ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

宙組 カサブランカ2

2010-01-11 10:52:20 | 宝塚コラム

 大空祐飛・・・リック

まさにリックそのもの。大空がリックなのか?リックが大空なのか?

全くわかりません。

所作の見事さやスタイルのよさ、視線のかっこよさ・・もう言う事なしの

満点状態 祐飛君かっこいいーーと黄色い声が聞こえます。はい。

大空祐飛といえば、過去の月組にはなくてはならないスターでした。

とはいえ、上級生にも下級生にもスター候補が多く、あまり優遇されたとは

思いません

NON STOP」で祐飛を見つけて「血と砂」でのあまりの色気にノックダウン

されて・・・「十二夜」のおちゃらけキャラで笑い・・とまあ、

かなりおいしい役どころは掴んでいたのかなあ

そういえばリカちゃんの代わりにプガチョフをやった事もありましたっけ?

みたかったなあ。

今回のトップ就任は個人的にとても嬉しい。

彼女なら「風共」のバトラーも「誰が為に鐘は鳴る」のロベルトも

出来ちゃう。みたい・・・みたいぞっ 伝統的な男役トップスターの

誕生に乾杯

 

 野々すみ花・・・イルザ

まあねえ。イングリット・バーグマンのように行くわけないのはわかってます。

わかってるけど期待しちゃうのが人間じゃない?

あのベビーフェイスを化粧で隠してよく頑張ったと思います。

思いますけど、いかんせん肩から背中にかけて色気がないし、男性を

魅了する魅力にも欠ける ぱっと見はいいんだけど、長く見てると

「?」やっぱり私には純矢ちとせの方が綺麗に見えますけど。

それから泣き方も幼い印象がありました。

 

 蘭寿とむ・・・ラズロ

役柄が役柄なだけに難しかったと思います。耐える男ですもんね。

辛抱の立ち役を非常に好演していました。

 

 北翔海莉・・・ルノー

まさにぴったりの役柄で。映画から抜け出たみたいな適役ぶりに脱帽。

ルノーとリックのやりとりなら延々とみてられるかもと思った程です。

でもこの学年でこんな役がぴったりくるって・・・いいのか?

残念だったのは美声を聞けなかった事。

歌劇団はほっくんをどうしたいのか?こんな使い方するなら月に戻して

 

 萬あきら・・・サム

これまた映画から抜け出たような素晴らしさ。

ピアノを弾きながら歌うシーンや、リックを庇おうとするひたむきさに

心がうたれました 最後にこういう役でよかったよね。専科って素晴らしい。

 

他には、もはや悪役専科で生き残るしかない悠未ひろ、お子ちゃまカップル

凪七瑠海花影アリスなどが目だってた程度?

 

 フィナーレについて

本来、銀橋で一人主題歌を歌う筈の蘭寿が登場せず、そこに出てきたのは

凪七瑠海・春風弥里・鳳翔大の3人。いきなりのカチャ上げかあ。

と、思ったら蘭寿とむ率いる群舞・・なんと、これが二回も。

あれ?北翔は?北翔はどこ? 後半ちょろっと?

エトワールの七瀬りりこ・・・プリマドンナ体型?

初風惇様降臨?と思ってしまいました。オペラ歌手になるべきです。

フィナーレの衣装はどれも素敵でしたが、ロケットの白と海老茶の羽根は

とてもセンスいいなあ。上品で。

それに祐飛君の白地に黒のぼかしが入った衣装。これまた素晴らしい!!

 

 家に帰って・・・・

姫ちゃんとお風呂に入って、そこで歴史の講義をしてしまいました。

まず・・・

「リックって何人?」

「え?ニューヨーク?」

「は?アメリカ人でしょ。シュトラッサーは?ルノーは?」

から入って、ナチスドイツの何がいけないのか、国が占領されるって

どういうことか。

ラズロのモデルになったのはリヒャルト・クーデンホーフでお母さんは

日本人なんだよーーとか、ECの思想の根底にはルドルフのドナウ連邦

もあってねーーとか、舞台見てても登場人物が実はどこの国の人か

と問われると答えられない人もいるかも。

とはいえ、あまりに熱心にしゃべりすぎてゆだってしまいました。

でも姫の頭の中には入ったかどうか。

 

 

 

コメント (3)
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宙組 カサブランカ1

2010-01-11 09:14:52 | 宝塚コラム

 年があけて初めての日比谷です

またシャンテバザールだった 半額以下の洋服が沢山・・・でも

何でみんな9号なのーー 着れないよーー ええーーん

半券持ってると100円の商品券と換えてくれるんだよね。

キャトルレーブでは「オリジナルのCDを作りませんか?」と営業されました。

 

 カサブランカ 

 

宙組トップ・大空祐飛お披露目公演でした。

 

 やっぱり名作だよっ

一言でいうなら大成功大満足今年一番かも

(って・・始まったばかりじゃん)

いや、これを越える作品が出て来るとは思えない程です

例えば、東宝でいうなら「ローマの休日」だの「マイフェアレディ」だの

映画をミュージカル化した作品は多々あると思うんです

でも、上記の2作品については不満がかなり残ってました。

でも、この「カサブランカ」は映画のイメージを壊す事無く、しかも宝塚的に

非常にかっこよく、演出の妙を見せつけてくれちゃって。

全てにおいて素晴らしいお仕事でした・・・という言うしかなかいです

(何でチケット余るのか全然わからない。見る目ないの?)

確かに映画という下地がある事は確かで、随分救われてますが、そこに

舞台ならではの演出が施されて素晴らしい出来になっているのです。

 

 宙組が落ち着いた・・・

トップが変わるだけで、作品がきっちりあてがきされるだけで、こんなに

組の雰囲気が変わるとは やっぱり要となるのは人間性なんでしょうね。

タニちゃん時代、随分組が危なっかしくてでもそれが魅力だと思ってました。

でも当時の宙組には若くて発展途上のトップを支える力がなかったのね。

で、いわゆる「出来上がった」トップスター降臨というわけですが、

祐飛君の落ち着いておっとりとした雰囲気が、落下傘というイメージを

払拭し、いともあっさり宙組に馴染んでしまったという感じです

よかったねーー頑張ってねーと素直に思えるからすごいわ。

幕開きの祐飛&北翔のやりとりは完璧に月組で、こういうあうんの

呼吸が見られるのもよかったかなあ

高齢とか・・地味とか・・・そういう風に言われるけど、こういう確立された

熟練トップも必要だよ。今の宝塚には。

 

 映画でわからなかったこと

今から15年くらい前に「カサブランカ」のDVDを買ったんです。

3回くらい見たかなあ・・・でも中々意味がつかめなくて。

それというのも、イルザが何でリックと簡単に別れたのか、そして

何で簡単についていくと言ったのか・・・わからなくて。

恋愛経験があまりないからなんでしょうけど、リックの落ち込み方にも

ちょっと疑問があったのは事実。

でも、それって舞台で描かれていたリックとイルザの出会いのシーンが

ないまま、いきなりパリのドライブシーンで始まったからだったのね。

しかも「マルセイユで結婚しよう」っていうリックを落ち着かない様子で見る

イルザの態度が疑問で(ラズロが生きてる事を示す話はないし)

ラストの「もうどうしたらいいかわからない。あなたが考えて」という迷いも

当時は意味がわからなかったなあ。

でも、舞台を見て納得しましたし、非常にリックが可哀想で、1幕目から

しくしく状態。出て来る言葉といえば「リックが可哀想」こればっかり

打ちひしがれてる祐飛君最高

2幕目は映画では台詞しかなかったカフェへの手入れが描かれて

危機感を増していましたね。

それから映画では台詞だけだったラズロと地下組織の会合が、ちゃんと

描かれていて非常にわかりやすかったです。

 

 演出のよかったところ

なんと言っても映像を駆使した所でしょうか?四季みたいにちゃちくない。

飛行機が降り立つ・・それから飛んでいくシーンはかなり迫力がありました。

また盆を効果的に使ってスムーズな場面転換は勿論のこと、

メリハリのついた演出で退屈することはなかったです。

難を言えば登場人物が少なくて実力派に役が回らなかったことかなあ。

 

 

 

 

コメント (2)
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