つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町、爆発寸前。

2018年03月31日 11時33分56秒 | 草花
一昨日・3月29日、金沢地方気象台は「金沢市で桜が開花した」と発表した。
平年より6日、昨年と比べても6日早い宣言。
隣接するわが津幡町も同様である。

今朝、散歩の折に撮影した本津幡駅前の「一本桜」。
拙ブログにて、春先に度々登場する風景だ。
この樹は、同駅開業を記念して植樹されたうちの生き残り。
推定樹齢100年以上だから、古木と呼んで差し支えないだろう。
風雪に耐えること幾星霜。
堂々とした立ち姿の枝ぶりが遠目にもそれと分かるほど色付いているのは、嬉しい限りである。

木の下から見上げるとチラホラと咲いた花が認められ、満開まであと少し。
数日前は固く結ばれていた蕾はすっかり綻び、
爆発的に咲き誇るのを、今か今かと待っているのだ。

近くにある若木の進行は、成長過程だけに少々早い。
随分と咲いている花が目に付いた。
鉄路を進む電車との対比がいい感じである。

左様な具合の染井吉野に比べ、山桜は一歩先んじている。

とある民家の庭先では美が爆ぜ、盛りを迎えていた。

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松のある風景。

2018年03月27日 07時56分49秒 | 自然
過去にも何度か投稿してきたとおり、昭和49年(1974年)の4月以来、
わが津幡町の「町木」は「松」だ。
町のHPには、こう記載がある。
日本を代表する常緑性の高木で、古来より神の宿る神聖な樹木、
 長寿の象徴として尊ばれています。
 町内の至るところに成育しており、公募により町木に選ばれました。


確かに、散歩中、あちらこちらで枝ぶりを楽しめる。

「JA(農協)石川かほく」本店前のシンボルツリー。

「弘願寺(ぐがんじ)」境内の様子。
バランスのいい立ち姿からは、手入れのよさが伝わる。
幹の色から推測するに「アカマツ(赤松)」か?
樹齢を重ねるに従って、樹皮が剥がれ落ち、幹が赤茶に見えるようになる。
クロマツに比べ、枝葉の様子が優しい印象のため、
別名「女松(オンナマツ/メマツ)」とも呼ばれる品種だ。

とある民家の庭先にて、雪吊りの拵えと共に。
豪雪だった冬、さぞ役に立っただろうと察する掛縄も
そろそろ取り外すタイミングだ。

このように「庭木」や「街路樹」として重宝される松。
近づくと、少し青臭く、少し刺激的な香りがする。
匂いの元は「松脂」。
揮発成分を含んでいるため、松の木に火を付けるとよく燃える。
かがり火を「松明(たいまつ)」と言う所以だ。
また、印刷用インキ、殺虫剤、医薬品などの原料としても使用される。
人は、昔から松にお世話になってきた。

それに、松は美しい。
自由闊達に曲がった枝は、針状の葉と相まって、味わい深い景観を創り出す。
最後に、料理旅館「勝崎館(かつざきかん)」で撮影した、
板塀に映る陰影を掲載して結びとする。

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欠けたピース。 ~ 女仮面ライダー。 

2018年03月25日 06時12分38秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載・第七十六弾は「女仮面ライダー」。

♪迫るぅ、ショッカー! 地獄の軍団。
 われらを狙う黒い影 世界の平和を守るため。
 GO!GO!レッツGO!輝くマシン~。
 ライダー ジャンプ! ライダー キック!
 仮面ライダー、仮面ライダー、ライダー、ライダァ~♪
<※作詞:石森章太郎 / 作曲:菊池俊輔 / 歌:藤浩一(子門真人)>

「レッツゴー!!ライダーキック」を口ずさめる貴方は、
昭和生まれではないだろうか?!
かく言う僕は、直撃世代である。

『仮面ライダー』は、昭和46年(1971年)春にスタート。
世界征服を企む悪の秘密組織「ショッカー」によって、身体を「改造」されながら、
洗脳を免れ脱出した主人公が反旗を翻し戦う、アクションドラマだ。

巨大化しない「等身大」。
元々「ショッカー」の手先として造られた「異形」。
どこか影ある旧来とは一線を画したヒーロー像。
ナチスを彷彿とさせる敵役が送り込む、
グロテスクな「怪人」や黒装束の「戦闘員」を向こうに回して大暴れ。
特に、決め技「ライダーキック」と「変身ポーズ」が、
少年たちの心を鷲掴みにした。

近所の悪ガキ数人が集まると「ライダーごっこ」の始まり。
誰もが主役を張りたがったが、
誰かが戦闘員や怪人にならなければ、ドラマが成り立たない。
じゃんけん争奪戦だ。
真剣勝負の末に権利を勝ち取れば、喜色満面。
「トウッ!」と気合を入れ、高台から飛び降りざまに片足を前に突き出す。
「ライダァァァ~…変身っ!」の掛声と共に、
脚を開いて両腕を大きく動かすポージングを真似、存分に悦に入った。

また、キャラクター商品に手を出したのも「仮面ライダー」が初体験。
「仮面ライダースナック」の付録「仮面ライダーカード」である。
レアもの欲しさに小遣いをはたいたものだ。

…さて、そんな具合に夢中になった「仮面ライダー」だが、
たった1つだけ不満があった。
それは「女性仮面ライダー」の不在である。

ヒロインはいた。
俗に「ライダーガールズ」と呼ばれる美女たちがそれ。
「島田陽子」や「山本リンダ」も名を連ねるキレイどころが、
怪奇風味の物語に花を添えた。
しかし、彼女たちには「強さ」が欠けていた。
平成以降はキャスティングされているらしいが、
昭和の少年時代、強くて美しくカッコいいライダーを観たかった。
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徐に 花開きなば 水温む。

2018年03月24日 15時04分21秒 | 草花
今朝は津幡川沿いを歩いた。

3つの水門のうち真ん中が開き、
すっかり温んだ水が音を立てて川下へと流れていた。
背景が鮮やかな青だけに、淡い暖色が目に留まりやすい。
本格的な「花の季節」には幾分早いが、開き始めた花はある。

「李(すもも)」だ。
大陸原産ながら、万葉集にも登場するほど馴染み深い品種。
梅が終わり桜が咲く直前、白く可憐な姿を見せてくれる。
特徴は、くっきりした5弁だ。
初夏には、小ぶりながら沢山の実を結ぶだろう。
「木」と「子」を組み合わせた所以である。

こちらは「寒椿」。
濃い紅色が鮮やかな八重咲き。
晩秋から冬にかけて眼福を与えてくれたが、
そろそろ盛りを終えようとしている。
地面には、花と同じ紅が散り落ちていた。

「杏(あんず)」。
奈良時代、梅と共に中国から渡来した花の佇まいは桜に似ているが、
桜に一歩先んじて綻ぶ。
直下には、用水が淀みなく軽やかに流れていた。
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人脳と電脳のアリス。~あるいはファンタジーとホラー。

2018年03月16日 06時07分46秒 | 手すさびにて候。
英語圏、フランス語圏では一般的な女性名『Alice(アリス)』。
幾つかの資料によれば、語源はドイツ語の『Adelheid(アーデルハイト)』、
「高貴な女性」を示す名称だとされているが、どうもハッキリしない。
…ともかく、その名前を聞いて思い浮かぶのは、
不定期イラスト連載・第七十五弾、「2人のアリス」である。

@一人は19世紀半ば、イギリスの数学者が著した児童小説の主人公。
 正しい初等教育を受けた、優しく、好奇心の旺盛な性格の少女。
@一人は20世紀末、日本のゲームメーカーが開発したソフトのヒロイン。
 元特殊工作員。ウイルスによって、人並外れた身体能力と特殊能力を有する女性。

…という事らしいのだが、僕は、どちらも原作に触れておらず、あまり詳しくない。
また、それぞれのストーリーについても、左程、知識がない。
接したのは、どちらも映画である。

@ディズニーアニメ「ふしぎの国のアリス」。
 金髪碧眼で、青と白のエプロンドレス姿は、何とも可愛らしかった。
 ディズニーならではの美麗な映像を下敷きに、
 他のプリンセスものと一線を画するシュールな出来栄えもよかった。
@映画(実写版)「バイオハザード(一作目)」。
 何しろ主演の「ミラ・ジョヴォビッチ」が美人。 
 襲い来るゾンビを二丁拳銃で薙ぎ倒す大活劇に、垣間見えるセクシー。 
 多種多様な刺激が満載だった。

「アリス」の存在感。
置かれた物語の世界感。
それらを眺めるだけで、詳しい知識なしに楽しめた。
僕にとって、この2作品は、起承転結の筋を追う面白さではなく、
場面(シーン)の積み重ねを味わう喜びを教えてくれた。
まさに「考えず感じる映画」である。

生まれた時代も、与えられた役柄も、おそらく性格も違う「2人のアリス」。
いつか共演を観てみたい。
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