昇級審査

　今日、小堀流踏水術に行くと師範から「あなたの昇級審査をします。」といきなり言われた。（えー！聞いてないよおー！）「はりきらなくていいですよ。」

　そうなのだ、私は、張り切りすぎて空回りをする人間なんだ、ということをつい最近知った。

　いきなり言われても心の準備もへったくれもあったものではないが、入門してかれこれ４ヶ月が過ぎ、今の時期に師範が言うからには、それなりに見込みがあってのことだろうな、と良い方に考え、受けることにした。

　問題は、力を抜くこと、そう、張り切らないことである。案外、淡々と自分でも不思議なくらい冷静だった。本当にいつもの泳ぎより旨くいったと思う。
「お疲れ様でした。はい、合格！」

　これで少しは肩身の狭い思いから解放されそうだ。何せ、級無しだった私は、いつも小さな子供達の後をお尻を見ながら泳いでいたのだから・・・