夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

日本人は、本当に塩分過剰なのか?、一汁三菜(いちじゅうさんさい)をこよなく愛食している私は学び、やがて微苦笑して・・。

2019-01-30 14:49:42 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 日刊ゲンダイ 】を見ていたら、
『 WHO推奨は1日5g未満だが・・・日本人は本当に塩分過剰なのか? 』と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市に住む年金生活の74歳の身であるが、
過ぎし1月4日の早朝、心臓のある
左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
やむなく救急車で病院に搬送されて、手術を受けたりした。

やがて『胸膜炎』(追記・急性冠症候群)と病状とされ、しばらく経過観察したく・・
と入院が余儀なくされて、結果的に8泊9日の入院となったりした。

こうした中、栄養士の御方が面談でセミナーが開催されて、
私たち夫婦も勧誘されて、平素の食事のアドバイスを受けたりした。

そして私の朝食を栄養士の御方に、脚色もせずに、ありのままに伝えたりした・・。

私は幼年期に農家の児として育ったので、齢ばかり重ねた今でも、

朝食は、ご飯と汁、おかずと香の物で成り立っていた庶民の一汁三菜(いちじゅうさんさい)の真似事をしている。

私の朝食の原則として、前菜を必ず頂いている。
タマネギをスライスし、生ワカメとあえて、そしてミッカンぽん酢とお醤油をかけて、
大きな皿に盛大に食べたりしている。

やがて十六穀米の入った白米のご飯を半合ばかり盛ったお茶碗、殆どインスタントのワカメの味噌汁、
ミッカンぽん酢、或いはお醤油を少しかけた納豆、コブの佃煮、シラス干しと大根おろし、福神漬けを必須として、
これ以外はカブの醤油漬け、カブの葉の塩漬け、焼きノリなどを
加える時もある。
そしてシャケの瓶づめ、或いはサバ缶のミソ煮で頂くことが多い。

家内は時折つきあうが、大半は食パンにジャム、オレンジ・ママレード、或いはブルーベリーを塗り、
二枚ばかり食べながら、ホット・コーヒーを飲みながら頂くことが多い。
そしてバナナなど果物も食べたりしている。

このようなことを私は栄養士の御方が伝えたら、貴方様は塩分が多いので、
改善して下さい、と私たち夫婦は言われたりした。

            

このような深情を秘めている私は、今回の『 日本人は本当に塩分過剰なのか? 』を精読してしまった。

この記事は、公式サイトの【 日刊ゲンダイ 】に2019年1月17日に配信され、
無断であるが転載させて頂く。

《・・WHO推奨は1日5g未満だが・・・日本人は本当に塩分過剰なのか?

「健康のため塩は、なるべく取らない方がいい」、「日本人は、塩の取り過ぎだ」・・・。
健康に敏感な人なら、一度は聞いたことがある話だろう。

事実、日本人の平均塩分摂取量(2012年)は、成人男性で11.3グラム、成人女性で9.6グラム。
米国人の平均8グラムより多い。

世界保健機関(WHO)は、成人1日あたりの食塩摂取量は5グラム未満、
日本高血圧学会の高血圧量治療ガイドラインでは、6グラムを推奨している。

しかし「塩分を減らせば、病気リスクが下がる」という話はそもそも本当なのか? 
元順天堂大学大学院加齢制御医学講座教授で、
「すごい塩」(あさ出版)の著者でもある「お茶の水健康長寿クリニック」(東京・御茶ノ水)の白澤卓二院長に聞いた。


            

■減塩すると心筋梗塞などが増えるとの研究も


「いま、世界中で減塩が叫ばれているのは、食塩の過剰摂取が高血圧を呼び、
結果的に、脳卒中や心筋梗塞を増やすとの考え方が主流だからです。

しかし、これにはエビデンスがありません。
少なくとも食塩の過剰摂取が、すべての人の血圧を上げるというのは間違いです。

確かに日本人全体の1~2割は、塩分を取ると血圧が上がる塩分感受性の高い人です。
だからといってすべての人が減塩する必要はなく、
人によっては、減塩はかえって不健康との研究もあるのです」

その根拠とされるのが、1988年に発表された「インターソルトスタディ」だ。
ロンドン大学などが共同で日本の大阪や富山、英米など世界32カ国52地域で実施した疫学研究で、
「1日の塩分摂取量が、6~14グラムの人は、塩分摂取量と高血圧に相関関係がない」という結果だった。



また、2014年には世界最高峰の医学雑誌「ニューイングランドジャーナル」に
食塩摂取量と循環器疾患の発症や死亡との関連を調べたコホート研究(PURE研究)が発表された。

世界17カ国に住む35~70歳のおよそ10万人を対象としたもので、
ここでも1日7・6~15・2グラムの塩分摂取を基に考えると、
それ以下でも以上でも問題があることが示された。


「塩の主成分であるナトリウムが、血圧を維持しているならば、
むやみに減塩して、必要なナトリウムを得られなくなると、
生命維持に必要な、全身に血液を巡らせるための血圧が保てなくなります。

そうなると血液が固まりやすくなったり、認知機能に影響が出たり、
体のだるさや筋力・気力の低下、立ちくらみの症状を引き起こしたりする可能性があります。

塩には、体温を保つ働きがあるので、
冷え性や下痢などのほか、感染症が発症しやすくなる可能性もあるのです」

            

 ■戦後“悪役”になったのはなぜか


そもそもこうした大規模疫学研究が発表されたことを受け、
欧米では、近年「塩分取り過ぎは本当か」との議論が活発になされている。

にもかかわらず、日本ではこれまでの理論に矛盾しない研究ばかりを重視して
一律に減塩を強いるのは、いかがなものか、と白澤院長は言う。


塩は英語でソルトと呼ばれる。
これは「サラリー(給料)」の語源とされている。

古代ローマでは、塩は命をつなぐ必需品でありながら貴重だったため、
兵士への給料として払われていたからだ。


「本来、塩は海水から作られていて、その成分は海の環境により変わるとはいえ、
おおよそ塩化ナトリウム77.9%、塩化マグネシウム9.6%、硫酸マグネシウム6.1%、硫酸カルシウム4%、
ほかに人体が必要とするミネラル成分で構成されています。

地球上には92種類のミネラルが存在し、ほとんどの生物は約30種類のミネラルでできているといわれています。
そのうち1日100ミリグラム以上の補給が必要なものを必須ミネラルといい、
海水には16種類の必須ミネラルが含まれています。

だからこそ塩は、生きるために欠かせないのです」

             

☆その塩がなぜ“悪者”になったのか?

「キッカケは戦後の日本で、塩の消費量と高血圧・死亡率を調べたダール博士の研究にあります。
青森県に住む人が、鹿児島県在住の人に比べて、塩を2倍多く使い、
高血圧・死亡率も2倍高かったため、『高血圧の発症は、塩の取り過ぎが原因』と結論付けたからです」


さらに、1972年にメーネリー博士が10匹のラットに
塩分の多いエサと飲み水を与えたところ、10匹中4匹が高血圧になった。
その研究が「塩は悪い」という風潮に拍車を掛ける形になったと白澤院長は言う。


「しかし、ダール博士の研究は、データの取り方がずさんであり、
メーネリー博士の実験は、人間に置き換えると1日500グラムの塩を与えることに等しいもので
現実味がありません。

また、逆に6割のラットは塩を大量に取っても、高血圧にならないという意味にも取れるものです」


岩塩や海水から作られている欧州の塩に比べ、
私たちが日常的に使っている工業的に作られた精製塩は、99・9%が塩化ナトリウム。

ミネラル分はもちろん、ナトリウム排泄に必要なカリウムが、ほとんど含まれない。
そのことも関係しているのではないか、と白澤院長は言う。

ナトリウムの排泄に関係する腎臓の機能が低下している人は、減塩が必要だとはいえ、
欧米では、結論が明確に出ていない減塩運動。
敏感になり過ぎる必要はないのかもしれない。・・》

記事の原文に、あえて改行を多くした


            

記事を読み終わった後、塩分に関して多々教示された・・。

私は長らく、和食は何かと洋食より塩分が多いが、これも絶妙に加味された結果、
美味となっている、と学び賞味してきた・・。

今回、私は入院していた合間に、栄養士の御方より、私の平素の食事は塩分が多い、
と指摘された結果、
退院後の私は食事は、お醤油、ミツカンポンズなどの調味料は激少し、
たとえば納豆などは、何も加味しないで食べたりしている。

やがて今回の記事に接して、健康は大切であるが、塩分も程々加味しなければ、美味しさがなります、
・・と私は微苦笑したりしている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする