ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

ドン・カルロス  2

2012-05-13 08:22:41 | 宝塚コラム

 出演者について

音月桂・・・芝居でもショーでも何となく「ゆるみ」を感じ、なおかつ疲れているような?

       あれは何だろうと思ったら、結局「諦め」の境地なんだろうなと。

       「またこんな作品かあ」みたいな

        音月の演じたカルロスはいい人だけど底が浅く、支離滅裂な部分があり

       どう演じていいかわからない部分も多々あったんじゃないかと。

       だからしょうがないので軽く受け流す程度の明るさでやってみました・・って?

       本来はもう少し理屈っぽい芝居、歌舞伎的な「型芝居」が似合う人なのに

       気の毒です。

       ショーではトップなのに出番が少なくて。疲れているから休ませる為?

 

舞羽美海・・・・芝居にしてもショーにしてもトップスターの扱いを受けてない娘役。

         こんなの、舞風りら以来じゃないの?就任から1年以上経つのに

         この扱いはないんじゃないかと

         思惑がどうであれ、トップにしたんだから成長を感じられるような役を

         与えて欲しいと思いました。

 

早霧せいな・・・ボーザ侯爵ってえ理解に苦しむ役ですよね。頑張ってよく演じて

         いたけど存在感があったかと言われたらちょっと。

          ショーはまるで「早霧せいなの為の」ショーみたいに頑張っていました。

         トップになった時の予行演習なの?という感じがしましたっけ。

 

未涼亜希・・・芝居・ショーともにあまりにもかっこよく、尚且つ真の「男役」像を

        見せてくれた印象。今回ばかりは「まっつ様様」なのでは?

        元々抑えた演技が得意な人だからフェリペ2世は適役でしたよね。

        滑舌もいいし、歌や踊りも破綻なく安心してみていられる

        本当にいいスターになったなあと感慨深いものを感じます。

 

緒月遠麻・・・・組替えを前に爆上げされている印象。背が高いし大胆な部分が

         あるので早霧より目立って存在感もあるなあと。この調子で宙組でも

         頑張ってください。

沙月愛菜・・・ダンサー沙月。演技は硬いイメージがあったけど随分成長して。

         この調子で演技派に転じてくれるといいなあ。

 

涼花リサ・・・今回は退団なのでファナ。存在感のあるいい娘役だったなあ。

        退団しても頑張ってください。

 

沙央くらま・・・・仮面舞踏会シーンで出てきた時は気づかなかったほどですが。

         (すみません)ショーではその歌唱力と安定感が貴重に思えました。

         このまま別格路線でいく?

 

愛加あゆ・・・芝居もショーも出まくりだった印象。ふくよかな腰回りはジェンヌとしては

        どうかなと思うけどショーガールとしては利点なんじゃない?

        舞羽のようなごつごつ感がなくて柔らかで包容力がある印象。

        顔も可愛いし・・・まあ、いいんじゃないかと。

連城まこと・・・銀橋で歌うとは思いませんでしたが、やっぱり太った?

         サッシュベルトのあたりが気になって気になって

         陽の雰囲気は素晴らしいです。だけど「男役」としては今一つ。

         さんざん彩吹真央に注意されてたでしょ?ちゃんと成長しないと。

 

組長も踊って歌って芝居して・・・すごかったなあ。やっぱり専科に行くから?

久しぶりにかっこいい組長を見ました。

彩風咲奈彩凪翔は区別がなかなかつかなくて。これ、何とかしてください。

彩凪の「ロケットのお兄さん」は「ラ・ヴィール」の立樹遥に比べたらまだまだ・・だな。

 

 もしもふぶきが書き直したら・・・

恒例の「もしも」がやって来ましたよーー

1場・・・何もない舞台にフェリペ2世が登場。

     ♪ 私の心を覆う孤独が 闇を支配する ♪を歌いつつ、舞台では妻が出産。

    「王子様です」

    「よくやった」

    「名前はカルロスですわね」妻絶命。絶望するフェリペ。

    「息子が愛する妻の命を奪った・・・遠ざけよ。顔も見たくない」

    やがて少年になったカルロス。ファナに愛されて天真爛漫な笑顔を向ける。

    「なにゆえにあのように天真爛漫な笑顔を?私は孤独のうちに疑いを抱き

    誰をも信じられなくなっているというのに。カルロスは私をあざけっているのか?」

    やがて月日が経ち、イサベル登場。

    「カルロス王子のご婚約者。イサベル・ド・ヴァロア様」

    仲がよさそうな二人を見てフェリペは嫉妬する。

    「若さとはこのように純粋な愛を育むのか。ではカルロスを踏みにじる為には」

     フェリペ、イサベルを無理やり自分のものに。

    壮絶な笑い声と絶望するカルロス。

2場・・・カルロスの歌 ♪ 父上 私はあなたが憎い ♪

3場・・・ネーデルランドの弾圧。ボーザ侯爵とクララの愛。クララの死。

     ボーザ侯爵の歌 ♪ スペインよ 俺はお前が憎い ♪

     「これはドイツ語で書かれた聖書。これがあれば全ての人民が神の教えを

     受ける事が出来る。クララが命をかけて守ったこの聖書を、今度は俺が

     守るのだ」

     フェロペ2世登場。

     「息子カルロスがイサベルとただならぬ関係?」

     ボーザ 「陛下と私は利害関係が一致したようで」

4場・・・マドリード。市民に施しをしつつ気さくに話しかけるカルロス。

     市民退場ののち、ボーザ侯爵が登場しネーデルランドの現状を話し

     聖書を渡す。何も知らないカルロスは素直に受け取り、何とかしようと思う。

    「ネーデルランドを平定できたら王位を奪うことが出来るのか?僕が父上より 

    強くなったら認めて下さるか?そうすればイサベルを取り戻せるか」

5場・・・陰謀の始まり。ボーザ侯爵の姦計。カルロスとイサベルの不倫現場と聖書が

    見つかる。絶体絶命の二人。そこから裁判シーン。

6場・・・フェリペ2世。本当はイサベルを愛していると告白。イサベルは身の潔白と

    国王の妻である事を照明。カルロスは亡き母への思いが父を苦しませたことを

    知り、身をひく決意。ネーデルランドへ出発する。 

 

考えても考えてもレオノールは不必要な人物という感じがします。

 

  SHINING RHYTHM! 

意味不明なショーでしたが、振り付けは面白かったですね。

「光と影」はどうってことないけど大胆なシーンで好きです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドン・カルロス  1

2012-05-13 07:42:25 | 宝塚コラム

 昨日、雪組を見ました。2階4列目のど真ん中。でも隣があいていました。

劇場のお姉さん、2幕が始まる直前に「ご自分の席にお座り下さい」と言ってました。

どういう意味?そんなに席が空いてるのか・・・・と。

 

 ドン・カルロス 

 

 オペラを知らないけど・・・原作と違いすぎ?

帰宅して「ドン・カルロス」で検索。

このオペラはシラーという人が脚本を書き、ヴェルディが上演したオペラで

でも初演はズタズタ・・・だったといういわくつき (キムシンってそういうの好きね)

話としては本当にドン・カルロスとイザベルの間に不倫があった設定で・・・?

レオノールは架空の女の子なのか・・・・ どうりで出番が少ない。

っていうか、実在のドン・カルロスって24歳でネーデルランドで死んだの?

「変わり者」の意味は見た目も相当ひどかった・・・?

オペラと話が全然違うし多分元の脚本とも違うけどシラー「ドン・カルロス」より

ってつくんだねーーって。

 

 何を描きたかったか

パンフレットによると、キムシンは2週間程スペインを旅行したらしい。

そこで宮殿めぐりをしていた所、フェリペ2世の死んだ部屋で彼の「霊」を感じたと。

なので彼は不幸な人だったフェリペ2世を救いたいという気持ちでこの作品を

書いたんだとか

つまり、彼の思い入れは主役のドン・カルロスではなく父親のフェリペ2世にあった

という事。どうりでいやにフェリペ2世の役が重かったし、台詞も重要だったなと。

それはそれでいいけど、宝塚の場合、やっぱりトップスターに当て書きをきちんと

しつつ脚本を書くべきではないか?

個人的な思い入れはともかくとして。

フェリペ2世に比べるとドン・カルロスその他の人物の底の浅さが気になりました。

 

 一体誰の作品?

1場の狩のシーンからマドリードのシーンまでは、いつになく順調で随分

成長したなーーと思いました。

特にフェリペが悩むシーンの背景の黒と赤の対比は素晴らしかった。

でも・・・・・

カルロスが部屋で歌ってレオノールが登場するシーンは、なにやら「ロミジュリ」

みたいだし?後半のセットは安蘭けい主演の「アイーダ」そっくりで。特に

牢獄にレオノールが来るシーンはそっくりよね?

カルロスがやたら「いい人」でマドリードの市民に話しかけるシーンは谷先生の

作品によくあるパターン。

演奏系は児玉明子がよくやる手だし・・・何となく節操がなくなってきたとか?

 

 相変わらず変な言葉遣い

「これは家族の問題だ」という台詞、何度出てきたかな。しつこいんですが。

そういう何度も同じ台詞を繰り返すのが相変わらず多いし、言葉遣いも変。

カルロスは何でレオノールに敬語で喋るの?だって使用人だよ?

それに「私は恐れています・・・・・を」みたいな、目的語が先に来る台詞。

私は〇〇が怖いのです」ではなぜいけないか?

英語的な物言いが好きなの?

「バラ国」の時は霧矢の滑舌がやたらよすぎて、その点が気になりましたが

音月はさらりと流すような台詞回し。

おかげで随分軽くなり、聞きやすかったけど。いい加減言葉遣いを変えて

くれないとますますファンが減るよー

 

 なぜに伏線をひかない?

イザベルってカルロスと1歳違いで元婚約者?

クララとボーザ侯爵の間には深い繋がりがあった?

ボーザ侯爵とエボリ公女の間には不倫関係があり、子供が生まれていた?

カルロスとレオノールは幼馴染で結婚の約束をしていた?

カルロスの叔母さんはポルトガルにとついで3年で息子を残して帰って来た?

これらのエピソードがぜーーーーんぶ「後出し」なんです

ボーザ侯爵っていい人に見えたのに後半は悪役っぽく描かれ、その理由が

クララの死で?ってそういう事は先に言ってくれないとわからないじゃないのっ

カルロスが「母上」と呼ぶイザベルだって、1歳違いで元婚約者なら

パパが疑って当然だろうけど、最初、フェリペ2世って被害妄想が過ぎるんじゃ

ないの?と思いました。

ボーザ侯爵とエボリ公女のエピはいりません。

そもそもエボリ公女がなぜに眼帯をしているか説明なかったでしょ?

ルイ・ゴメスも自分の奥さんが不倫して子供を産んでいるのに、王子様のことに

あれこれ関わっている暇があるんだろうか?エボリ公女の子供が本当にフェリペの

子供だと信じているなら野心を抱くはずなのに、やたらいい人だし?

緒月が演じたファン・デ・アウストリアだって、本来「ドン・ファン」と呼ばれる

超有名人 フェリペとの間には確執がある筈で。

 

要するに何で「伏線」を引かないの って話です。

ストーリーを組み立てる上で重要だし、どこで伏線を引き、どこで謎解きをするか。

それって脚本を書く上でめちゃくちゃ大事な事で、基本中の基本ではありませんか。

なのに、全部「後出し」というかつけたしというか、台詞で説明しておしまいって

あまりにお粗末ではありませんか!!

ゆえに後半はグダグダでどうでもいいシーンがやたら長くて歌で誤魔化して・・・

みたいな感じになりました

 

 レオノールは必要な人物だったか?

いらなかったなあ。

舞羽美海にイザベルをさせる事は出来なかったのかしら?という疑問が。

普通はそういう配役になるんじゃないの?

1歳違いの元婚約者に対する微妙な思いとか、雰囲気とか・・スリルがあると

思うけど、あえてレオノールという侍女にしたのはどんな理由が?

確かに舞羽はイザベルのイメージじゃないけど、トップの娘役が侍女役って

どうよ?

「仮面の男」でもそんな役回りで、舞羽は「侍女」系なの?

それでもあえてレオノールを出したいというなら、もっとカルロスとの間を

描いてくれないと、片や「好きだ好きだ好きだ」のオンパレード、片や「殿下殿下殿下」

の応酬ではつまんないって。

 

今回、「衣装」はどれも素晴らしかったです。色を抑えつつも上品で華やか。

流行り廃りのないデザインでしたね。

さすが有村淳。

 

 友人と観劇の帰り、ちょっと音月桂の話題になりました。

どうしてトップになってからこんなに役に恵まれないのか。

一体、どんな役だったら似合うのか?

私 「日本物だよね。やっぱり。「春麗の淡き光に」を再演してくれれば。「花供養」も

   似合いそう。あれ?全部植田先生だ」

友人 「植田芝居?」

私 「コスチュームなら「戦争と平和」?何で?植田先生の描く主人公はめちゃくちゃ

   義理堅くていい人だから。ある意味くせがないからかなあ・・・」

そっか・・・音月桂は貴重な植田芝居の後継者だったのね。

それから「音月がこんなに作品に恵まれないのは可哀想すぎる」と言ったら

友人 「私のあさこちゃんよりましだわっ」と言い出しました。

瀬奈じゅん → 谷・キムシン・植田・正塚・正塚・・・うーん。確かに。

それから誰が一番可哀想だったか合戦が始まったのですが、こういう楽しみ方も

ヅカにはあるって事?

人によっては「うちの霧矢様よりましっ」「いいえ、まとぶんよりましっ」とか言いそう。

結論として一番恵まれているのは柚希礼音って事ですね。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする