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天平のミケランジェロ ~ 「国民の芸術」を読む(前編)

2021年06月26日 | 歴史
(国際的なスペクタクル・大仏開眼供養)今から1270年近く前の天平勝宝4(752)年4月9日、奈良・東大寺の廬舎那仏(るしゃなぶつ)の開眼供養が行われた。インド人の菩提僧正(ぼだいそうじょう)が16mの大仏の顔の高さあたりに据えられた高い台の上に立ち、筆を持つ。その筆から綱がおろされ、地上では聖武太上(だじょう)天皇、光明皇太后、孝謙天皇以下、百官の手に握られている。菩提僧正の筆がおもむろに大仏の . . . 本文を読む
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