ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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スカーレット・ピンパーネル

2010-06-06 08:00:00 | 宝塚コラム

 元気に観劇して家に着いてはっとしてしまいました。

傘・・・傘・・・どこに忘れたの?きゃーーもう認知症?

かなりショックです。

 

 月組 スカーレット・ピンパーネル 

 

 キリヤン、トップ就任おめでとうございます

まずは・・・霧矢大夢様っ 月組トップ就任おめでとうございます

いやーー 長かった・・・長かったよーー待ってたよーー

あれは1997年?「エル・ドラード」東京公演にて、組替え直後の

霧矢を見初めて10年以上ですかーー

ちょっと太めだけど・・・とかーー 大和より華がないーーとか

色々言われても 「いやっ キリヤンこそブロードウエイミュージカル系

大スターなのよと声を大にして()言い続け

いつかその実力が万人に認められ、栄えあるトップスターの座につく

事を願っていました。

確かに私は彩吹真央ファンですが 彼女に出会う前から・・っていうか

単に花組より月組を沢山見てたから目に入っていただけなんだけど。

ゆみこちゃんと違って最初からドデーンと路線 大きな壁だった(?)

大和悠河をも乗り越えて 早々と花咲きほこり、これ以上待ったら

散ってしまう寸前に今一度咲く事が出来てよかった

 

何で「ブローウエイミュージカル系大スター」なんだ?と思われるかも

しれませんが、以前にもブログに書いたように、キリヤンの持ってる

「明るさ」がアメリカンなのと、台詞回しから歌・ダンスに至るまで

完成度が高く、このままブローウエイへ行っても通用しそうな雰囲気を

下級生の頃から持っていたという事です

最初にそう感じたのは、「ウエストサイドストーリー」だったと思います。

宝塚から抜けてるなーーって感じたの。

それから「ガイズ・&ドールズ」これってまさに代表作にしてもいいと思う。

さらに「アーネスト・イン・ラブ」やら「ミーアンドマイガール」やら

これでもかという程しっくりくる方です

今回の「スカピン」ではやっぱり宝塚を抜けてるなーーって感じがとっても

しまして 下級生がついてこれないほど。

(未練がましいけど、「陰」のヨーロッパ系オペレッタスターの彩吹真央と

同期で並べたらきっと「宝塚ってすごい実力の持ち主ばっかりなのね」って

評価された筈ですわ。ほんと、歌劇団も馬鹿だよね)

 

でも、上がつかえてたり、落下傘トップあり、病気ありで苦難の連続。

報われてよかったね。体を大事にして頑張って欲しいです。

 

 例えていうなら・・・

星組が

ブロードウエイ&宝塚コラボで都会的かつ体育会系ミュージカル

だったとすれば月組の場合は

「垢抜けなくてトップスターだけ「アメリカン」で

おんぶに抱っこ系ミュージカル」

といった所でしょうか

非常にスマートで見た目もキラキラしてた星組と比べると、どこか

土の匂いがしそうな雰囲気でまさに

裏町のドブを見て育った」というフレーズがぴったり

 

キリヤンにはぴったりの作品でも、月組に似合っていたかと言われると

ちょっと困ります。

歌やダンスが下手な人はいない。でもコーラスは聞いていられないし

相変わらずアンサンブルの声量が少ないし

小池先生としては何とか「月組色」を出したかったのかな?

歌い方やハモリに「濃い」ムードを入れているような気がしたけど

それはそれでいい(好みね)んだけど、全体的に地味かな

でもコメディで笑うシーンは星より多かったのはさすがにキリヤンで。

何もかも全てにおいて「霧矢大夢様」に頼りきった舞台だったと感じます。

陣容としていわゆる「路線」男役の実力がついて来ないから

なんでしょうけど この先、「霧矢VSその他」の差が如実に出てきて

その差が一向に埋まらなかったら、月組はどうしようもないかも。

それでも瀬奈じゅん時代よりはまとまっているけどね

 

ただ一つの救いは相手役の蒼乃夕妃との相性がぴったりだったという事。

下級生の頃から霧矢が男役として立派に見えるタイプの娘役が

なかなかいないなーーと思っていたんですけど、やっと見つかった?

蒼乃はガタイが大きいし顔が昭和だし、極道の妻風であるだけに

コテコテの舞台女優の感じが大阪人の霧矢とは似合っているのかも。

でもまあ、とりあえず安心してみていられる舞台は久しぶりで・・・・

ファンが増えるといいなあ。

 

 出演者について

 

霧矢大夢・・・パーシー

優等生中の優等生が優等生のままトップスターになるとこうなるんだー

という見本のような人で

パーシーという役に関しては、演技・歌・ダンスどれをとっても隙がなく

的確で計算ぴったり

傷つきやすいけど仕事に関しては頭がキレて計算高い策士そのものです。

感情表現がとにかく豊かで手に取るように伝わってくるのね。

歌も最初はちょっと低音に苦慮してた感があったけど、進むにつれて

「私こそスター」オーラ全開で思わずパチパチパチ 

ギャグの受け答えも回転が速く、ショーブランはついていくのが精一杯。

でも気をつかってる感じもありありで・・・・そんなに何もかも一人で

背負う必要はないのにね。

今の所、霧矢と互角に戦える男役は桐生園加星条海斗くらい。

この二人が両脇を支えてくれればいいんだけど・・・・

心配なのは汗びっしょりになりすぎてること

轟悠も汗っかきだったけど、その比じゃないもん 大丈夫か?

あとは・・・・

とにかく肩の力を抜いて、計算もやめて、素直に感情を出す努力をして。

そうでないと技巧的になりすぎてヅカファンには受けが悪くなるよ。

(VISA貸し切りだったけどご挨拶まで隙がなく優等生)

 

蒼乃夕妃・・・マルグリット

寿ひづるの若い頃に似てる?いや、高宮さちか?と思う程、声は低いし

しゃがれてるし顔が昭和風だし?何となくコテコテで

ゆえに「革命の闘志でした」と言われて「やっぱりね」と納得しちゃう

あとは上品さをどうするかの問題。

霧矢との相性は演技も声もバッチリ。

 

龍真咲・・・ショーブラン

えーと・・・柚希礼音のコピー?

歌い方を変えようとして無駄な声音を出していると喉を痛めるよ?

フィナーレ、緑の衣装でセリ上がってきた姿はまだまだ二番手じゃない。

病身で優等生で気を遣い屋のトップには、それを協力にサポートし

安心感を与えるような二番手が必要なのね

一層の努力を。

 

明日海りお・・・アルマン

顔が可愛いから、こういう弟役はぴったりで、可もなく不可もなく。

でもこの線の細さは霧矢の助けにはならない。

 

桐生園加・・・プリンスオブウエールズ

非常に面白い作りでパーシーとの掛け合いも上手。

フィナーレではダンスシーンを任されてました

(だよねーー礼音の振りを他の人はねーー出来ないよねーー

なのねみんなで次々剣を打ち合うようなシーンに変更)

と、同時に歌唱力で星条海斗がすごかったーー

何でもっとこの二人がっ と、思ってしまった私は痛いファンです。

勿論、「宝塚一かっこいい組長」越乃リュウロベスピエールも

ご立派でした

 

 ラスト、船の上で歌を歌うパーシーとマルグリット。

そっとパーシーの汗をぬぐってあげるマルグリット。

ファン的には「萌え」なんですって。

 

来週は明日海ショーブランを見ます。

 

 

コメント
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