夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

生まれて初めて『期日前投票』、齢を重ねた私でも、身も心も清めて一票・・。

2012-12-13 16:00:02 | 時事【政治・経済】等
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の68歳の身であり、
今朝、平素からすれば異例ながら朝風呂に入り、頭の毛も洗い、髭も剃ったりした。
そして新しい下着を身に着け、10時過ぎに家を出た。

私たち夫婦の共通の趣味は、国内旅行であり、たまたま12月16日過ぎに3泊4日で、
雪が舞い降り情景を観る小旅行を予約していたが、
その後に東京都の都知事選、そして衆議院選も急遽12月16日に選挙日として公示され、
やむなく生まれて初めて『期日前投票』で対処しょう、と期日前投票所に私は向ったのである。

私は二十歳以来から、有権者の身でありながら投票されない人は、
日常生活で不満があっても発言権がない、と固く信じているひとりである。

日本の国に於いて、政治・外交・軍事・経済など国際社会の主要国の協調の基で、
平和と繁栄を享受してきたが、ここ10数年は政治は混迷、経済は低迷、そして社会も劣化となっている・・。

今回の衆院選の結果、少なからず有権者の選択した立候補、そして選択した党に、
今後の日本の行方に重要な要となるので、軽視はできない。

前提条件として、もとより日本は民主主義の国であるから、
多少の不満があっても党の選択、そして立候補された中で選択をせざるを得ない。

しかし有権者の判断の結果、今後の日本のゆくえに影響が多大なので、有権者の責任も重いが、
何より有権者から託(たく)された議員一人ひとりの言動は重責である。

このような思いの私は有権者の責務のひとりとして、
小選挙区は信愛できそうな立候補者、そして比例代表も信愛に近い党を記入する為、
私は投票所に向った。

このように齢ばかり重ね、政治にも疎(うと)い私があえて綴ったのは、
ひとえに有権者の方に、出来るだけ多くの方に投票して頂きたい思いからである。


都知事選に関しては、私は東京都の都民のひとりであり、
恥ずかしながら東京都の行政も無知に近いひとりなので、
立候補者の公約などを深く精読し、この人だったならば、
今後の東京都の4年間の行政の首長として、託(たく)すことができるかしら、
と思いながら立候補者の氏名を記載した。

しかし有権者の判断の結果、今後の都政、そして日本の国政にも首都・東京は影響が多大なので、
有権者の責任も重いが、
何より有権者から託(たく)された都知事となる方の言動は重責である。


このような思いで投票所を終えて、帰路は小公園に歩きながら景観は良いが、
私の心は憂(うれ)いがあった・・。
               
もとより昨今は国政が不安定となり、悪化すれば更に日本の混迷期となるので、
無力な私でも憂(うれ)いている・・。

こうした時、幾たびか私の書棚から一冊の本を取り出して、開いたりしてきた。

水木 楊(みずき・よう)・著の『2025年 日本の死』(文藝春秋)であり、
1994(平成6)年2月に発刊された単行本である。

この本の帯には、
《 あと30年で日本という国家は消滅する 迫真の近未来シミュレーション 》
と大きく掲げられている。

著作者の水木 楊(みずき・よう)氏は、1937年(昭和2年)生まれで、
日本経済新聞社で各部署を歴任し、この本を発表された当時は、取締役・論説主幹である。

私は氏の著作の本は、1990(平成2)年頃から3冊ぐらい愛読していた身なので、
この本も発売日に購入し、精読したひとりである。


『2025年 日本の死』の概要は、1995(平成7)年頃からの日本の状況を予測し、
社会動向を織り交(ま)ぜて政治の基軸がないまま、
党利党略ばかり不安定期な時期となり、長い混迷期となった後、
やがて国際社会からも取り残され、悲惨な衰退となる、30年間を明示している。

私は今回のような政局の昏迷を深めた時、ときおり私が開き、幾度も読んできた一冊の本であり、
著作者が少なくとも1994(平成6)年以前に予測されて綴られているが、
昨今の状況でも決して色あせず、数多くのことが近似しているので、
何かと私は教示を受けている。

国政を司(つかさど)る国家議員の諸兄諸姉はもとより、国民の多くが読んで頂きたい、と思っている。

何よりも国政の不安定の末、混迷を深めて、日本が衰退するのは、
一番困り果てるのは、国民ひとりひとりであることは、いうまでもないことである。

このようなことを思い重ねながら、溜息を重ねたりし、
東京郊外の初冬の情景の中を歩き、帰宅に向ったりである。
              

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