(祝日に見る日本人の一生)元日は、年の始めを祝う日であるが、中世の頃までは、大晦日(おおみそか)が先祖の霊、祖霊が帰って来る日であった。現代でも歳神(としがみ)様とか、正月様と呼ばれる祖霊は家の守護神であり、また豊作をもたらす穀霊(こくれい)でもあった。元日には、子孫の繁栄を見守る祖霊とともに新年を迎え、御節(おせち)料理をお供えする。人間が食べるのはそのお下がりなのである。数え歳では、元日に家族 . . . 本文を読む
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