夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『冬至』の時節を迎えると、つたない私でも『日の出』の情景が恋しく・・。

2012-12-21 16:26:01 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の68歳の身であるが、
今朝6時少し前に目覚め、まもなく玄関先から新聞を取り入れと思い、玄関の軒下に下り立った。
薄暗い中、門扉の前の歩道を40代ぐらいのサラリーマン風の男性が出勤される様子で、
経済が低迷している中、短期に成果を求められる時代の今日、何かと大変だなぁ、
と心の中で呟(つぶや)いたりした・・。

そして居間に戻ると、何気なしにカレンダーを見たら、『冬至』と記載されていた。
もとより一年の中で日中の時間は短く、夜の長い時間であり、
私の住む世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みの地域は、日の出は6時45分過ぎで、
日の入りは夕方の4時半過ぎである。
この後、ぼんやりと私のサラリーマンの現役時代を思い浮かべたりした・・。

1995(平成7)年の頃から、日本経済の足かせになってきた企業の「雇用・設備・債務」の三大過剰問題に対し、
やがて民間会社の多くは過酷なほどに経営改革が行なわれ、リストラ渦中で、殆どのサラリーマンが翻弄された。

私は中小業の多い音楽業界のあるレコード会社に勤めていたが、
レコード会社の各社も総合見直しとなり、
会社間の統廃合をしたり、組織の統廃合で大幅な人員削減も行われたのが多かった。

私の勤めた会社も同様に、早期退職優遇制度の下で、
上司、同僚、後輩の一部が業界から去ったりし、人事異動も盛んに行われたりした。

私も50代のなかば、1999(平成11)年の初春、取引先の物流会社に出向を命じられ、
この中のひとつの物流センターに勤務し、出向先で2004〈平成16〉年の秋に定年退職を迎えた。

この出向先に勤務していた時代、遠方の神奈川県の厚木地域が勤務所在地であったので、
朝の起床は4時45分であった。
家を6時に出たが、この『冬至』の時節の前後は、まだ暗く寒さの中、バス停で始発のバスを待ったりした。

そして小田急線の『成城学園前』の駅前に向うバスの乗客は殆ど8人の固定客で、
お互いに無言であったが、いつものメンバーと思いながら、
秘かに心の中では、お互いに健闘していますね、と私は感じていた。

そして、常連となったメンバーのひとりが欠けていた時は、
風邪を退いたのかしら、と思ったり、
或いは職場が変わったのかしら、やむなく退職をされたのかしら、と思ったりする時もあったりした。

このような心情で、駅前で下車した後、
小田急線の『成城学園前』駅のプラットホームで下りの電車を待っている時も薄暗く、
乗車して、やがて15分過ぎた『新百合ヶ丘』駅を過ぎた頃、車中で日の出を迎えていた。

出向の前は、都心にある本社に30年近く勤務していたので、始業時は9時半であり、
通勤時間は一時間弱であったので、
私は8時過ぎに家を出ていたので、出勤時、出勤状景が一変し、まさに都落ちの心情もあり、
心身何かと鍛えられたのである。

私の50代の後期であったので、体力テストは勘弁してほしい、というのが本音であったが、
出向元の会社も幾たびかリストラ烈風で、やむなく退職を余儀なくした先輩、同僚を思ったり、
出向先の大手企業の傘下の物流会社も、やがてリストラ烈風となり、
こうした中で私なりに背水の陣の心境で何とか頑張れたのが本音であった。

新春が過ぎ、節分の時節になる頃は、『成城学園前』の駅前に向うバスの車中で、
日の出を迎え、ほっとした気持ちは、今の私でも忘れることの出来ない思いでとなっている。


こうした心情を秘めた私は、この『冬至』の時節を迎えると、つたない私でも『日の出』が恋しく、
この後の定年退職後の年金生活をしているが、
無念ながら我が家は周辺が家並みが立ち並び、『日の出』の情景が見えないのである。

やむなく私は家内と共に旅行をした旅先で、『日の出』が見られる所は早朝目覚めて、
眺めたりしている。
             
2010(平成22)年5月24日より6月2日に、北東北の地域を周遊した時、
こうした中で、竜飛岬にある竜飛温泉の『ホテル竜飛』に宿泊していた早朝3時過ぎ、
部屋の窓辺から撮った日の出である。

最近でも、吾妻高原に12月16日から3泊4日で『花月ハイランドホテル』で温泉滞在している時。
部屋のベランダから朝の6時半に撮ったりした。
            

このように齢ばかり重ねた拙(つたな)い私でも、東の空が望める旅先では、
『日の出』が見られる所は、早朝目覚める習性となっている。

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