一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

八幡岳の春をさがして ……ホソバナコバイモやヤマルリソウが咲き始めた……

2024年03月16日 | 八幡岳・女山(船山)・眉山


3月15日(金)

前回、八幡岳に行ったのは、2月13日だった。
あの日はまだユリワサビしか咲いていなかったが、
約1ヶ月経った今日は、はたしてどんな花が咲いているのか……
ワクワクしながら八幡岳に向かったのだった。

いつものように、大平展望所に立ち寄る。
左奥に見えるのが、


八幡岳山頂だ。


蕨野の棚田。


3月31日(日)に、蕨野の棚田で、
「桜コンサート&菜の花ウォーク」が開催されるらしい。




池高原に到着。


池高原では、もうアオモジが咲き始めていた。


近くで見ると、可愛くて美しい花だ。


いいね~


舞子さんがつけるかんざしのような形のキブシの花も咲き始めていた。


鬼ノ鼻山はヒサカキの木が多かったが、
八幡岳はキブシの木が多い。


こちらも可愛い花だ。


若葉も出始めていた。


足もとにはスミレの花。


今日も、ここから出発。


美しい自然林を抜けていく。


右側が自然林で、左側が杉の植林帯の道を通過し、


一旦、車道に出て、左側の道標から再び登山道へ入って行く。


この入口には、八幡岳についての案内板がある。


杉の植林帯の道で、やや味気ないが、


足もとにはユリワサビが咲いていて、


心癒される。


やがて自然林に道になり、


ここを登り切ると、


また車道に出るが、ここ(左側)にも案内板があり、


「八幡岳の春」について解説してある。


しばらくの車道歩きだが、


フキノトウなどが顔を出していて飽きない。


この分岐は左(山頂)へ。(右へ行くと展望所)


山頂へ行く前に“オオキツネノカミソリの森”に立ち寄る。




オオキツネノカミソリの葉が1ヶ月前よりも伸びており、


庭園のような趣。




花に埋め尽くされている夏もイイが、
葉に埋め尽くされた緑一色のこの時期の森も好きだ。


“オオキツネノカミソリの森”を抜け、山頂へ向かう。
左側の狭い道を通って、


八幡岳山頂に到着。


昔からある鉄塔の横に、


新しい鉄塔が建設中であった。


展望所へ向かう道の「通行止め」は解除されていたが、
崩落個所もあり、右側の金網をつかみながら通過した。


展望所に到着。


女山(船山)の彼方に天山が見え、


左側に作礼山も見ることができた。


本日は、ホソバナコバイモと、ヤマルリソウの花を目的に登ってきたのだが、
まずはホソバナコバイモ。
第一群生地では、もうたくさん開花していた。


小さくて、保護色になっているので、なかなか見つけにくいのだが、




ひとつ見つかると、次々に見つけることができた。




美しい形をした花。


下からもパチリ。


第二群生地でも、たくさんの花を見ることができた。




下がすぼまった花も可愛い。


花の形も、葉の形も完璧。


こちらも下からパチリ。


フキノトウの群生地にも出逢えた。




フキノトウを見ているだけで嬉しくなる。




そして、ヤマルリソウ。
ヤマルリソウもたくさん咲いていた。


花喉部に小さくて白い、ポツポツ隆起した、真珠のネックレスのような部分がある。
(極私的に)この部分こそがヤマルリソウの花のチャームポイントだと思っているのだが、
これは、花冠の一部(花冠の一部が変形したもの)で、
花粉を運ぶ昆虫たちに「ここが入り口だよ」と示す形になっているのだ。


太陽の光を浴びて輝くヤマルリソウ。


ヤマルリソウが咲き出すと、本格的な“八幡岳の春”到来だ。


今日も「一日の王」になれました~


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