一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

自宅から歩いて登る「鬼ノ鼻山」 ……キンラン、ギンラン、フタリシズカ……

2024年05月04日 | 鬼ノ鼻山・聖岳


5月3日(金)

夏に北アルプスに行きたいと思っているが、
行けるかどうかはまだ分からない。
分からないけれども、いつでも行けるように訓練はしておきたい。
現在、週2回のペースで山に登っている。
今はGWなので、天山でも登山者が多いことだろう。
ならば裏山(鬼ノ鼻山)へ。
裏山とは言っても、自宅玄関から歩き出して、山頂まで2時間はかかる。
往復4時間。
案外、歩き応えがあるのだ。

佐賀は麦秋の季節を迎えつつある。


最初は車道を登って行く。


遥か彼方に、“鬼の展望台”が見える。




途中から(私しか歩かない)土道ルートへ。


しばらく来ないうちに、草茫々となっていた。(笑)


緑の中を歩いて行く。


この道で人に出会ったことはない。


この分岐は左へ。(右は行き止まり)


雰囲気の好い道。




ゆっくり登って行く。


キノコがたくさん。


杉の植林帯を抜けて行く。


どこかの山で、(このような)どこにでもある植林帯に道を通し、
“人生の並木道”などと名付けているYAMAP族がいたが、
社畜として飼い馴らされた人生を送ってきた人々は別にして、
整然と整列した直立不動の植林の木に、人生を感じます?
私はまったく感じないのだが、
YAMAP族は喜々として“人生の並木道”詣をしているらしい。


やがて林道へ出る。


羊歯植物の群れや、


サヌカイトの崖を見ながら歩いて行く。


※鬼ノ鼻山は、サヌカイト(讃岐石:安山岩溶岩)で有名な「瀬戸内火山群(帯)」に属する火山で、同時期に活動したと思われる聖岳は、「玄武岩溶岩」が噴出した火山であった。
二つの山の活動時期は、新生代新第三紀中新世後期(約1200万年前)頃と推定されており、
いずれも活動はすでに止まっている。鬼ノ鼻山から聖岳にかけては、すでに「地すべり地形」になってかなり侵食が進んでいて、火山の原形も留めていない。
(詳しくはコチラを参照)

緩やかな傾斜の道を歩いて行き、


この分岐から左へ。


植林帯を抜けると、


“みはらしの丘”へ出る。




ここから右折して尾根道を登ると、


“鬼のテラス”に着く。


さらに歩いて行くと、


鬼ノ鼻山山頂に到着する。


山頂は展望がイマイチなので、
“鬼のテラス”に戻り、


こんな風景を見ながらランチとした。




“麦秋の白石平野”が美しかった。




では、最後に、本日出逢った花々を少しだけ紹介しよう。
山の中腹では、
オドリコソウ、




タツナミソウ、




オオジシバリ、


ムラサキサギゴケなどの花々を見ることができた。


山頂が近くなると、
フタリシズカ、






コキンバイザサ、


フナバラソウなどの花々に出逢った。






キンランはあちこちで見掛けた。






立ち姿が美しかったキンラン。


いいね~


そして、ギンラン。


とある場所にひっそり咲いていた。


今日も「一日の王」になれました~

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