「古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの、靴の中にペニーがある」という古い習わしは、21世紀の今日でも認識されている。ラッキー・ペニー、あるいは英国圏の銀の6ペンスは、新しい夫婦に繁栄をもたらすと言われている。

 

迷信であろうがなかろうが、1ペンスをも尊び、大事に家計取り扱い、夫婦関係や家庭を健全に保っていけば、結婚も長続きし、繁栄ももたらせられるチャンスはあるかもしれない。

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