このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

一豊は自分の分をわきまえて、仕事に全力を尽くす三番手の男

2021年05月22日 | 歴史
「前田殿は、再び中央へ戻るだろうか」ときいた。千代は首を横に振ってこういった。「前田様は立派な武将ではありますが、やはり欠けているところがあるのでございましょう」「欠けているところとは?」「遮二無二、他人を押しのけて、前へ出ていく気迫でございますよ」 そういって千代はクスリと笑った。「何がおかしい?」一豊が聞き返すと千代はこう応じた。「あなたも同じですよ」「なに」一豊は思わず目を剥(む) . . . 本文を読む
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