ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

でも考えなくてはいけない問題 2

2016-07-23 07:05:00 | つれづれ日記

 前述した「くたばれ専業主婦」で、作者の石原理沙は

「専業主婦は家畜」と言い放ちました。

つまり「専業主婦は夫に家畜として飼われているんだから

夫の金を使ってランチへ行ったり、旅行へ行ったりするな。

旦那が気の毒。働く能力もないくせに」

という意味でした

これって「旦那の扶養に入っている女性は甘えている」「合法脱税者」と

いうのと同じですよね。

しかも「パート収入があるくせに扶養に入っているなんてけしからん」と。

1円でも収入があればそこから税金を払えって話でしょうか。

あの当時の「主婦論争」はすごかった。

「TVタックル」で田嶋先生と石原理沙が言い合いして、阿川さんが

あっけにとられて・・・・みたいな感じ。

私はどっちの理論も変だと思いましたけど。

専業主婦VS働く女の討論もテレビで見ましたよ。

専業主婦さん達の言い分が、あまりに感情的で「これじゃ負ける」と

思った覚えがあります

 

女性達の心の中にくすぶるどす黒い差別意識が今も根強く残っているのだと

思います。

私などからみれば専業主婦さんはみんな「セレブ」に見えますけどね。

公務員か公務員の妻、あるいは専業主婦が日本のセレブかも。

夫の手取り額は全部夫のものなんでしょうか?

そういう話をしだすとキリがないのでやめますが。

今回の社会保険料の話。

自分でせっせと計算しました。

 社会保険に入って土日以外は全部出勤した場合の手取り額

  (一日も休まなかった場合)

 社会保険に入らず職場の言う通りに月17日を上限として働いた手取り額

 (一ヶ月も17日を下回る事がなかった場合)

               ↓

            ほぼ同額

 

 社会保険に入らず、夏休みや年末年始は数日休んだ場合

 → 手取りは現在より1万以上下がる。

 社会保険に入って、夏休みや年末年始に数日休んだ場合

→ 手取りは現在より1万円程下がる

だったら「我慢して自分の為に社会保険に入れ」っていうわけね。

 

 もうすぐ30の独身臨職A・30代子供なし結婚3年目臨職B

私 「あと20年国民年金を払うことを考えれば、手取りが下がっても

   社会保険に入るべき。貰う時に1万違ったら大きいよ」

A 「それはわかるんですけどね・・・・・」

B 「私達、一応契約が9月までじゃないですか」

私 「いや、絶対にクビにはならないから」

A 「でもいつ「2月で終わりとか9月で終わり」とか言われるかもしれない」

B 「そしたらまた扶養に入らないといけなくなりますよね」

A 「一日も休まずに働く事なんかできません」

そうだった・・・・二人とも持病持ちだったり親の介護があったりだった。

 

 元PTA会長C48歳

C 「私は減らしていいかな。最初から週に4日でいいって思ったし」

ちょこっと胸がざわつくのを抑える私。この方は「受験生の母」を理由に

残業をしないんだよねーー

AやBはものすごくいい子達だから、何も言わないけど。

C 「あら?ふぶきさん、消防引き取り訓練は行かないんですか?」

私 「うん・・・・だって仕事だし」

C 「まあ、そうなんですね」

CとDは子供が同じ学校へ通ってるって事は、3人が同じ日に保護者会

だったり引き取り訓練だったりするわけで。3人とも休んだらさすがに

まずいっしょと思うのだけど。

 

 臨職歴3年目の54歳 D

D 「納得できない。何で社会保険に入ると手取りが下がるの?

  その分、長く働かせてくれたっていいじゃない。何で短くなる方を

  選ばせるの?」

私 「そりゃあそうだねえ」

現在、市の最低賃金で5時間強働いている。それが社保に入らないを

選択するとマイナス1時間か、もしくは週4日になる。当然手取りが減る。

D 「2万くらい減るのよ。そんなんだったらフルタイムにしてくれていいと思う。

 どうせ扶養から抜けるんだし。そしたら働くよ」

私 「でも、それじゃ正規雇用とほとんど変わらない時間数を働く事になって

  なのにボーナス無し、有休少ない、時給アップなしって事になり

  かえって差別感が増すんじゃない?」

D 「そっか・・・・・」

私 「役所としては企業のようにあからさまに差別感をあおりたくはないと思う」

D 「でも、私もふぶきさんも臨職歴3年でしょ。特にふぶきさんは、正職員より

   仕事出来るし、臨職のリーダーだし。一方でKさんなんて、何も出来ないのに

   ただ正規雇用っていうだけでボーナス貰えて再任用されて、ずるくない?」

Kさん59歳は今年、うちの職場に来た独身男性。どんな人かって?

半年たっても私の名前を憶えていない・・・稀有なおじさん。

人と会話が出来ない、臨機応変に動けない、記憶力悪いで前職場から

追い出されてしまったっていうか、たらい回しにされてたのね。

私 「でも公務員は公務員だから。試験受かって入って来てるし。

  まあ、何で28年も同じことやってきてるのに、一々初めてのように

  戸惑うのかわからないけど」

D 「理不尽だあ」

そこではっと気づいたのです。

問題は社会保険に入る要件として「月収8・8万」ではなく「時給〇〇」で

考えてくれないと困るって話。

そもそも役所の臨時職員っていうのは「補助」なんですよ。

小さいお子さんがいる母親が、フルタイムは無理だけど5時間ちょいなら、

休みも気軽にとれるし・・・子供が病気しても保護者会でも気兼ねなく

休める。それが一番だった筈。

それは、いわゆる「本庁」だけの話で、支所の場合はあまりにも覚える事が

多くてミスすると大変で、しかもマイナンバーで新しい仕事も増えた。

仕事量とキャリアは確実にアップしているのに、絶対に時給は増えることなく

昨日入った人と同じ。

今まで10年以上働いている臨職さんとお付き合いしてきたけど

みんなそれを我慢してた・・・というか、「元々扶養範囲内だから」という事で

「気楽に」思うように心がけて来たってことなのね。

もっとも本庁でキャリア10年といっても、なんら仕事内容は変わらないけど。

D 「パソコンの入力だって片方の指でピコピコやってる人と違うのに

  それを認めてもらえないって悲しくない?」

私 「うーん」

入った当初とは違う悩みが出てくるのか。

それに社会保険の話だから。

キャリアとたたき上げの違い。資格を持つ者と持たざる者の違い。

 

人はそれぞれ生きて来た環境があり、流れがあり、わけがあり。

だから自分の生き方と違うからって単純に貶めていいものではないと

思います。

正社員夫婦に育てられた方、よかったね。感謝しなさいよ。

どうぞあなたもそうあって下さい。

子供を育てながら社会保険に入ってる方、偉いよ。真似できない。

結婚する時の男女のそれぞれの約束や考えがあり、「専業主婦」を

選んだ人が「甘えている」というのは違うと思う。

PTAなんて専業主婦さんに助けられてるところ、沢山あるもの。

なので、この件はおしまい。

 

コメント (26)
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でも考えなくてはいけない問題 1

2016-07-23 07:00:00 | つれづれ日記

すのーさま。ご心配頂きありがとうございます。

「主婦」に関しては触れない方がいいんですね。

そういえばバブル末期、「くたばれ!専業主婦」という本が売れました。

専業主婦は家畜」と言い放った作者に驚きました。

当時私は正職員として働いていましたけど、そんな風に思った事がなかったからです。

悪い意味の「ジェンダーフリー」がとうとう政治や制度にまで及んだ気がします。

安倍総理の「一億総活躍時代」という思想は一見素晴らしく見えますが

そうではありません。

なぜなら、人というのは「老いる」存在だからです

20代と60代では仕事をこなせる体力が違う、頭の働きが違う。

それを認めずに同じようにやるという事は、人に「老いるな」と言っているようなもの。

そして「老い」を認めない社会は、「持てるものと持たざる者」の格差を

より鮮明にします

 

話は飛びますけど。

天皇陛下の「摂政を置かない」事に関して、所功は週刊ポストや

「プライムニュース」でこんな事を言っていました。

大正天皇が在位中、病気であった為に昭和天皇が摂政になった。

その時、まだ天皇が生きているのに摂政として全部代わりにやるというのは

「やりづらさ」を感じた事だろう。それを知っている今上は摂政を置かない。

また

「摂政」を置くというのは、陛下にしぬまで働けと言っているようなものだ」と。

事の発端は、2011年に入院した事で、宮内庁幹部が

何とか陛下の公務の数を減らして行こうと意見書を提出した。

それを見た陛下はあからさまに不愉快な態度をして認めなかった。

と、同時に去年の戦没者慰霊祭におけるフライングにご本人がひどく

ショックを受けてしまい、

「役目を果たせない者が天皇でいる必要はあるのだろうか」と悩んだ・・・・」

この気持ち、みなさんはわかりますか?

私は「ああ、うちの郡山宮夫妻とそっくりだな」と思いましたよ。

郡山宮妃の母。大宮さんが80代後半の時、一時期宮家と同居して

もめた事があります。

大宮さんはカラオケが好きで同年代のお友達を呼んでは毎日カラオケ

お茶しておしゃべり。さらに少しでも家事を手伝おうとして必死でした。

そんな母親の態度に宮妃は「年より年寄りらしくしなさい」と言いました。

大宮さんが動くと、水道の水が出しっぱなしになったり、お鍋を焦がしたり

するので「じっとしてて」という事だったらしいです。

(今、宮妃は同じことしてますけどね)

大宮さんはため息をついて「私は役立たずだ」と言っていた事を思い出します。

もうすぐ90になろうとしている老人なんだもの、好きな事してていいよーって

言われて嬉しい筈と思っていたんですが、大宮さんの頭の中では

「働かざる者食うべからず」がしみついていたんですよね

傍について一緒にやれば失敗しない事も、知らない間にされちゃうので

当時の宮妃は常時イライラしていました。

一方、私の母は50代で脳卒中をやって血圧がいつも高い人でした。

私が上京し一人暮らしを始めてからは心臓を悪くしました。

入退院を繰り返し、私がいる町に連れて来て入院した後に老人ホームへ。

家族負担金は私が支払いました。

子供二人の保育園料とそれで手取りが全部なくなる事も。

そんな私の母に対して宮妃は「自己管理がなってない」

「子供に迷惑をかけるとは何事だ」と言い続け、亡くなった時は

「ほっとした」と言いました。

つまり、「いくつになっても元気に動いて自分の事は自分で出来る事こぞ

生きている条件」という考え方があるんですよね。

陛下も多分、そういう考えなんじゃないでしょうか

回りがせっかく「負担軽減」の為に、公務を削ったり「皇太子なり

秋篠宮にお譲りに」といっても、それを「自己否定された」と受け取った。

私は所氏の

「摂政を置く事が死ぬまで働けと言われているようで気の毒」の意味が

わかりません

摂政を置く事が「自分は用なし」と言われているようで嫌だ」ならわかりますが。

 

鳥越さんが「病み上がり」で怒ったのも、つまりはそういう事ですよね。

74歳で癌を患い、何度も手術して生き延びてる。まさに「病み上がり」

だけど、そういう言葉を許さない、へんてこな「ポジティブシンキング」が

そこにはあるのです。

 

人は老いていく存在で、老いれば老いる程、顔はしわくちゃになるし

体はきかないし、思考もノロノロしてくる。

でも一方で少数派だけど「本当にこれで90歳?」みたいな人もいるわけ。

それを基準に「人間はいつまでも元気で働き続けるべきだ」というのは

間違っています。

安倍総理自身、病み上がりで総理大臣になったわけですが

その理由は「お金」があったからというのは言い過ぎではないでしょう。

仮に彼がやもめ暮らしの定年サラリーマンだったら・・・・・

「病気する方が悪い」って事になるんでしょうか。

(昭恵夫人は専業主婦の扱いじゃないのか・・・・)

 

健康な老人が病気をした老人に「病気したのは自己責任」などと言って

私なんか病気をしたって病院にも行かないし、病気らしい病気も

しない。病院に行かないのにしっかり健康保険料を払って来た。

あんたなんか恩恵受けすぎだよ」とかいう時代が来るんでしょうか?

何で介護受けてないのに介護保険料払うの?うちの親なんか

介護認定受けずに死んだわよ。介護料金払い損よね。要支援2で不満持つ

ってどういう意味?甘えているよ」とかいうの?

 

「夫の扶養に入っている主婦は合法脱税」とか「甘えている」って

いうのは、そういう意味にとれますよ。

1億の国民の中、5000万人が女性だとして、それらの女性が

全員何かしらの資格を取り、公的機関で公務員として働くか

大企業のキャリアとして働く道を選ばないと「甘えてる」とか

結婚して子供が生まれてパートで最低65歳までパートで働く。

社会保険料と厚生年金くらい自分で働いて払え。非正規雇用

選んだ自己責任じゃん。ボーナスなし、時給アップ無しも全部

自己責任」 

っていうのかな。

コメント (2)
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