つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

毒霧噴射できず、されど光明射す。

2021年03月29日 09時23分33秒 | 賭けたり競ったり
        
きのうの投稿はこう締めくくった。

毒島、緑の毒霧噴射だっ!最後まであきらめるな!!

意味合いお分かりの諸兄姉もいると思うが、やや言葉足らずの感も覚え、
そのココロを改めて記してみたいと思う。

毒島は、個人的に応援する競艇レーサー「毒島 誠」氏の敬称略。
緑の毒霧とは、SG優勝戦で彼が乗艇した6号艇の色分けが緑色で、
       姓の頭文字とかかっている。
       ミステリアスな悪役レスラーが、口中に含んだ色付きの液体を
       対戦相手へ霧状に吹きかけるシーンを引き合いに出し、
       不利な状況からの逆転を祈念した。
--- ご理解賜れば幸いである。

残念ながら緑の毒霧は噴射されなかった。



2021年初のSG競走「第56回 ボートレースクラシック」、
優勝は“浪速の快男児”「石野貴之(いしの・たかゆき)」だった。

『雑音を振り払うように、石野が力強くゴールを駆け抜けた。
 頂点を極めた19年住之江グランプリ以来のSG制覇。
 観衆の声援に応える様子も、どこか誇らしげだ。
 それもそのはず、コンマ11のトップスタートを決めて1Mは他を全く寄せつけない。
 2番手を走る篠崎以下との差をグイグイ広げる圧巻の内容だった。
   <中略>
  「ゴールした瞬間はホッとしました。今の自分の状況だったり、
  レースぶりは分かっているので不安はありました。
  SGの優勝戦でここまで緊張したことはなかったし、いい経験になったと思います」
 19年の栄光から一転し、昨年はSG優出なし。
 スタート事故が重なった影響は今も色濃く残り、現在勝率は5点台後半。
 優出インタビューでは「A2級でグランプリに行きたい」と報道陣を笑わせたが、
 厳しい状況は十分に把握している。
   <中略>
 賞金ランク1位浮上にも気を緩めることはなかった。
 4月には厳しいA1勝負駆けの日々。光と影が混在している。
 今回のSG制覇で見えた確かな光を頼りにして――。
 石野は完全復活の道を歩み続ける。』
         (※画像/『  』内記事 スポーツニッポンより引用・抜粋)

他艇の追随を許す隙などない、文句なしのイン逃げ圧勝!
破顔大笑が、撥ね退けたプレッシャーが軽くなかったことを物語っている。
おめでとう!

2019年、僕は「石野」が日本一になった瞬間を現場で目撃した
地元・大阪での戴冠でもあり、あの凄まじい大声援は今も耳に残っている。
その時、3コースから果敢に勝負を挑み敗れたのが「毒島」だった。

きのうも、後塵を拝した。
最前を走る1号艇、続く2号艇にはまるで及ばなかった。
だが、実に見応えのある激しい3着争いを繰り広げた。



結果は4着に沈み、僕の舟券は見事にハズレ。
でも彼は「最後まであきらめず走って欲しい」という願いを叶えてくれた。
これを糧にし、次節参戦・宮島でのG1、次のSG「オールスター」、
また以降の奮起と、活躍を祈っている。
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賭けたり、競ったり、祈ったり。

2021年03月28日 09時19分17秒 | 賭けたり競ったり
         
「福岡競艇場」を舞台に繰り広げられて来た艇界2021年初のSG競走は、
華やかな話題に彩られてきた。

ファンならずとも分かりやすいのは「売上」である。
福岡のきのう一日のそれは2億2千万円。
一節間を通じると10億円あたりか。
他場でもレースは開催されているから、
今年度売上の「史上最高記録更新」も視野に入る。

もう一つ、ニュースは今節開催に歩調を合わせるかのように飛び込んできた。



ファンならご存じの通り、王者の娘が女王になった。
女優の「藤原紀香」、タレントの「叶美香」らを輩出した「ミス日本コンテスト」で、
大阪出身の「松井朝海(まつい・あさみ)」さんがグランプリに輝いた。
父親は、レーサーの「松井繁」。
今節「ボートレースクラシック」に出場中の現役レジェンドである。
お父さんは残念ながら成績が振るわなかった。

そんなこんなで「第56回 ボートレースクラシック」は、今夕、優勝戦を迎える。
5日間に亘る激闘を勝ち抜き、最終決戦に舳先を進めたのは、以下の6名。

1号艇:石野貴之(いしの・たかゆき/大阪)
2号艇:篠崎仁志(しのざき・ひとし/福岡)
3号艇:稲田浩二(いなだ・こうじ/兵庫)
4号艇:守田俊介(もりた・しゅんすけ/滋賀)
5号艇:湯川浩司(ゆかわ・こうじ/大阪)
6号艇:毒島 誠(ぶすじま・まこと/群馬)




最有力は、昨年の不振を払しょくするべく闘志を燃やす1号艇、
“浪速の快男児”「石野貴之」だ。
上記メンバーの中では、機力は一番。
前述のとおり、気力も充実。
最も有利な最内枠のポールポジション。(出遅れたり、奪われたりしたら別)
スタンダードなレース展開---トップスタート、真っ先に旋回、他艇を完封---すれば、
優勝は濃厚だろう。
それができるチカラは、十分に備わっている。

一方、僕がエールを送る“上州のポイズンキラー”「毒島 誠」は、
最も不利な、大外6号艇。
戴冠の可能性は大変低いと言わざるを得ない。

しかし、勝負は下駄を履くまでわからない。
6戦士の誰もが優勝を狙っているのである。

事実、きのう最終12レースは、今節最大の波乱だった。
三連単配当は、100円の元手に対し8万円超え。
予選をトップで通過し優出間違いなし、優勝最右翼と思われていた1号艇が敗れた。
最大のライバルが消える幸運に恵まれた意味でも、「石野」有利。
だが、しかし!
何が起こるか分からない(ナニも起こらないかもしれないがww)。

とにかく、応援する選手が優勝戦に生き残っているのは嬉しい限り。
喜んで銭を張ろう!
毒島、緑の毒霧噴射だっ!
最後まであきらめるな!!

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境界に立つ。

2021年03月27日 07時07分46秒 | 日記
       
3月も終盤に差し掛かり、各地から届く桜便りを耳にするようになった。
福岡~広島~高知~京都~東京あたりでは、
観測史上でもかなり早い満開を迎えたと聞く。
ここ石川県では、金沢で23日に開花宣言が出ている。

その金沢と境を接し、やや北に位置するわが津幡町の桜は、
開花を意識できるまで今一息。
日中は暖かだが朝晩などはまだ冷える。
掛布団は綿入りの冬用を使ってちょうどいい寝心地である。
本格的な春と、名残の冬の境界といったところか。

おととい、冬仕舞いの一つ、
タイヤとオイルを交換しに馴染みの自動車販売店に出掛けた。
所要時間の目安は30分との事。
しばし、お店に面する田園地帯を散策する。



昼と夜の束の間の境界、夕暮れ時の田んぼに農機が影を落とす。
来る春のため、土を耕す準備中。
近寄ってみると、それは「クボタ製」のハーフトラクターだった。
第二次大戦中、米軍やドイツ軍の装甲車などで活躍した、
前輪タイヤと後部キャタピラーが同居した足回り。
悪路に強く、ハンドル操作の利便に優れる。
いいとこ取りのマルチなマシンだ。



田んぼの横、用水路では水が流れ、やはり来る田植えに備えている。
そして、その土手にはニョキニョキと伸びる「土筆(つくし)」。



季節がボーダーを跨ぐまで、左程時間は必要なさそうである。
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黒髪の美少年(江戸期・日本) ~ 天草四郎時貞。

2021年03月23日 19時10分10秒 | 手すさびにて候。
        
学生時代、日本史の授業で習った
「島原の乱(別名:島原・天草一揆)」をご存知の方は、少なくないと思う。
寛永14年10月(新暦1638年12月)から、
4ヶ月間に亘り繰り広げられた大規模な内戦である。

時は、三代将軍「徳川家光」が治める江戸時代初期。
幕府は諸大名の力を削ぐため、厳しい思想統制を行い、重い年貢を課した。
自ずと各領主の取り立てもエスカレートする傾向だったという。

島原藩が治める島原半島、唐津藩の飛地・天草諸島も例外ではない。
折悪しく、悪天候・凶作に見舞われ、年貢米の収穫が芳しくなかった。
そのため、米や麦だけでなく他の作物も取り立ての対象にし、
加えて、家に棚を作れば「棚餞(たなせん)」、窓の数に応じた「窓餞(まどせん)」、
墓穴に「穴餞(あなせん)」など、様々こじつけた税を徴収。
無茶な設定から年貢を納められない者には、残酷な罰が待っていた。

更に、宗教弾圧が追い打ちをかける。
元々、島原・天草地方を治めていたのは、キリシタン大名。
多くの領民たちがカソリックに帰依していた。
しかし、世が変わり、全国にキリスト禁教令が発布され、迫害が始まる。
改宗を拒んだ者は、身の毛もよだつ責めに苛まれ(さいなまれ)、
殉教する場合も珍しくなかった。

非道な圧政に堪えかね、溜まりに溜まった不満と怒りが爆発する。
身重の女性を殺された村の百姓たちが蜂起。
代官殺害のニュースが近隣の集落に伝わると、次々と呼応。
反乱の火の手は枯野を燃え広がるように伝播してゆき、
関ケ原崩れの野武士、前政権の残党らも加わり、たちまち大勢力に膨れ上がった。

そして、一人の英雄(救世主)が誕生する。

ほんの手すさび 手慰み。
不定期イラスト連載 第百六十八弾は「天草四郎時貞(あまくさしろう ときさだ)」。



盲目の少女に触れると目が見えるようになった。
海の上を歩くことができた。
弓や銃弾が避けた。
鳩が飛来し、手の中で産んだ卵から聖書が出てきた。
実は、豊臣の末裔である。

齢(よわい)16。
後光が射すような黒髪の美少年「天草四郎」は、
数々のミラクルとエピソードに彩られているが、真偽は明らかではない。
だが、彼は確かに明日をも知れぬ人々の精神的な支柱、カリスマだった。

“奇跡の御子” “神の子”を総大将に戴いた一揆軍は大いに奮い立ち、連戦連勝。
藩の拠点を攻め落とした後、廃城となっていた「原城」に立て籠(こ)もる。
籠城戦は、後詰や補給の見通しがなければ成り立たない。
敢えて愚策を選択した理由は、希望的観測といわれる。
国内のキリシタン決起や、海外キリスト教国からの援軍を期待しつつ抵抗を続けた。

幕府討伐軍の人事の失敗や経験不足によって、
戦術的には狙いどおり長期戦に持ち込めたが、戦略的には当てが外れた。
どこからも救いの手は差し伸べられず、
孤軍奮闘の一揆勢は次第に消耗してゆき、ついに落城。
「天草四郎」を筆頭に総勢4万人余りは皆殺し。
幕府側も1万人弱の死傷者を出し、幕を閉じた。

--- それから、383年が経った現在、
血で血を洗う壮絶な内戦の舞台が、まさか観光資源になるとは。
「天草四郎」の名を冠する博物館、土産物、ビーチ、観光協会が登場するとは。
当時、誰一人想像すらつかなかったのではないだろうか。

< 追 記 >

島原の乱鎮圧後、ポルトガル人が日本から追放され「鎖国(さこく)」がスタート。
幕末まで230年間に及ぶ、天下太平が到来したことを思えば、
この歴史のターニングポイントは、大いなる悲劇である。
しかし、同時に、キリシタンの仏教弾圧があったことも知っておかねばならない。

キリシタン大名が統治していた頃、天草・島原では、カソリックへの改宗強要が横行。
宣教師の扇動により、仏像を強奪したり、寺社に放火したり、
「異教徒」への激しい排斥攻撃が行われた。
背景には、鉛、硝石など武器原料貿易によって影響力を強めていた
「イエズス会」の権力争い介入があったといわれる。

やがて、内乱へとつながるキリスト禁教令は、西欧の侵略を防ぐ目的も含んでいた。
歴史は一筋縄ではないのである。
          
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賭けたり、競ったり、期待したり。

2021年03月20日 22時51分22秒 | 賭けたり競ったり
       
いよいよ2021年のSG戦線が幕を開ける。
今月23日に福岡競艇場で「第56回クラシック(鳳凰省競走)」が開幕。
「ミニボートピア津幡」でも、しばらく前に幟が立った。



最注目は兵庫支部の「吉川元浩(よしかわ・もとひろ)」だ。
2019年・戸田大会、2020年・平和島大会と2連覇。
特に昨年の「史上初の無観客SG」は、感動的だった。
前人未到の同一SG3連覇を目指せるのは、彼一人である。
しかも、福岡ではSG2V。
水面相性とゲンの良さでは群を抜いている。
偉業達成に多くのファンが期待を寄せているだろう。
個人的には、相も変わらず「毒島 誠」の戴冠を願って止まないが、
果たして結果は?--- まだ神のみぞ知るだ。



さて、艇界はすこぶる好調らしい。

<ボートレースの2020年度の売り上げが2兆円を突破したことが17日、分かった。
 (中略)
 年度の売り上げが2兆円を突破したのは1992年度以来となる。
 昨年度の売り上げは1兆5434億9245万1500円で、
 5000億円以上の売り上げアップとなることは確実だ。
 過去最高は1991年度の2兆2137億4629万900円。
 23日からは福岡で、今年最初のSG「ボートレースクラシック」が開幕する。
 売り上げがどこまで伸びるか注目が集まる。>
(※2021/03/17 スポーツ報知記事 引用抜粋)

コロナ禍にあって、ネット売り上げが伸びた。
早くからネット観戦・ネット投票環境を整えてきた努力が実った。
タレントも多く、若年層のファンも増えたと聞く。
いいことだ。

あとは、リアルを楽しもう!
コロナが終わったら本場へ、いこう!
そこは、大人のディズニーランドである。
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