ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

エリザベス女王逝去

2022-09-09 07:18:19 | 皇室報道

9月8日、イギリスのエリザベス女王陛下が逝去されました。

謹んで哀悼の意を表します。

96歳。

死の直前までご公務をされていたんですね。

最後にトラス首相を任命。きちんとお仕事を終えてから旅立たれた。

なんという素晴らしい死にざまであったろうかと思います。

 

新国王チャールズ3世陛下は、とうとうカミラ夫人を王妃にするんでしょうかね。

王室に様々な問題が起きてもきちんと処理してきたのは女王の功績です。

新国王にそこまでの器量があるかどうか。

とはいえ、子供達、孫たち、曾孫たちに囲まれて女王陛下は非常にお幸せだったと思います。

心からご冥福をお祈りします。

 

コメント (19)
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ベルサイユのばら・・・を知らない世代へ2

2022-09-09 07:00:00 | ドラマ・ワイドショー

 私と同じ世代、少し上世代、少し下世代の方々に喜んでいただけでなによりです。

さて、もう一回おさらい。

「ベルばら」は池田理代子が「フランス革命・・特にマリー・アントワネットの生涯を描きたい」という事で生まれた作品ですが、アントワネットだけを描くと難しいしつまらない。

だから「同い年」のオスカルを登場させました。

 1巻ではウイーンのシェーブルン宮殿で楽しく遊んでばかりのちょいおバカなアントワネットが描かれます。

実はマリーアントワネットはフランス名です。マリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・オートリッシュが正式名。

つまりハプスブルク・ロートンリンゲン家のマリア・アントニアさんというフランス語ですね。

ウイーンにいた時は「アントニア」と呼ばれていたのです。

アントニアちゃんは末っ子に近く、マリア・テレジアのお気に入りというわけでもなかった・・女帝のお気に入りは2女だったようです。

で、ベルサイユに近いジャルジェ家では5人目の女の子が生まれました。パパは泣き声が元気なので「オスカル」と名付けてジャルジェ家の跡取りにしようと考えます。

「オスカル」は男子名で、今でもどこかの王室に「オスカル王子」がいますよね。

オスカルは男の子として育てられ、やがて輿入れして来たアントワネット付の近衛兵になるのです。

アントワネットが結婚する時、サインする書類にインクがこぼれて「不吉な・・」と言われるのが印象的でした。

エリザベートは王冠を落としたんですよね。そして我が国の皇太子妃は大雨。即位の日は台風で皇后旗が倒れる・・・不吉な・・・

 王太子妃アントワネットは思春期の正義感。ゆえにルイ15世の愛人、デュバリー夫人への礼儀を求められた時は拒否。それが国際問題になって屈してしまう。

しかし、ルイ15世は天然痘で亡くなりルイ16世誕生。アントワネットはやっと解放されたって感じで大好きな人にはどんどんプレゼントや地位を与え、さらに賭博を覚えます。

オスカルは地位を上げると言われても拒否しますし、貴族のあり方がこれでいいのかと悩み始めます。

アントワネットとフェルゼンが出会い、オスカルもまた恋をしてしまう。この表紙もアントワネットが主人公のようです。

やがてアメリカ独立戦争の為にフェルゼンは旅立ち・・・オスカルは正義の心から王妃に不倫はダメと進言しますが、「あなたが私と同じ女と思っていたけど間違いだった」と言われます。

けれど、アントワネットにマリー・テレーズ王女が生まれると、生活ががらりと変わります。

やっとここでオスカルが主役で登場の表紙。

ここは黒い騎士といういわゆる革命家と知り合うところ、ロザリーという平民を引き取って教育する。オスカルの思想がどんどん進歩していきます。ロベスピエールとも出会います。黒い騎士を追い詰める為にアンドレに髪を切らせておとりにしますが、アントレは片目を失明。

またオスカルがフェルゼンへの思いを断ち切れず、ついにドレスを着る貴重なシーンもあります。

ここではオスカル一人です。アンドレがオスカルを襲おうとするシーンがあるので小学生は真っ赤になりつつ、隠すように読んでいました。そしてオスカルは近衛隊を辞めて、英兵隊の隊長になりますが、そこでのいざこざ、アランがオスカルを好きになっていく・・などなど、重要な分岐点です。

 ここではルイ・ジョゼフ王太子が脊椎カリエスの為に死去しますが、つかの間オスカルと乗馬を楽しんで唇にキス。オスカルは「私は王妃になりそこなった」と言います。

また、アランの妹であるディアンヌが自殺し一ヶ月も遺体に付き添っていた為、家に行ってみるとアランが白骨化したディアンヌの傍で泣いていた・・・

衛兵隊のメンバーに栄養失調が目立つこと、支給された武器も売らなければならない事態に貴族であるオスカルは苦悩します。

一方、ジャルジェ将軍は国が揺れ動くのを見て、今まで男子として育てて来たオスカルの事が心配になり、ジェローデル少佐と結婚させようとします。それを知ったアンドレはオスカルを毒殺しようとしますが、あと一歩の所で留まり、オスカルはアンドレの思いをしり、ジェローデルに破談を申し入れます。

 オスカルがアンドレを「男」として意識したのは、アンドレの上半身ヌードを見てしまったことと、アランにキスされた時に「違う!私の知っている唇は・・・」なんて言うか恋に燃え上がるオスカルが。

そんな時三部会で第三身分が会議場に入れず、近衛隊と共に追い払うように命令されたオスカルがそれを断り、近衛兵に向かって「私の屍を超えていけ」と詰め寄るシーンがあります。

それを知ったジャルジェ将軍は激怒。「何がどうあってもたとえ全ての国民が裏切ってもこのジャルジェ家だけは国王陛下をお守りする」といい、「この家から謀反人を出すわけにはいかん。成敗する」と剣を突き付けます。

それを止めたのはアンドレ。ジャルジェ将軍にナイフを突きつける。

アンドレの思いを知った将軍は引きます。

ここでオスカルはアンドレに「愛している」と告白するのです。

この時に、小さい頃から今にいたるまでの二人の姿が走馬灯のようによみがえる・・何度でも読みたいシーンですね。

しかし、衛兵隊にも出兵命令が。

 この頃、雑誌には「オスカルとアンドレを殺さないで」という手紙が多く来たようですが、そうはいかなかったんですね。

出陣の前日、二人は初めて一夜を共にし・・・ここも小学生はひたすら隠しながら読みました。なんせオスカルがアンドレに後ろから抱きしめられて「怖い」って逃げるんですよ。いやいや・・・ははは・・・「怖くないから」っていうアンドレ・・あなた色々経験してたのねと大人は納得。彼のリードで無事に初体験を終えたオスカル(いや・・生々しいよね) でもオスカルの体もアルコールによって喀血。私は肺結核だと思うんですけど。だってルイ・ジョゼフの病気は結核性のものだったでしょう?

ともかく。バスティーユで二人は死にます。当時、「自由・平等・友愛」とはなんて素晴らしい言葉だろうと思いましたが、今はちょっと違いますね。

ここではパリに移された国王一家がヴァレンヌに逃亡。処刑が描かれます。

展覧会で見たんですけど、アントワネットとフェルゼンはかなり密な手紙のやりとりをしていて、何とかオーストリアに助けを求めようとしていたのです。フェルゼンのあまりにも献身的な姿、アントワネットの純情。この頃になると恋愛というより「同士」のような感じに見えました。読むと辛いのであまり・・・

そして「外伝」ですね。オスカルの姪っ子ル・ルーが大活躍します。

ここでは黒衣の公爵夫人こと、エリザベート・バートリをモデルにした女性が登場。

この「外伝」は平成になってから連載が続き、オスカルはル・ルーの手下ように動くと言う面白い展開が待ってます。

これが全10巻。

ギリシャ神話からの引用や、ルソーだのロベスピエールだのって・・今時の10代、20代は理解出来ない。セリフの一つ一つが「死語」に見えるようですね。

 

でも、ネットがなく情報が限られていた中であれ程の正確な描写が出来たのは素晴らしい事です。

ジャルジェ家は実在の人物ですが、衛兵隊の制服は資料がなくて近衛隊のを借りた筈。省略している部分としてはアントワネットにはもう一人子供がいたって事でしょうかね。

ロココ時代の衣装、家具、しきたり、食事等々私達には夢のような世界でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ベルばら」の宝塚版が一通り終わった頃、今度はアニメが登場しました。

こんな絵ですね。昭和のアニオタにとって作画に姫野美智が入るというのは奇跡的な事で、全然「ベルばら」を知らず興味もなく少女漫画嫌いな友人が「姫野さんの絵を見る」と言ってアニメを見始めました。

すると、まあ、細かい。「今日の絵は先週と違う」とか主に絵の事ばかり。

オスカル役に田島玲子、アンドレに志垣太郎というのはベストな配役で、フェルゼンに野沢那智が入った事もアニオタには嬉しかったようです。

オープニングの劇的でド派手な曲、エンディングのアンドレのこっぱずかしいセリフ(途中で消えた)等々思い出はありますが、アニメの出来はよくなかったと思ってます。

まず、中盤までが長すぎ。だらだらしすぎ。それが後半になって突如スピードアップしちゃうんですね。これは監督が変わったからです。最初から担当していた人が降りてしまったらしいです。でもおかげで俄然スピードアップしたのですが、あまり最終回が思い出せません。

「外伝」シリーズは文庫でこの頃はもう絵が全然違ってます。

だけどストーリーは面白いんですよ。

またオスカル達が亡くなったあとのロザリー達を描いた新作は、びっくり仰天

 ロザリーの息子はフランソワ。これはオスカルのセカンドネームをとったもの。ベルナールも革命のさなかに死んでしまい、

ロザリーとフランソワは逃げまどいますが、最終的にジェローデルに救われ・・なんとジェローデルはポーの一族になってた。

二人はスウェーデンへ。フェルゼンの最後を看取る事になります。

他にも、ジャルジェ夫妻は実は「できちゃった結婚」だった事が発覚!! ほっこりしました。

でも、この絵の変わりようは容認できないような・・・と思っていたら、新作が。

これです。このポスターの何がいけないかわかりますか?

アントワネットの顔が60年代少女漫画の顔をまねた作りになっていること。

つまり原作と全然絵が違うじゃないのってこと。

それからちりばめられた薔薇。このいい加減な薔薇の描き方・・・許せます?

漫画を大勢が徹夜して描いていた時代と違って、もっと技術があるだろうにこの薔薇!

さらにドレスの色のいい加減な作り。

アントワネット様はブルーのドレスはお持ちじゃない筈よっ!!

なにゆえに画力が落ちるのか聞いてみたいわ・・・・

しかし、問題はそんな事じゃないのです。

私、知らなかったんですは「ベルばら」は政府の「ジェンダー推進」にも利用されていたのです。

おいおい・・・池田理代子さん。あなた、別にそんな壮大な思想を持ってオスカルに軍服着せたんだっけ?違うでしょ?

ご本人が軍服好きで、でもおじさんが登場するのはちょっと・・・美青年に限りが。

そうだ女性にしちゃおう!じゃないの?

「ベルサイユのばら」はウーマン・リブ思想を啓発したとよく言われます。

当時の読者がそんな事を考えてはいなかったと思うのですが、そうなった責任は実は宝塚歌劇にあるのです。

続く・・・

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