このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

一豊は他人が手柄を立てたり高い地位に就いたりすることを喜ぶ

2021年05月25日 | 歴史
「伊右衛門様は天下人はおろか、一城の主、一国の主にもなりえないお方だ。わたしはそれでいいと思っている。しかし考えてみれば、わたしのほうも伊右衛門様を城の主や国の主に押し上げるカがないのかもしれない。ねね様はさすがだ」と千代はしみじみ感じた。千代が城を去るときに、ねねがそっと近寄ってきて囁(ささや)いた。「近くまた、千代様のお知恵を借りることがありますよ」「え、何でしょう?」そうきく千代に、ねねは悪 . . . 本文を読む
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