ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

大仏開眼 前編

2010-04-05 09:30:54 | ドラマ・ワイドショー

 今日は「フレンドパーク」ですよーー

ヅカファンは必見 

 

 昨日のナスカのピラミッドのドキュメンタリーは長すぎてーー

ラストの方で挫折してしまいました

もっとさっさとやって欲しかったかも。でも稲垣君、よくドアを外した

ヘリコプターになんか乗りましたよね。私は駄目だわ

 

 大仏開眼 前編 

 

 主人公=吉備真備

 唐から帰った吉備真備は朝廷に召しだされる。

 そこは藤原仲麻呂と橘諸兄の権力争いを起こしている場所だった。

 聖武天皇は政情不安を打開する為に遷都する。

 

 期待していたんですけど・・・何だかなあ・・・全然わけがわからん。

  歴史オタクの目から見ると「何だ?これ」初めて歴史を知る人から

  見ても「わけわからん」状態でしょうか。

  こんなに分かりにくいストーリーで登場人物が動かないのって変。

  脚本家は色々制約を受けすぎたのでは?

 

 まず言葉遣いに戸惑いました。

  「あなた」 → 「なれ(汝)」これがなかなかねえ

  それから

  天皇 → 大王 

  皇后 → 大后

  はいいとして、阿倍内親王を「内親王」と呼ぶのはいいの?

  「皇女(ひめみこ)」じゃないのか?

  藤原宮子を「おおみおや」と呼ぶのも、聖武天皇がムリムリそういう

  呼び方を作り出した背景がないと意味不明になってしまいます

 

 藤原氏が落ちぶれている・・・というナレーションが何度も入るのですが

  どこが?確かに藤原四兄弟は死んじゃったけど、光明皇后は藤原の

  出だしーー阿倍が皇太子になったんだから大丈夫じゃん・・・と単純に

  考えちゃ駄目なの?

  橘諸兄の立ち位置も今一つはっきりしないのね

  光明皇后の兄だけど血は母方でした繋がってない。その事が政治的に

  どういう意味があるのかがわかりにくい。

 

 そこで思いました。こんなにわけがわからないのは「皇位継承」に

  まつわる政争を描いていないからだと。阿倍があまりにも簡単に

  皇太子にされちゃうんだもん。

  (愛子女帝の布石か?と思っちゃう。確かに似てる部分はあるかも)

 

 聖武天皇は今の皇太子同様、色々な意味でコンプレックスが強い

  人だったのでは?だって、彼の生母は藤原宮子で皇族ではない。

  梅原猛氏の「海人と天皇」によれば宮子は海女だったらしいし

  いくら天皇の子でも母親の出自が悪すぎるのね。

  一方で長屋王は両親共に皇族。奥さんも皇族という名家中の名家。

  聖武天皇の妻は光明子。藤原氏で皇族ではない

  当時、皇后は皇族出身でないと駄目なのに無理やり皇后に擁立。

  藤原氏は小和田家に似ているのかも

  二人の間に生まれた息子は死んでしまい、その後は子供に恵まれず。

  聖武天皇には他に皇子がいるのに、無理やり阿倍を皇太子に

  そしてその裏には藤原仲麻呂が・・・大野先生?

  光明皇后と仲麻呂の間は親密すぎる仲

  そういえば仲麻呂って阿倍とも関係があるんだっけ?

 

 詳しくは里中満智子の「天上の虹」「女帝の手記」「長屋王」

  お読み下さいまし

 

 要するに聖武天皇は常に血筋に関するコンプレックスを抱えており

  そこを強引に利用したのが藤原氏

  宮子を「おおみおや」とする事にしたって、他の皇族は反対。でもこれまた

  強引

  光明子を皇后にした時も、大昔の文献をひっぱり出して来て言い訳の

  数々・・・・将来の即位式を見ているような?気がします

 

 藤原四兄弟が死んだのも「長屋王」の祟りと言われてますし・・・

  あまりにもごり押しはしない方が身の為ですよーって事ですね

 

 聖武天皇は回りの反対を押し切って娘を皇太子→天皇にして

  自分は大仏作りに打ち込んで心の安定を図っていたという事?

  ちくちくと回りの皇族や豪族からの冷たい視線を感じていたかも

  しれませんねーーー

  ドラマでは聖武天皇が何を考えて光明皇后が何を思っているか

  全くわかりません 仲麻呂がしゃべくりまくるだけじゃ・・・・

 

 「どうせ僕は長屋に比べたら血筋も悪いし天皇の器じゃないよ。

   后だって皇族じゃないし・・・光明子との間には女子しかいないし。

   長屋が天皇になるべきじゃないの?」

   「藤原氏の繁栄の為に私は后になったんですもの。邪魔者は消すわ。

   他の皇子になんか絶対皇位継承権は渡さない。何が何でも

    阿倍を女帝にしてみせるわ。長屋なんか滅ぼしてやる」

   こんな夫婦・・・・怖いっ

     ゆえに娘は「親の為に人生を棒に振ったわ。好きにさせて

    貰うから」って道鏡と恋に落ちました?

 

 ま、とにかくそこらへんの話は描けないのね。

  吉岡秀隆 → さすがの吉備真備。ぴったりです。

  高橋克典 → これまたぴったりかも。大后とラブシーンがあれば

           なおよかった?

  浅野温子 → うーん・・・皇族に見えず。喋り方もイマイチ。

  石原さとみ → どこが内親王やねんっ キャラクターも

            受け付けず。重要人物なのに全く存在感なし。

  市川亀治郎 → この方が出ると空気が変わる。すごいなあ。

             吉岡君と対照的でいいんじゃない?

  國村隼 → あまり台詞がないし、しどころがないけどよい天皇様に

          見えます。あんな奥さんじゃなかったらねーー

 

コメント
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