ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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韓国史劇風小説「天皇の母」39(フィクションだって)

2012-02-05 09:19:51 | 小説「天皇の母1話ー100話

マサコは何となく自分を取り巻く環境が変わってきた事には気づいていた。

ハーバードに入ったのはいいけど、なかなか友人が出来ず、せっかく優等賞をとっても

誰も喜んでくれない・・・「マサコはブレーンだから」と陰口を叩かれているのは知ってる。

ブレーンって・・要するに融通のきかない頑固者とかそういう意味?

どうしてそんな風に見られるのか本人的には全くわかっていなかった。

なぜなら、彼女には自分の性格を省みる余裕がなかったからだ。

父の期待に応える為には、とにかく勉強しなければならなかったし、それでも何となく

不満げに見える父の表情を垣間見つつ、どうしたら「マサコは素晴らしい」と言って

くれるのかと、そればかり考えてきたからだ。

母は相変わらず双子にかかりきり。

小学校受験で落ちた経験と、高校までの数々の行状に母はすっかり打つ手なしという

感じで、最近は「とにかく問題を起こさないでくれればね」としか言わない。

妹達の方が扱いやすいと思っているのかしら?

自分を自分として認めてくれる存在が必要だった。

無条件に褒めてくれる、庇ってくれる人が必要だった。

それには恋愛が一番・・・・と思って、何人かと付き合ったが結局、父が気に入る人は

誰もいなかった。

大学の中で人脈を作る事も出来ず、恋もなかなかうまくいかない。

そうはいっても、旅行に誘えばついてくる人くらいはいるわけで。

「宿泊代は持つから」って言えば、ほいほいついてくる。

いつの頃からか「友情」とはそういうものなのじゃないかt思い始めた。

 

そんな彼女に転機が訪れたのは、大学卒業と同時に東大に学士入学が決まり

さらに外交官試験に受かったあたりからである。

「何でアメリカで働かないの?」と聞かれる。

本当は自分がアメリカで通用するような人間ではない事を知っている。

議論とか説明とか・・・コミュニケーションがとても苦手だからだ。

その点、日本ならそんなに喋らなくてもいいし。

でも一応「根なし草になりたくないの」と答えておいた。

「根なし草」っていい言葉だなあと思う。そう、自分は日本人だし日本の為に

仕事する。日本には必要な人間。外国でふらふらする浮き草人生はノーだ。

 

そんな折も折、日本の写真週刊誌から取材の依頼が。

父は受けろという。

ハーバード大出で東大に学士入学に決まっていながら外交官試験もパスした

スーパーキャリアウーマン。しかもお父様も外交官という超ハイソなお家柄の

お嬢さん」というコンセプトだった。

もう嬉しくて仕方がなかった。超ハイソ?キャリアウーマン?

この先、全ての栄光と富が手に入りそうな気がした。

有頂天になって写真に収まる。

こんな風に取り上げられる事自体、人生で初めての経験。

そして父からは「すごいな」と言われた。

(まさか父が画策していたとは思いもよらず)

雑誌にはヒロノミヤの記事も一緒に載っていた。学友らと食事をしたという記事。

それが偶然だったのか故意だったのか自分にはわからないけど。

でもとにかく人生の中で初めて「褒められる」経験をしたのだ。

これからはスーパーキャリアウーマンとして父と同じ職場で働く事が出来る。

マサコは生まれて初めて幸せだと思った。

 

コメント (4)
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オーシャンズ11 2回目

2012-02-05 09:03:01 | 宝塚コラム

 昨日はお留守番の姫ちゃんの為にキャトル・レーヴで散財・・・・

たかがスチール写真、されどスチール写真

昨日もまたパスケースは買えなかった・・・・・欲しいよーー

 オーシャンズ11 二回目 

MY楽でした 前回は2階席。昨日は1階席。

如月蓮がパソコンを落としたり、涼のへんてこなお医者姿に紅がマジに笑って

しまったり アドリブがすごい星組さんでした。

 

映画のDVDを見たのですが、私はあまり好きにはなれませんでした。

映画ではダニーの性格とか思いなどはほとんど語られる事がなく、最初から最後まで

金庫を奪うトリックに終始していた印象があるから

ダニーとラスティも仲良しには見えないし、テスが出てくるのも中盤以降だし。

考えてみればこんなに「語られない」ドラマの裏を小池先生は想像したという事で。

そういう才能はすごいなあと思いました

映画では中年のおじさんとオールドミスっぽい妻が、宝塚では大人とうぶな女子大

生との初恋のように描かれる。

一番はベネディクトのホテルの金庫を襲う「動機」がはっきりしている事。

みーんなベネディクトには恨みがあったり、店をとられそうになったり・・・

要するに「義賊」なんですよね これは映画にはなかった部分です。

日本人には共感しやすいかも。

 

また、本当に宝塚でしか出来ないような舞台の作り方をしています。

盆を回すのもセリ上がってくるのも、上から釣り下がってくるのも宝塚だからこそ

出来る話。さらに映像の友好的な使い方がすごいです。

児玉明子の作品に「シークレット・ハンター」とかいうのがありましたっけ。

あれでもレーザー光線などを使っていましたけど、今思えば「使い方」を知らない

素人の所業でしたね

自分が恵まれている事を自覚しているかしていないかで、舞台の作り方が違って

来るんだなあって思いました。

 

柚希礼音をはじめとする星組の層の厚さは感嘆の一言です。

久しぶりに心底舞台を楽しんでやってる組子達をみたなあって感じですし

「まとまり」に安心感があります。

その中に十輝いりすが入るの・・・・・(汗) 正直、大丈夫なのかあ?って。

星組のお遊びには命をかけるみたいな雰囲気についていけるのかしら?

せっかくまとまっている中に入るのは大変だと思うんですが。

 

コメント (5)
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